レース期間中は、サーキット内でさまざまなイベントが行われます。特にスーパー耐久などの全日本レベルの大会では「ピットウォーク」と呼ばれるイベントが催され、レースに参加するドライバーやレースクイーンたちと触れ合えるチャンスとなっています。
一時的にピット前が開放される「ピットウォーク」
このピットウォークでは、α7シリーズ伝統の「クロップ機能」を試してみようと思います。クロップ機能とは、フルサイズのカメラにAPS-C用のレンズをつけて撮影できるようにしたものです。基本的には、フルサイズの撮像センサーにAPS-Cサイズの画像を映すことになるので、画角自体はAPS-Cサイズの画角となります。
クロップ機能テストのため、α7 IIIにAPS-Cレンズの「E PZ 18-105mm F4 G OSS」の組み合わせで撮影してみた
今回、クロップ機能を試すために使用したレンズは、筆者の私物の「E PZ 18-105mm F4 G OSS」。ソニーのEマウントレンズの場合、型番の頭がFEであればフルサイズ用、EであればAPS-C用となります。PZはパワーズーム、つまり電動ズーム。
もともと、Eマウントはビデオカメラのシリーズであるハンディカムの上位機種用に開発されたという経緯を持つため、レンズのイメージサークルのわりにマウントが大きく、フルサイズ機を開発するうえでもマウント自体は共通化ができたとのことです。そこで、APS-Cからフルサイズに移行するユーザーのためにも、フルサイズ機にAPS-C用のレンズを使えるようにしよう、ということで用意された機能がクロップ機能です。
D’STATION RACING ピットにて撮影
撮影したオリジナル写真(2624×3936 pixel、1.91MB)を見る
クロップ機能を使ってα7 IIIで撮影をすると、撮像センサーの中央部分の3936×2624ピクセルのみを使うことになってしまいます。ですが、一般にフルサイズ機の撮像センサーはAPS-C機の撮像センサーよりも画素の一つひとつが大きいので、画質に目立った劣化は起こりません。
D’STATION RACING ピットにて撮影
フルサイズの最高画素 6000×4000ピクセルに比べればかなりもったいない気もしますが、フルサイズ用FEレンズを揃えるまでの場つなぎとしては悪くないかもしれません。
※次ページでは、α7 IIIでレースクイーンユニットのアイドルライブを撮影!