レビュー

映画も音楽もひとつでOK! ”手の届く”HDMI搭載スピーカー「LSX II LT」

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
115mm径のウーハーを搭載したコンパクトなKEFのアクティブスピーカー「LSX II LT」。本体色は写真のセージグリーンのほか、グラファイトグレー、ストーンホワイトの計3種

115mm径のウーハーを搭載したコンパクトなKEFのアクティブスピーカー「LSX II LT」。本体色は写真のセージグリーンのほか、グラファイトグレー、ストーンホワイトの計3種

KEFからHDMI端子を持ったアクティブスピーカー「LSX II LT」が発売された。テレビとの相性がよい待望の製品が”手の届く”価格で発売されたのだ。さっそくこの注目製品をレビューしてみたい。気になる上位モデル「LSX II」との比較も実施したので、参考になれば幸いだ。

空白地帯を埋めるちょうどよい価格のHDMI搭載スピーカー

さて、本稿で何より先にお伝えしておきたいのは、HDMI端子を持ったアクティブスピーカーはとても便利だということ。そして市場での数がとても少ないということ。

製品の態様としては、要はスピーカーが左右に分かれたタイプのサウンドバーだと思えばおおよそ間違いない。CECと呼ばれるHDMI経由の連携機能を使えば、テレビの電源を入れれば勝手に電源連動し、テレビのリモコンで音量調整ができる。つまりテレビの付属スピーカーのように使えるのだ。

ただし、以下の関連記事でも触れたことだがHDMI端子を持ったアクティブスピーカーは、2024年2月現在ではとてもレアな存在だ。

そこへ登場したのが「LSX II LT」。KEFからは「LSX II」などのHDMI搭載アクティブスピーカーがリリースされているが、こちらは20万円を超える高級品。10万円以下のHDMI搭載アクティブスピーカーとしてはELACの「Debut ConneX DCB41」があり、「LSX II LT」はこれらの間を埋めるという意味で、ちょうどよい製品なのだ。

なお、なぜわざわざサウンドバー的なものを左右のスピーカーに分離してしまうのかと言えば、もちろん音質的に有利だから。テレビの脇にスピーカーを置くのはちょっと大げさかと思われるかもしれないが、テレビ台を使うならば、その左右に少しのスペースを取るのはそこまで難しくはないはずだ。

関連記事
テレビの音質改善に選びたい! HDMI搭載プリメインアンプまとめ
HDMI搭載オーディオ機器の解説とまとめはこちら
テレビの音質改善に選びたい! HDMI搭載プリメインアンプまとめ
HDMI端子を搭載したプリメインアンプは、テレビの音質を手軽に、しかも劇的に改善するための重要製品。この注目分野の製品をまとめて紹介します。
2024/12/06 19:00
テレビスピーカーとしても使えるELACのHDMI搭載スピーカー「DCB41」レビュー
テレビスピーカーとしても使えるELACのHDMI搭載スピーカー「DCB41」レビュー
デスクトップオーディオはもちろん、HDMI搭載でテレビスピーカーとしても使える! ELACが手がける高音質・多機能なアクティブスピーカー「DCB41」を使い倒してみました。
2023/08/24 11:00

上位モデル「LSX II」から各種機能を省略したのが「LSX II LT」

「LSX II LT」は「LSX II」から機能が省略されたモデルだが、「Uni-Q(ユニキュー)」と呼ばれる独自の同軸スピーカーユニットなど、スピーカー設計の主要部分のほとんどが共通している

「LSX II LT」は「LSX II」から機能が省略されたモデルだが、「Uni-Q(ユニキュー)」と呼ばれる独自の同軸スピーカーユニットなど、スピーカー設計の主要部分のほとんどが共通している

「LSX II LT」の元となったモデルと言える「LSX II」。本体色が6種と多く、色によってはサイドパネルがファブリック仕上げになっている

「LSX II LT」の元となったモデルと言える「LSX II」。本体色が6種と多く、色によってはサイドパネルがファブリック仕上げになっている

「LSX II LT」の特徴を確認しておくと、「LSX II」の機能を省略して低価格化を図った製品だと言える。使用ユニットやキャビネットサイズ、アンプ出力などの基本仕様は2製品でまったく同じ。カタログによれば、主な変更点は以下のとおり。比較表も掲載しておこう。

●左右のスピーカー間の接続方法変更(USBケーブルによる有線のみ)
●アナログオーディオ音声(AUX)入力の省略
●MQAデコード非対応
●Roon Ready非対応
●電源供給を片側(プライマリー側)のみに変更
●USB Type-C入力の対応サンプリング周波数変更(192kHzから96kHzへ)

音質に大きく関わりそうな部分が省略されているのは、電源部。「LSX II」両方のスピーカーに給電が必要だが、「LSX II LT」では片側のみでOK。利便性だけを考えれば、そのほうが助かる人もいるだろう

音質に大きく関わりそうな部分が省略されているのは、電源部。「LSX II」両方のスピーカーに給電が必要だが、「LSX II LT」では片側のみでOK。利便性だけを考えれば、そのほうが助かる人もいるだろう

「LSX II LT」のリアパネル。右がプライマリースピーカーで、各種入力端子や電源が集約されている。両スピーカー間は付属のUSBケーブル(3m)で接続する。別売品として8mのUSBケーブル「C-Link Interspeaker Cable」も用意される

「LSX II LT」のリアパネル。右がプライマリースピーカーで、各種入力端子や電源が集約されている。両スピーカー間は付属のUSBケーブル(3m)で接続する。別売品として8mのUSBケーブル「C-Link Interspeaker Cable」も用意される

「LSX II LT」の使用時は電源、両スピーカー間接続用のUSBケーブルが必須。さらに必要に応じてHDMIケーブルなどをつなぐ形だ

「LSX II LT」の使用時は電源、両スピーカー間接続用のUSBケーブルが必須。さらに必要に応じてHDMIケーブルなどをつなぐ形だ

こちらは「LSX II」。どちらのスピーカーにも電源が必要になる。両スピーカー間はLANケーブルによる有線接続と無線接続を選択可能。ただし、無線接続時はすべての信号が48kHz/24bitに変換される。有線接続時はすべての信号を96kHz/24bitに変換することは「LSX II LT」と共通の仕様だ

こちらは「LSX II」。どちらのスピーカーにも電源が必要になる。両スピーカー間はLANケーブルによる有線接続と無線接続を選択可能。ただし、無線接続時はすべての信号が48kHz/24bitに変換される。有線接続時はすべての信号を96kHz/24bitに変換することは「LSX II LT」と共通の仕様だ

付属のリモコンは両機で共通。音量調整や入力切り替えに便利だった

付属のリモコンは両機で共通。音量調整や入力切り替えに便利だった

“同軸一発”のよさを味わえる空間再現力

まずは素性を知るべく、あえて広めの空間に設置。「LSX II LT」を存分に鳴らしてみた。後ろにおいてあるのが380mmウーハー搭載機なので、コンパクトさが際立つ

まずは素性を知るべく、あえて広めの空間に設置。「LSX II LT」を存分に鳴らしてみた。後ろにおいてあるのが380mmウーハー搭載機なので、コンパクトさが際立つ

ここからはメーカーから借用した「LSX II LT」を自宅リスニングルームに持ち込み、各種ソースを試していく。まずは、ということで音楽ストリーミグサービスTIDALを使って定番のスティーリー・ダン「Babylon Sisters」を再生。

奥行きと広がりのある空間再現、しっかり中央に定位するボーカルなど、当たり前なのだが、かなりしっかりしたステレオ再生だ。“同軸一発”という小型スピーカーのよさが表れている。10万円を超える価格は決して安くはないが、電源(とWi-Fi)をつなぐだけで、この音質で音楽を楽しめることはとんでもなくありがたい

ここではTIDALを利用したが、事実上音楽プレーヤーも入っているのだから、ワンストップでオーディオシステムが完成してしまうという手間のなさも「LSX II LT」の大きな価値だろう。

シビアに音質を検討すればやや高域が抜けきらない印象もあるが、スネアの響きやバスドラムの形をしっかり提示してくれている。また、かなり小型なので低域は出ないだろうと予想していたのだが、量感はかなり出るタイプ。もちろん最低域が伸びているわけではなく、あくまでベースの量感の問題だ。

この点、アプリでEQの調整も可能。再生音量にもよるが、特に音量を上げる場合は「ベースの拡張」を「標準」から「小さめ」にしたほうが無理のないハイファイ志向の整ったバランスになるように感じた。

中低域のイコライザーなどは専用アプリ「KEF Connect」で行う。左画面がイコライザーなどの設定。「デスクモード」は170Hz前後の、「ウォールモード」は500Hz以下のより広帯域の減衰をするもの。「ベースの拡張」は低域のロールオフの設定。「小さめ」を選ぶとよりより上のほうの帯域から低域を減衰させていく。中央と右のように、サブウーハーの設定も細かに可能。KEF製のサブウーハーを使う場合はクロスオーバーポイントを最適化してくれる

中低域のイコライザーなどは専用アプリ「KEF Connect」で行う。左画面がイコライザーなどの設定。「デスクモード」は170Hz前後の、「ウォールモード」は500Hz以下のより広帯域の減衰をするもの。「ベースの拡張」は低域のロールオフの設定。「小さめ」を選ぶとよりより上のほうの帯域から低域を減衰させていく。中央と右のように、サブウーハーの設定も細かに可能。KEF製のサブウーハーを使う場合はクロスオーバーポイントを最適化してくれる

冒頭から大きく左右に音が振られるサンファの「Stereo Colour Cloud (Sharman’s) Dream」も面白い。空間に定位する音の再現性が高いので、音源のよさを十分に楽しめるのだ。

期待したとおり、「LSX II LT」の基本的な実力は高い。音楽のストリーミング再生ができるスピーカーという意味ではサウンドバーもそのひとつと言えるが、こういう”在来型ステレオ”のオーセンティックなよさは間違いなく存在するわけで、「大げさなシステムはちょっと……」という人にもぜひ検討していただきたいオーディオだ。

「LSX II」とはちゃんと音質に差がある

「LSX II」を同条件で比較。左右のスピーカー接続は有線を選んだ

「LSX II」を同条件で比較。左右のスピーカー接続は有線を選んだ

ここで気になるのが「LSX II」と音質的に差があるのか? という点だろう。両製品の価格は結構違うので、主に機能を省略した「LSX II LT」はとてもコストパフォーマンスが高いのでは……というわけだ。

そこで、同条件で「LSX II」をじっくり聴いたところ、予想に反して音質の差はしっかりあったことを報告しておきたい。

先ほどと同じく、TIDALでサンファの「Stereo Colour Cloud (Sharman’s) Dream」をかけると、冒頭から音の明瞭度が異なることにすぐに気づかされる。さらにベースが入ってくると音の厚みの違いも明らか。いちばんの大きな違いはこの厚みの部分だろう。ここが効いてくるために音楽全体のバランスが整って感じられるし、見通しのよさが一段上なのだ。

音質に大きな影響を与えそうな部分はやはり電源。「LSX II」では左右のスピーカーそれぞれに電源を供給するため、スピーカーの駆動にとっては有利なのは間違いない。この違いがしっかりと音質にも表れているのではないだろうか。

2024年2月15日時点での両製品の価格.com最安価格を比べると、その差は約8万円。音質が8万円分違うかと言われればそれは悩ましいが、高級機である「LSX II」には機能性だけでなく音質の価値もあることは間違いない。すでに「LSX II」を購入した人も悔しがらずに、安心して「LSX II」を愛用してほしい。

実は結構大きなメリットかもしれない「LSX II」のRoon Ready対応

さらに言えば、実は「LSX II」がRoon Ready対応であることも割と大きなメリットであるとも感じた。試聴にTIDALを使ったのだが、「KEF Connect」アプリから再生するTIDALがとても使いづらかったのだ。

音楽再生までをワンストップで「LSX II LT」に任せたいならば、現状では総合的な音楽再生ソフト「Roon」を使うのが最も使いやすく、スムーズ。その「Roon」を使うためにはRoon Ready対応が必要なのだ。対応サービスはTIDALやQobuzに限られるが、近日中にQobuzは日本でもサービスが開始される見込み。そうなれば「Roon」+Qobuzで利便性がグッと高まるだろう。

TIDALアプリを使って選曲、再生の命令だけをスピーカーに送る「TIDAL Connect」を使えば大きな問題はないのだが、そもそも本サービスは日本で正式にサービスインしていないという問題もある。同じような利便性で使えるのは「Spotify Connect」で、こちらはあくまでロッシー音源の再生のみ(2024年2月15日時点では)。

ストリーミングで音楽を楽しむかどうか、ストリーミングをするにしても、その方法をどうするか、「LSX II LT」と「LSX II」を比較検討するならば、このあたりも考えたほうがよさそうだ。

ちなみに、「LSX II LT」でストリーミングサービスを再生したいならば、「Soundgenic」のようなオーディオ用NASを使って「LSX II LT」にUSBで接続する方法もある。少しずつ使い勝手は異なるので、どのサービスをどう使いたいかが重要だ。

「KEF Connect」で各種音楽ストリーミングサービス再生を試してみたところ、右画面のように階層構造が表示され、1つひとつ階層を下っていくという選曲スタイルだった。これを常用するのはなかなか厳しいので、ぜひアップデートを期待したい

「KEF Connect」で各種音楽ストリーミングサービス再生を試してみたところ、右画面のように階層構造が表示され、1つひとつ階層を下っていくという選曲スタイルだった。これを常用するのはなかなか厳しいので、ぜひアップデートを期待したい

HDMI端子を使って見る映画も臨場感たっぷり

ここからは別売で用意される専用のデスクトップ用スタンド「P1 Desk Pad」を装着。「LSX II LT」とテレビをHDMIケーブルでつなぎ、映像付きコンテンツを再生してみる。組み合わせたテレビは東芝「58Z20X」

ここからは別売で用意される専用のデスクトップ用スタンド「P1 Desk Pad」を装着。「LSX II LT」とテレビをHDMIケーブルでつなぎ、映像付きコンテンツを再生してみる。組み合わせたテレビは東芝「58Z20X」

「LSX II LT」の基本音質が確認できたところで、本製品で重要なHDMI端子の使用感について検証したい。まず確認しておきたいのは、「スピーカー設定」だ。専用アプリ「KEF Connect」ではHDMI端子を使う際に便利なふたつの設定がある。

テレビの電源に連動して入力切り替えを行う「TVソースに自動切り替え」と、指定した入力からの音声信号を感知して自動で電源を入れる「2番目のウェイクアップソース」。これらをオンにしておけば、“テレビのスピーカー”として、電源連動やテレビリモコンでの音量調整などがスムーズに実施できた

HDMI端子を使う場合には、「KEF Connect」で「スピーカー設定」を確認しておきたい。「L/Rスピーカー反転モード」ではスピーカーのL/Rを自由に指定できるのも便利

HDMI端子を使う場合には、「KEF Connect」で「スピーカー設定」を確認しておきたい。「L/Rスピーカー反転モード」ではスピーカーのL/Rを自由に指定できるのも便利

もちろん、映像付きコンテンツでも音質は良好。Amazonプライム・ビデオで「沈黙の艦隊 シーズン1 〜東京湾大海戦〜」のエピソード1を再生すると、冒頭の2分足らずで次々と変わるシーンに追従して、それぞれの音場を臨場感たっぷりに再現する。水中の潜水艦が一瞬映し出されると、重苦しい水面下を想起させる音が空間を満たしてくれるのだ。

“潜水艦モノ”はAV機器で再生しがいのある作品が多いが、冒頭だけでもこの作品もちゃんと作られているな、と感じさせる。「LSX II LT」ならば、そういう作り込みがよくわかる。

玉木宏演じるたつなみ艦長深町が「総員音を立てるな」と指示を出すと、静寂を表す音が空間をただよう。音で緊張感を表すこういう演出はしっかりしたスピーカーでないとちゃんと伝わらない。

「LSX II LT」を購入するとなると、同じ価格で結構高額なサウンドバーも購入できるが、この2chシステムで楽しむAVもかなり満足度は高い。「変にサラウンドするより、しっかりした2chシステム」というところはあるので、しっかり映画も楽しめる。この点も安心していただきたい。65V型くらいまでならば、画面の大きさに負けない音場を再現してくれるはずだ。

特にデスクトップでは設置方法に注意したい

念のため、デスクトップでも試用。USBケーブルで「MacBook Air」とつなぎ、「ミュージック」アプリでApple Musicを再生した

念のため、デスクトップでも試用。USBケーブルで「MacBook Air」とつなぎ、「ミュージック」アプリでApple Musicを再生した

「LSX II LT」をデスクトップで使いたいという人もいるはず。そこで、最後にデスクトップでも試用してみた。当たり前なのだが、音質傾向は変わらない。スピーカーの中央にボーカルが表れるステレオスピーカーの魅力が簡単に味わえる。さきほどよりも近接試聴になるので、この定位のよさが強く感じられる。

ただし、デスクトップで使う際には注意すべき点もありそうだった。それは中低域の量感が多いために、机(天板)が共振してしまうこと。天板からの反射の影響を減らすための「デスクモード」という設定項目があるものの、ここや「ベースの拡張」を調整してもなかなか収まらない。

割としっかりした、オフィス向けとしても販売される机の上にスタンドを介して設置したのだが、サンファの「Stereo Colour Cloud (Sharman’s) Dream」で音量を上げていくと、ベースやキックドラムで机が揺れるだけでなく、ビリビリと音を立ててしまうほどだ。

テレビラックでも同じことは言えるのだが、近接試聴でさらにそれが目立つし、机上のPCのキーボードを操作するために手を置くと振動が伝わってきて気になってしまう。

この現象は使った机の共振周波数という固有の問題もありそう。しかしながら、インシュレーターを使う、そもそもデスクトップの直上に置くのではなく机の後ろにスピーカースタンドを置く……など振動対策をするのが無難だろう。

振動の問題は、しっかりと再生クオリティが担保されているからこその悩みとも言えそうだ。このスピーカーにはそれだけの手間をかけて使う価値もある。「LSX II LT」を検討している人は、設置方法も真剣に検討しておくとよいだろう。

【まとめ】HDMI搭載で音質も良好! この魅力はほかでは得がたい

映画にも音楽にも、テレビ脇にもデスクトップにも、万能に使える「LSX II LT」だが、そのいちばんの価値はHDMI端子の活用にあるだろう。

HDMI端子のないアクティブスピーカーは特に珍しいものではないし、昨今ではオーディオメーカーが各種音楽ストリーミングサービスに対応したアクティブスピーカーをリリースする動きが活発になっている。

その中で、冒頭のとおりHDMI端子を搭載している、つまり映像付きコンテンツとの相性のよい製品はとても希少だ。しかも価格が絶妙。10万円を超える高価な製品ではあるが、手が届かないという感じでもないし、高級サウンドバーと比較しても常識外れではないだろう。

また、コンパクトで使いやすいところもありがたい。これ以上映画の臨場感を求めるならば、どうしても手軽さやスペースファクターが犠牲になりがち。「LSX II LT」は市場の空白を埋める待望の製品であり、ほかではなかなか得がたい魅力を持ったスピーカーだった。

関連記事
HDMIの「ARC」「eARC」って何? テレビとオーディオ機器接続の重要ワード
HDMIの「ARC」「eARC」って何? テレビとオーディオ機器接続の重要ワード
テレビで映像配信サービスを楽しむなら注目! テレビと周辺オーディオ機器の接続で大事なHDMI関連技術「ARC」「eARC」について解説します。
2024/02/20 07:00
柿沼良輔(編集部)
Writer / Editor
柿沼良輔(編集部)
AV専門誌「HiVi」の編集長を経て、カカクコムに入社。近年のAVで重要なのは高度な映像と音によるイマーシブ感(没入感)だと考えて、「4.1.6」スピーカーの自宅サラウンドシステムで日々音楽と映画に没頭している。フロントスピーカーだけはマルチアンプ派。
記事一覧へ
記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
本ページはAmazonアソシエイトプログラムによる収益を得ています
関連記事
SPECIAL
ページトップへ戻る
×