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ついに出た! Bose QuietComfort Ultra EarbudsとUltra Headphonesを速攻レポート

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ついに出た! Bose QuietComfort Ultra EarbudsとUltra Headphonesを速攻レポート

Boseはノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホンの新フラッグシップモデル「QuietComfort Ultra Earbuds」と、ワイヤレスヘッドホンの新フラッグシップモデル「QuietComfort Ultra Headphones」を10月19日より発売する。同社直販サイトの価格は、「QuietComfort Ultra Earbuds」が39,600円(税込)、「QuietComfort Ultra Headphones」が59,400円(税込)。発売に先駆けて両製品をいち早く体験できたのでレポートしたい。

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2023/10/19 11:30

ノイキャンTWS「QuietComfort Ultra Earbuds」は空間オーディオやSnapdragon Sound、マルチポイント接続対応でより現代的に

まずは完全ワイヤレスイヤホン「QuietComfort Ultra Earbuds」のレポートから。カラーバリエーションはブラックとホワイトスモーク、そして直販限定のムーンストーンブルーの全3色だ。

Boseからノイズキャンセリング機能搭載完全ワイヤレスイヤホンの新フラッグシップモデル「QuietComfort Ultra Earbuds」が登場

Boseからノイズキャンセリング機能搭載完全ワイヤレスイヤホンの新フラッグシップモデル「QuietComfort Ultra Earbuds」が登場

「QuietComfort Ultra Earbuds」は、前世代モデル「QuietComfort Earbuds II」と同じく“世界最高クラス”のノイズキャンセリング機能を謳う完全ワイヤレスイヤホン。

イヤホン本体は「QuietComfort Earbuds II」からサイズそのまま光沢のあるデザインにシフトし、全体的に高級感がアップ。クアルコムのSnapdragon Soundテクノロジーに新たに対応し、aptX Adaptiveコーデックによる高音質化&低遅延化が押し進められたほか、マルチポイント接続にも対応するなど機能面は大幅なアップデートが図られている。

イヤホン本体、充電ケースともに前世代モデル「QuietComfort Earbuds II」からサイズ変更はなし。カラーやプリントデザインのみ一部変更されている

イヤホン本体、充電ケースともに前世代モデル「QuietComfort Earbuds II」からサイズ変更はなし。カラーやプリントデザインのみ一部変更されている

わずかな違いだが、付属のスタビリティーバンドの上部出っ張りがなくなり、充電ケースへの収まりがよくなった

わずかな違いだが、付属のスタビリティーバンドの上部出っ張りがなくなり、充電ケースへの収まりがよくなった

「QuietComfort Ultra Earbuds」のホワイトスモーク

「QuietComfort Ultra Earbuds」のホワイトスモーク

タッチセンサー部が光沢のあるデザインになるなど、高級感のあるデザインに

タッチセンサー部が光沢のあるデザインになるなど、高級感のあるデザインに

同社が「QuietComfort Ultra Earbuds」最大の特徴としてあげているのが、コンテンツを問わず使える「Bose Immersive Audio」。同社が独自開発した空間オーディオ機能で、コンテンツを問わずにスピーカーで聴くような立体的なサウンドを実現するという。

実際に「Bose Immersive Audio」の効果を体験してみたが、頭内定位ではなく室内に設置した大型スピーカーから音楽を流しているかのようなリスニング体験。ポイントは、音質劣化が小さい形で空間オーディオを実現できていること。音に響きをつけるような処理ではなく、歌声や楽器の音などを空間上にオブジェクトとして配置し、低音の厚みを残しつつもその周囲には見通しのよい空間が残る。アップル「AirPods」シリーズのような空間オーディオを、Bose流の豊かな低音で実現しているというイメージが近いかもしれない。

ちなみに、「Bose Immersive Audio」のメニューには、「静止」「移動」という2つの設定項目が用意されている。「静止」ではセンターの位置を固定した状態で空間を作り、「移動」の設定では顔の向きを変えると、おおよそ1秒程度遅れてセンターの位置を再設定する。もちろん、「Bose Immersive Audio」自体をオフにすることもできるので、ぜひその効果を試してみてほしい。

「Bose Immersive Audio」はヘッドトラッキングにも対応

「Bose Immersive Audio」はヘッドトラッキングにも対応

iOS/Android向けに提供されている「Bose Musicアプリ」経由で「Bose Immersive Audio」の切り替えが可能

iOS/Android向けに提供されている「Bose Musicアプリ」経由で「Bose Immersive Audio」の切り替えが可能

「QuietComfort Ultra Earbuds」の音質面のアップデートは、クアルコムのSnapdragon Soundテクノロジーに対応し、aptX Adaptiveコーデックを利用できるようになったこと。実際の音を聴いてみたが、基本的なサウンドの方向性は前世代モデル「QuietComfort Earbuds II」を継承したうえで、コーデックを置き換えたというのがしっくりくる。

aptX Adaptiveコーデック接続では、メリハリを効かせたダイナミックなサウンドがより鮮明になり、個々の音の粒立ちがよく、低音の再現もより引き締まったサウンドへとシフトする。高音質コーデック対応という、現代的なイヤホントレンドに追従してきた点は大いに歓迎したいところだ。

もちろん、「QuietComfort Ultra Earbuds」は音質だけでなく、Boseらしい強力なノイズキャンセリング機能も健在だ。耳を密閉し過ぎない形状であること、「CustomTune テクノロジー」によって耳に合わせてノイズキャンセリング効果をパーソナライズする点などは、前世代モデル「QuietComfort Earbuds II」と同じだが、内部のシステムがアップデートしていることで、Boseとしては新しい体験ができるとしている。

実際にノイズキャンセリング機能の効果を確認してみたが、低音域から高音域まで全帯域に対して強力に働く優秀なノイズキャンセリング機能だ。ちなみに、「QuietComfort Ultra Earbuds」の発売にあたって特別アップデートしたというアナウンスはなかったものの、「QuietComfort Earbuds II」同様に“世界最高クラス”のノイズキャンセリング機能を維持したとのこと。

このほか、外音取り込みの「アウェアモード」設定時に大きな音を検知するとノイズキャンセリングが機能する「アクティブセンステクノロジー」も引き続き搭載。新機能としては、音楽再生モードには、先述した空間オーディオ機能とノイズキャンセリング機能を組み合わせた「イマーションモード」が用意されたのがトピックだ。

Bluetoothのバージョンは5.3で、マルチポイント接続やGoogle Fast Pairもサポート。イヤホン本体はIPX4相当の耐水性も備わっている。バッテリー性能は、「クワイエットモード」と「Bose Immersive Audio」使用時で最大4時間、「クワイエットモード」のみ使用時で最大6時間、充電ケース併用で最大24時間の連続再生に対応する。またユニークなオプションとして、ワイヤレス充電機能をあとから追加できるシリコンケースも投入予定とのことだ。

ワイヤレス充電可能なオプションのシリコンケース

ワイヤレス充電可能なオプションのシリコンケース

ケース底面にUSB Type-C端子があり、付属の充電ケースと接続する形

ケース底面にUSB Type-C端子があり、付属の充電ケースと接続する形

ノイキャンワイヤレスヘッドホン「QuietComfort Ultra Headphones」も空間オーディオ対応に進化

「QuietComfort Ultra Earbuds」と同時発表された「QuietComfort Ultra Headphones」は、ノイズキャンセリング機能搭載ワイヤレスヘッドホンの新フラッグシップモデル。カラーはブラックとホワイトスモークの2色展開だ。

ノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスヘッドホンの新フラッグシップモデル「QuietComfort Ultra Headphones」も同時発売

ノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスヘッドホンの新フラッグシップモデル「QuietComfort Ultra Headphones」も同時発売

同時発表された「QuietComfort Ultra Earbuds」と共通する内容が多く、同社が「QuietComfort Ultra Headphones」最大の特徴としてあげているのも、独自の空間オーディオ機能「Bose Immersive Audio」だ。音の方向性も「QuietComfort Ultra Earbuds」に似ており、音の厚みを残しつつ、立体的なサウンドを鳴らしてくれるので、音質重視で空間オーディオリスニングを楽しむのにも最適だ。

折りたたみ機構も備わっており、コンパクトに折りたたんで持ち運びが可能

折りたたみ機構も備わっており、コンパクトに折りたたんで持ち運びが可能

「QuietComfort Ultra Headphones」は、同社のノイズキャンセリング機能搭載ワイヤレスヘッドホンとして初めて「CustomTuneテクノロジー」を搭載するモデルでもある。測定時に流れる音も完全ワイヤレスイヤホンタイプの「QuietComfort Ultra Earbuds」とまったく同じだ。

人工的に騒音を流した環境でノイズキャンセリング機能の効果を体験してみたが、「QuietComfort Ultra Earbuds」同様にとても優秀だった。同社のノイズキャンセリング機能搭載ワイヤレスヘッドホンの中でも、「QuietComfort Ultra Headphones」はノイズキャンセリング性能のトップを更新するモデルになりそうだ。

新たに「CustomTuneテクノロジー」を搭載し、オーバヘッドタイプのノイズキャンセリング機能搭載ワイヤレスヘッドホンの中でもトップクラスのノイズキャンセリング性能を実現

新たに「CustomTuneテクノロジー」を搭載し、オーバヘッドタイプのノイズキャンセリング機能搭載ワイヤレスヘッドホンの中でもトップクラスのノイズキャンセリング性能を実現

ヘッドホン本体の操作はすべて右側に集約されており、物理ボタンはBluetooth/電源ボタン、多機能ボタンを用意。さらに、耳の後ろにあたる位置になぞるようにタッチ操作することで音量などを調整可能なボリュームストリップが用意されている。なお、イヤーカップ部分はタッチ操作対応ではないので注意。

耳の後ろをなぞるように操作して音量を調整可能。これが直感的でわかりやすい

耳の後ろをなぞるように操作して音量を調整可能。これが直感的でわかりやすい

Bluetoothのバージョンは5.3。バッテリー性能は、「クワイエットモード」と「Bose Immersive Audio」使用時で最大18時間、「クワイエットモード」のみでは最大24時間だ。「Bose Musicアプリ」にも対応しており、EQやモードなどカスタマイズも可能となる。

同社サウンドバーのBluetooth送信機能を使って、見ているコンテンツをそのままヘッドホンで視聴できる「SimpleSync」にも対応

同社サウンドバーのBluetooth送信機能を使って、見ているコンテンツをそのままヘッドホンで視聴できる「SimpleSync」にも対応

「QuietComfort Ultra Earbuds」、「QuietComfort Ultra Headphones」のほかに、「QuietComfort Headphones 45」の後継にあたる「QuietComfort Headphones」も登場予定だ。カラーバリエーションはブラック、スモークホワイト、サイプレスグリーン、ムーンストーンブルーの全4色。同社直販サイトの価格は46,200円(税込)だ

「QuietComfort Ultra Earbuds」、「QuietComfort Ultra Headphones」のほかに、「QuietComfort Headphones 45」の後継にあたる「QuietComfort Headphones」も登場予定だ。カラーバリエーションはブラック、スモークホワイト、サイプレスグリーン、ムーンストーンブルーの全4色。同社直販サイトの価格は46,200円(税込)だ

折原一也
Writer
折原一也
オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家。「オリチャンネル」主催。IT系出版の編集者出身で、2004年に独立後はモノ雑誌やオーディオ・ビジュアル専門誌で活動。2009年より音元出版主催のVGP審査員。画質・音質にこだわるAV評論家ではあるが、ライフスタイルになじむ製品、コスパにすぐれた製品を評価する庶民派。2022年に立ち上げたYouTubeチャンネル「オリチャンネル」では、取材メディアの人間として一次情報の発信、検証と測定データに基づくレビューなど独自の発信も行っている。最近のマイブームはAI全般。
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遠山俊介(編集部)
Editor
遠山俊介(編集部)
2008年カカクコムに入社、AV家電とガジェット系の記事を主に担当。ポータブルオーディオ沼にはまり、家にあるイヤホン・ヘッドホンコレクションは100オーバーに。最近はゲーム好きが高じて、ゲーミングヘッドセットにも手を出している。家電製品総合アドバイザー資格所有。
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