トレンドニュース

ソニーが放つ高級一眼カメラ「α9」が5月26日に発売。驚異の20コマ/秒の連写機能に驚きの声、続々。

このエントリーをはてなブックマークに追加

50万円前後の高級カメラとしては驚異的なスタートダッシュを切った「α9」

ソニー「α9 ILCE-9」(※レンズは別売)

ソニー「α9 ILCE-9」(※レンズは別売)


ソニーは、2017年5月26日、同社デジタルカメラのフラッグシップモデルとなる「α9 ILCE-9」(以下、α9)を発売した。撮像素子に、メモリー内蔵35mmフルサイズ積層型CMOSイメージセンサーを装備したのが特徴で、従来モデル「α7 II」と比較して20倍以上の高速読み取りが可能になった。この高速性を生かし、現時点で業界最高となる最高20コマ/秒(ブラックアウトフリー撮影)という高速連写を実現している。予想販売価格も50万円前後というかなり思い切った高額設定であるが、早くも、価格.comのユーザーレビューでは、購入した人の詳細なレポートが掲載されており、5月31日時点での満足度は5点満点(レビュワー5名)と、非常に高評価の発進となった。

図1:デジタル一眼カメラ・主要5製品のアクセス数推移(過去3か月)

図1:デジタル一眼カメラ・主要5製品のアクセス数推移(過去3か月)

図1は、過去3か月における、デジタル一眼カメラ主要5製品のアクセス数推移を、「価格.comトレンドサーチ」で示したもの。これを見ると、人気の高いニコン「D500」や、キヤノン「EOS 5D MarkIV」などの製品を大きく引き離して、「α9」の注目度が突出していることがわかる。6月9日に新発売されるニコンの「D7500」の動きが注目されるところだが、現状ではさほど盛り上がっておらず、むしろアクセスは低下傾向で、「α9」のひとり勝ち状態だ。もちろん、「デジタル一眼カメラ」カテゴリーにおける注目ランキングでは、堂々の1位となっている(図2)。

図2:デジタル一眼カメラ・主要5製品の注目ランキング数推移(過去3か月)

図2:デジタル一眼カメラ・主要5製品の注目ランキング数推移(過去3か月)

図3:デジタル一眼カメラ・主要5製品の売れ筋ランキング数推移(過去3か月)

図3:デジタル一眼カメラ・主要5製品の売れ筋ランキング数推移(過去3か月)

50万円前後という高価な製品だけに、それほど爆発的に売れるというものではないが、売れ筋ランキングの順位を見ても、「α9」は現状10位につけており(2017年5月31日時点)、高額モデルとしてはかなりいいスタートダッシュを見せている(図3)。

図4:「α9」の最安価格推移(過去1か月)

図4:「α9」の最安価格推移(過去1か月)

なお、「α9」の販売価格であるが、まだ発売開始から間もないこともあり、現状、ほぼ定価レベルの483,980円という最安価格で推移している(図4)。生産台数もそれほど多くないと思われるので、需要がそこそこ高い現状を考えると、ここ数か月内の大幅な価格下落は望めそうにない。ちなみに、この50万円近い本体価格というのは、キヤノンのフラッグシップモデル「EOS-1D X Mark II」、ニコンのフラッグシップモデル「D5」などにほぼ匹敵するレベルであり、プロ向けの上級機という位置づけだが、それでもこれだけの好調なスタートダッシュを切ったというのは、ちょっとした驚きである。

購入者全員が満点評価! 驚異的な連写スピードは、撮影の「価値観が変わってしまう」レベル

図5:「α9」のユーザー評価(2017年5月31日時点)

図5:「α9」のユーザー評価(2017年5月31日時点)

このように、好調なスタートを切った「α9」であるが、購入したユーザーのレビューを見ると、現状5点満点(レビュワー5名)という高評価となっている(図5)。その内訳を見ると、「デザイン」が4.20、「バッテリー」が4.25、「ホールド感」が4.40とややふるわないものの、それ以外の要素はおおむね高く、「画質」「操作性」「液晶」の3項目は5点満点となっている。

ユーザーレビューの中でも、特に多く語られているのは、やはり最高20コマ/秒の連写機能だ。「連写を試しましたが、安っぽい電子シャッター音はさておき、まるでゲームのように連写できます。game changerと言われていましたがまさにそんな感じです。動きモノを撮るには最強なんじゃないでしょうか」「カメラとの付き合い方が変わってしまいそうです。誇張でもなく卑下でもなく『下手な鉄砲数撃ちゃ当たる』です」「秒10コマまでしか使っていません。しかし5歳児といえども1コマで顔の表情や体全体のダイナミズムがガラッと変わることも多いので、後の整理の手間さえ厭わなければ秒20コマは大きなアドバンテージだということは実感できます」など、本機の大きな特徴である高速連写機能に驚きを隠せない様子が伝わってくる。

連写はもちろんだが、当然ながらオートフォーカス(AF)性能もすぐれている。「α7sとは時代の違いを感じるほどの精度であまりはずさないという印象」「AFに関しては少なくともα99 I型からは考えられない進化で、アダプターを介しても静止画に関してはα9の圧勝と断言できると思います」など、AFが速いことで知られるソニーの従来機と比べても、本機は圧倒的なAFの追従速度を持っていると評されている。

これだけの進化を遂げつつも、ボディサイズが大きくならず、従来モデル「α7 II」と同等のコンパクトさに収めているという部分も評価を上げているポイントだ。「まさかの手持ちのα7sIIとほぼ同サイズということで、非常にお気に入りのカメラでしたがα9と入れ替えることにしました」「α7第2世代とほとんど同じサイズに収めたのはさすがです。大きなレンズをつけるとバランスが悪い、という指摘がよくなされますが、私はどれほどレンズが大きかろうと軽量と操作性を損なわない範囲でのボディ小型化は絶対のメリットだと思っています」など、「α7」シリーズで好評だった、ミラーレスカメラならではのコンパクトサイズを維持しつつも、現在最高レベルのAF性能、連写性能を実現した点は、本機の大きなアドバンテージと言えそうだ。

現在、市場自体が縮小気味で、やや元気のないカメラ市場だが、ソニーが久々に出した、コンパクト系のαシリーズにおける全くの新モデルということもあり、ユーザーからの注目は非常に高い。「私にとって50万の価値はありました。『数撃てば当たるんだ』『AFが信頼できるようになった』撮影の考え方や価値観が変わってしまうくらいのカメラです」と評するユーザーもいるように、独自の技術で、他メーカーにはないユニークな性能を有した本機は、今年のカメラ市場における注目株となりそうだ。

鎌田 剛(編集部)

鎌田 剛(編集部)

価格.comの編集統括を務める総編集長。パソコン、家電、業界動向など、全般に詳しい。人呼んで「価格.comのご意見番」。自称「イタリア人」。

紹介した製品の最新価格・クチコミをチェックする
このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事
トレンドニュース最新記事
トレンドニュース記事一覧
2017.10.16 更新
ページトップへ戻る