スマホで本格ポータブルオーディオ計画
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高橋敦が厳選、スマホでも使いたくなるハイエンドイヤホン3選!

スマートフォンでの音楽再生の音をよくするアイテムとして、もっとも少ない投資で大きな音質向上を体感できるエントリーモデルのイヤホンや、基本的な再生音質向上と同時にハイレゾ再生対応も実現できるポータブルアンプを紹介してきたこの連載。今回紹介するのはハイエンド向けのイヤホンだ。価格帯としては、おおよそ2万円〜5万円の製品を紹介する。2万円以上というとかなり高価な気もするが、実は、価格.comの「ヘッドホン・イヤホン」カテゴリーでは、もっとも売れ筋の価格帯なのだ。

ハイエンドイヤホンとして今回紹介するのは、オーディオテクニカ「ATH-CKS1100」、Campfire Audio「ORION」、RHA「T20」の3製品

さらなる高音質を狙えるハイエンドイヤホン

ハイエンドイヤホンによって得られる音の向上や変化は大きい。音の最後の出口であるイヤホンは、ポータブルオーディオシステムの中でも音質への影響力が特に大きい部分だからだ。

連載第1回のときは、そのファーストステップとして低予算でスマホの音をよくできるコストパフォーマンスの高いエントリーイヤホンを紹介した。今回はそのステップアップ版になる。価格は上がるが、より音質にもこだわろう、というわけだ。なかには、スマートフォンにそんな高価なイヤホンをつなげる必要はないのでは?と思う人もいるかもしれないが、そんなことはない。イヤホンにお金をかけることは、音質向上を狙うためにはもっとも効率のいい選択肢だからだ。まず自分好みのハイエンドイヤホンを見つけ出し、次にその力を引き出すためにポータブルアンプを導入する。システム構築をそういう順番で考えてもよいくらいだ。

だが影響力が大きいということは、選び方を失敗した際のハズレっぷりも大きいということ。たとえばあなたが低域から高域までバランスよく音調もおだやかに整ったエントリーイヤホンを使っていて、音の方向性としてはそれを気に入っているとする。そこから「ハイエンドならどれもいい音でしょ?」くらいの感覚で、低音も高音も強めでパワーを主張するタイプのハイエンドイヤホンを購入してしまったら…ハズレっぷりも絶大だ。しかし今使っているイヤホンのおだやかさに物足りなさを感じていてのハイエンドイヤホン導入なら、その同じモデルが大成功にもなり得るから難しい……。

ハイエンドとなればハズしたときの金銭的ダメージも大きいので、より慎重な製品選びを心がけたい。そこで、その選び方の参考になるような、タイプと価格帯がそれぞれ異なる3種類のハイエンドイヤホンを紹介していく。価格はいずれも税込で、2016年4月27日時点のもの。

・オーディオテクニカ「ATH-CKS1100」
・RHA「T20」
・Campfire Audio「ORION」

重低音と解像感を両立
オーディオテクニカ「ATH-CKS1100」 価格.com最安価格は21,800円

オーディオテクニカ「SOLID BASS」シリーズ最新世代のハイエンドモデル。前の世代までは重低音の量感を出すことが最優先で、ほかの要素をある程度犠牲にすることはいさぎよく割り切っていた印象。しかし現行シリーズは「重低音と解像感の両立」を掲げ、特にこのモデルは「ハイレゾ」ロゴ取得までも実現している。

ダイナミックドライバーを2基搭載するため、物理的にも大柄でゴツい。見た目と音が一致している

ダイナミックドライバーを2基搭載するため、物理的にも大柄でゴツい。見た目と音が一致している

その進化の最大の原動力は「デュアルフェーズ・プッシュプル・ドライバー」だ。2つのダイナミック型ドライバーを向かい合わせに配置して、効率的かつ強力な動作を実現。その力強い駆動を「ダイヤモンドライクカーボンコーティング」で剛性を高められた振動板が受け止め、正確な発音が実現される。そのドライバーを核として、「デュアルエアフローベース・ベンティングシステム」などによるチューニングで音を作り込んでいる。

同社独自のA2DCコネクターでリケーブル(ケーブル交換)に対応

同社独自のA2DCコネクターでリケーブル(ケーブル交換)に対応

その音の印象は……ゴツい!
ベースやバスドラムといった低音楽器の音像はとにかく太い。しかもゆるくふくらんだ太さではなく、筋肉質で骨太だ。

ボーカルのクリアさやシンバルの鋭さといった部分も、ハイエンド機として十分程度には確保している。強烈な低音と同時に中高域もそのレベルは確保できているわけだから見事なものだ。

このゴツさは、たとえばヒップホップ系のグルーヴをガツンとヤバい攻撃的な雰囲気で味わいたい方にはぴったりだろう。いっぽう、そのグルーヴをダルな感じにしてひたりたい方にはたぶん合わない。鼓膜にぶつかってくるような音の強さが苦手な方にも合わないと思う。

ネガティブな見方も書いてしまったがしかしこれ、「合う人にはすごく合う」そして「合う合わないがわかりやすい」ので、ハマる人は多いだろうし間違えて選んでしまう人は少ないだろう。はっきりとした狙いがあってそれを具現化できているモデルなので、選ぶほうも迷わずに済むのだ。

パワーのあるアンプで駆動力を突っ込めば、そのパワーを受け止めてよりゴツく鳴ってくれる

パワーのあるアンプで駆動力を突っ込めば、そのパワーを受け止めてよりゴツく鳴ってくれる

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