パイオニアブランド初のハイレゾ対応イヤホンも同時発表

オンキヨー&パイオニアから片手で操作できる小型ハイレゾDAP「rubato」「private」が登場

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オンキヨー&パイオニアイノベーションズは、東京都内で新製品発表会を開催。かねてから噂されていたハイレゾ対応の小型DAPをついに正式発表した。オンキヨーブランドからは「自由なテンポで」という意味の音楽用語から名前を付けた「rubato(ルバート) DP-S1」が、パイオニアブランドからは「自分だけの空間(Private)で音楽を楽しむ」という意味が込められた「private(プライベート) XDP-30R」が登場。いずれも3月中旬(XDP-30Rのシルバーのみ3月下旬)より発売となる。

オンキヨー「rubato(ルバート) DP-S1」(写真左)とパイオニア「private(プライベート) XDP-30R」(写真中央と右)

また、小型DAPの発売に合わせ、パイオニアブランド初となるハイレゾ対応イヤホン「CH9」「CH5BL」「CH5」も発表された。こちらもDP-S1、XDP-30R と同時期の3月中旬発売となる。ここでは、新製品の実機の写真を交えながら新製品の特徴をレポートする。

パイオニアブランド初のハイレゾ対応イヤホン(写真左から「CH5BL」「CH9」「CH5」)

パイオニアブランド初のハイレゾ対応イヤホン(写真左から「CH5BL」「CH9」「CH5」)

片手に収まるコンパクトボディながらフルバランスに対応したDP-S1とXDP-30R

DP-S1とXDP-30Rは、これまで同社が手掛けてきたホームAVで培ってきた高音質技術と、ハイレゾDAPやハイレゾ対応スマートフォンで培ってきた小型化の技術を集結し開発したという小型のハイレゾ対応DAPだ。両製品とも、基本的なスペックはほぼ同じだが、本体デザインや音質チューニング、再生画面のユーザーインターフェイスなどが異なっている。市場想定価格は、DP-S1が45,000円前後、XDP-30Rが40,000円前後(いずれも税別)。

rubato DP-S1 DP-S1の本体左側面。再生/曲送り/曲戻しに対応した物理ボタンや、microSDメモリーカードスロットが並ぶ DP-S1の本体上部。電源ボタン、3.5mmイヤホンジャック、バランス駆動対応2.5mm4極ジャックが並ぶ DP-S1の本体下部には、充電&データ通信用のmicorUSBポートが用意されている
private  XDP-30R(シルバー) private  XDP-30R(シルバー)の本体右側面 private  XDP-30R(シルバー)の本体左側面 private  XDP-30R(シルバー)の本体上部 private  XDP-30R(シルバー)の本体下部
private  XDP-30R(ブラック) private  XDP-30R(ブラック)の本体左側面 private  XDP-30R(ブラック)の本体右側面 private  XDP-30R(ブラック)の本体上部 private  XDP-30R(ブラック)の本体下部

いずれも、アルミの塊から総削り出しで作成したアルミシャーシを採用。ディスプレイ部分には、2.4インチ(320×240ドット)のタッチパネル液晶を搭載する。同社従来モデルと比べると、約70%の本体サイズ、約60%の重量を実現しているという。ちなみに、本体重量はDP-S1は130g、XDP-30Rは120gと10gの差があるが、内部基板のパーツやアルミ切削ボディのベース部分の厚みの違いにより、重量が異なるという。

アルミの塊から削り出したシャーシを採用

アルミの塊から削り出したシャーシを採用

他のハイレゾ対応DAPと大きさを比較したところ。XDP-30Rは、ソニー「ウォークマン NW-A30」とiriver「AK70」の間くらいの大きさとなっている。オンキヨー「DP-X1」に比べるとかなり小さくなっていることがおわかりいただけるはずだ

これまで同社のDAPはAndroid OSを採用していたが、今回の新製品はLinuxベースの独自OSを採用。ユーザーインターフェイスは、片手で操作したときも全ての機能に快適にアクセスできるように工夫したという。

写真左がDP-S1のホーム画面、写真右がXDP-30Rのホーム画面。デザインは若干異なっている

写真左がDP-S1のホーム画面、写真右がXDP-30Rのホーム画面。デザインは若干異なっている

DACとアンプには、オンキヨー初のハイレゾ対応スマートフォン「GRANBEAT DP-CMX1」と同様に、ESS社製「ES9018C2M」と「SABRE ES9601K」をそれぞれ2基ずつ搭載。片手に収まるコンパクトボディながらフルバランスに対応しており、2.5mm4極端子を備えたイヤホンやヘッドホンのバランス駆動を楽しめる。

DACとアンプは、昨日発売されたGRANBEAT DP-CMX1と同じ構成

DACとアンプは、昨日発売されたGRANBEAT DP-CMX1と同じ構成

これまで同社から発売されたハイレゾDAP同様に、オーディオ回路部は、DACとアンプをシンメトリーに配置し、オーディオ基板と電源部をセパレート設計にするなど、高音質を徹底的に追求している

2.5mm4極バランスケーブルに対応したイヤホンやヘッドホンを使えば、バランス駆動を楽しめる

2.5mm4極バランスケーブルに対応したイヤホンやヘッドホンを使えば、バランス駆動を楽しめる

再生可能なオーディオファイルフォーマットはDSF/DSD-IFF/FLAC/ALAC/WAV/AIFF/MP3/AACで、PCMは192kHz/32bitまで、DSDは最大5.6MHzまでのネイティブ再生をサポートしている。MQSについては、アップデートで今夏対応予定とのことだ。「DP-X1A」や「XDP-300R」と比べると、PCMのネイティブ再生の周波数とビットレートのスペックが逆転しているが、これについては、昨今のトレンドを踏まえ、32bitネイティブを優先するためにこういった仕様になったということだ。また、本体に192kHzまでのアップサンプリング機能も搭載しており、MP3やAACも192kHzまでアップサンプリング可能。オーディオクロックも44.1kHz/48kHzの2系統を装備しており、音源に合わせて最適なオーディオクロックにスイッチングすることで、より高音質なアップアンプリングを実現しているという。このほか、16bitや24bit音源を32bitに拡張して再生できる「Hi-Bitモード」も備えている。

アップサンプリング機能やHi-Bitモードなど、再生機能も充実

アップサンプリング機能やHi-Bitモードなど、再生機能も充実

デジタルフィルターやロックレンジアジャスト機能など、おなじみのカスタマイズ機能もフル装備

デジタルフィルターやロックレンジアジャスト機能など、おなじみのカスタマイズ機能もフル装備

内蔵ストレージは16GB。ストレージ拡張用にmicroSDメモリーカードスロットを2基搭載しており、200GBのmicroSDメモリーカードを用意すれば、最大416GBまでストレージ容量を拡張できる。バッテリー容量は1,630mAhで、バッテリー駆動時間は、約15時間(FLAC 96kHz/24bit、アンバランス接続時)。充電およびデータ転送は、本体下部のmicroUSBポートを使用する。

ストレージは最大416GBまで拡張できる

ストレージは最大416GBまで拡張できる

ネットワーク機能は、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LANとBluetooth(音声コーデックはSBCのみ)を搭載。無線LANを使ってtuneinやrajiko.jpといった音楽ストリーミング再生を楽しめるほか、Bluetoothを使って専用アプリをインストールしたスマートフォンからのリモート操作も可能となっている。なお、今後のアップデートで、同社が運営するハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo music」からの音源ダウンロード機能の追加を予定しているとのことだ。

Bluetoothでスマホと接続することで、専用アプリを介したリモート操作も可能(写真左はDP-X1A用のアプリ「Onkyo DapController」、写真右はXDP-30R用のアプリ「Pioneer DapController」)

なお、DP-S1とXDP-30Rについては、近日中に詳細レポートをお届けする予定だ。そちらにもぜひ期待して欲しい。

5,000円前後から手に入るパイオニアブランド初のハイレゾ対応イヤホン。上位モデルはバランス接続やリケーブルにも対応

SE-CH9T、SE-CH5BL、SE-CH5Tは、パイオニアブランド初となるハイレゾ対応イヤホンだ。SE-CH9Tはリケーブルに対応したハイエンドモデル、SE-CH5BLは2.5mm4極バランスケーブルを採用したバランス接続入門モデル、SE-CH5Tはアンバランス接続のハイレゾ対応エントリーモデルという位置付けで、市場想定価格は、SE-CH9Tが12,000円前後、SE-CH5BLが8,500円前後、SE-CH5Tが5,000円前後(いずれも税別)となっている。

パイオニアブランド初のハイレゾ対応イヤホンは一挙3モデルがラインアップ。発売はいずれも3月中旬だ

パイオニアブランド初のハイレゾ対応イヤホンは一挙3モデルがラインアップ。発売はいずれも3月中旬だ

ハイエンドモデルのSE-CH9T。MMCXコネクターを採用しており、リケーブルに対応している

ハイエンドモデルのSE-CH9T。MMCXコネクターを採用しており、リケーブルに対応している

2.5mm4極バランス接続に対応したSE-CH5BL

2.5mm4極バランス接続に対応したSE-CH5BL

SE-CH5Tはハイレゾ対応イヤホンのエントリーモデルという位置付けだ

SE-CH5Tはハイレゾ対応イヤホンのエントリーモデルという位置付けだ

3モデルとも、ハイレゾ音源に対応した新開発の9.7mm径ダイナミックドライバーを搭載。振動板の設計にコンピューターによる反復解析を利用し、振幅対称性を高めて低歪化と低域感度の向上を両立させたほか、振動板中央ドーム部の高さや形状を調整し、分割振動を抑えることで、ハイレゾ再生に最適な伸びのある高域再生を実現したという。

また、特許出願中の独自技術「Airflow Control Port」を採用したのもポイントだ。筐体の内部から外部に向かう通気部にチューブを使い、低音の音圧バランスを最適化することで、引き締まった低音とクリアな中音再生を実現しているという。

ノズル部分も特徴的で、波長の短い高音が打ち消し合う反射波形を抑制するために装着性に影響のない範囲内で従来よりも内径を拡大している。これにより、指向性の高い高音もクリアに再生できるようになったという。

3モデル共通の特徴

3モデル共通の特徴

ハイエンドモデルのSE-CH9Tは、上記の特徴に加え、ノズル部に異種金属の2層構造を採用。ユニットから発生する不要な共振を2種類の金属を使って抑制することで、共振による音質劣化を低減させている。また、MMCXのコネクター部に特許出願中のコネクターシールドを採用。本体とコードが回転することを防止することで装着の安定性が向上しているという。

SE-CH9Tのノズル部分。2種類の金属を使った2層構造を採用し、不要な共振を抑制している

SE-CH9Tのノズル部分。2種類の金属を使った2層構造を採用し、不要な共振を抑制している

特許出願中のコネクターシールドを採用する

特許出願中のコネクターシールドを採用する

そのほか、細かな製品仕様については以下の通り。

SE-CH9Tの主な仕様
・ドライバーユニット:9.7mm径ダイナミック型ドライバー
・インピーダンス:26Ω
・周波数帯域:8〜50000Hz
・出力音圧レベル:108 dB
・プラグ:3.5mm4極ステレオミニプラグ (金メッキ)
・カラー:ブラック

SE-CH5BLの主な仕様
・ドライバーユニット:9.7mm径ダイナミック型ドライバー
・インピーダンス:26Ω
・周波数帯域:8〜45000Hz
・出力音圧レベル:108 dB
・プラグ:2.5mm4極ステレオミニプラグ (金メッキ)
・カラー:ブラック

SE-CH5Tの主な仕様
・ドライバーユニット:9.7mm径ダイナミック型ドライバー
・インピーダンス:26Ω
・周波数帯域:8〜45000Hz
・出力音圧レベル:108 dB
・プラグ:3.5mm4極ステレオミニプラグ (金メッキ)
・カラー:レッド、ネイビーブルー、シルバー、ブラック

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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2017.6.26 更新
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