レビュー
タッチ液晶ディスプレイを搭載したエントリーモデル

初めてのアクションカムにGoProを選ぶなら「HERO+ LCD」が一押し!

ログの取得にたけたオリンパス「STYLUS TG-Tracker」や、空間光学ブレ補正を搭載したソニー「FDR-X3000/FDR-X3000R/HDR-AS300/HDR-AS300R」など、注目を集めるアクションカムが続々と登場する中、この分野の先駆者である「GoPro」は最近新モデルの導入がなく、話題になることが減っている。しかし、長年培った技術と信頼は強固な支持を得ており、初めて購入するアクションカムにGoProを検討している人も多いだろう。そこで、今回はいくつかのラインアップがあるGoProのうち、初心者にもとっつきやすくコスパにすぐれる「HERO+ LCD」の実力を紹介したい。

「HERO+ LCD」はどのクラスのアクションカム?

「HERO+ LCD」は、現在6モデルがラインアップされているGoProのエントリーモデルとなる。上位モデルである「HERO4」シリーズには「Black」と「Silver」があり、シリーズ初となるタッチ液晶ディスプレイを搭載した「Silver」は、モニター確認や直感的な操作で利便性を高めた1台として話題を集めた。その使いやすさを保持したまま、機能や性能を絞ってエントリーモデルとしたのが「HERO+ LCD」だ。上位モデルのように4Kや2.7Kでの撮影はできないが(1,080p/60 fps、720p/60 fps)、4K撮影しないのであれば画質に不満はないだろう。フルHD画質でタッチ液晶ディスプレイ付きで30,708円(2016年7月5日時点の価格.com最安値)という価格はなかなかお買い得だ。

一般的なデジタルカメラを小さくしたようなGoProらしいデザインと、ボタン配置を踏襲。「HERO+ LCD」はハウジングと一体化しているため本体を取り外すことはできないが、基本的にGoProはハウジングに入れて使うスタイルなので問題なし

「HERO+ LCD」のサイズは67.5(幅)×71(高さ)×39(奥行)mmで、重さは128g。ハウジングに入れたHERO4 Silver(右)と比べると、ほぼ同等だ

レンズはF値2.8、広角約170°で、上位モデルと同様のものが採用されている

レンズはF値2.8、広角約170°で、上位モデルと同様のものが採用されている

背面にはディスプレイがあり、ハウジングをした状態で表示を視認可能。しかし、通常のハウジングではタッチ操作はできない

タッチ操作を行いたい時には、ハウジングのバックドアを交換する

タッチ操作を行いたい時には、ハウジングのバックドアを交換する

薄い膜が張った「タッチバックドア」(左)と背面が開いた「オープンバックドア」(右)が同梱されているので、用途に応じて付け替えよう

タッチバックドアに張られた薄い膜は、タッチ操作に反応。防水性能は、通常のハウジングが水深40mなのに対し、タッチバックドアでは3mまでとなる。ただし、水中ではもちろん濡れた指ではタッチ操作できない

オープンバックドアは背面が空いているのでタッチ操作はもちろん行える。バックドアを外すことなく充電できるのもメリットだ。ただし、防水性能はなくなるので注意。ちなみに、バッテリーはボディと一体化しているため、交換できない

撮影画質をチェック!

「HERO+ LCD」で撮影できる映像はフルHD(1,080p)とHD(720p)、そしてSuperView(720p)の3種類。SuperViewとは、4:3のアスペクト比でセンサーをフルに使って16:9の映像を撮影するモードだ。単に映像を16:9に引き伸ばすと被写体が横長に写ってしまうが、中央部の比率は変更せず、両端を引き伸ばすため、主となる撮影対象がセンターにいれば問題なし。フレーム端が伸びるので、スピード感が増した映像が撮れるのもSuperViewの魅力だ。

ハンドルバー/シートポストマウント」を利用して自転車に装着し、オフロードを走行してみる。3つのモードとも、GoProの装着位置は変更せずに撮影した

まずは、フルHDで撮影してみた(下の動画参照)。路面からの振動が大きい場面ではややブレが気になるところもあるが、空の色や草むらの葉などは解像感高く撮影できている。フレームレートは60fpsなので、動きの滑らかさも十分。

下の動画はHD解像度で撮影したものだが、さすがにフルHDの動画と比較すると解像感がやや落ちる。画面全体にピントが合っているような映像は、GoProシリーズらしいものだ。

最後に、SuperViewで撮影(下の動画参照)。4:3画角に近いセンサーをすべて使用して撮影しているので上下に広い範囲を撮影でき、自転車のタイヤまで映っている。左右の両端はやや引き伸ばされているので、スピード感が強調されている印象だ。フルHDと比較しても、それほど解像感の劣化も感じられない。

実は今回、長期で「HERO+ LCD」を使用することができたので、アクションカムを使用することが多い、ウインタースポーツで撮った映像も紹介しておこう。

スノーボードで使用する時には、友達を撮るのにも自撮りをするのにも役立つ「3-Way」に装着するといい

スノーボードで使用する時には、友達を撮るのにも自撮りをするのにも役立つ「3-Way」に装着するといい

下の動画は自撮りで撮影したもの。スピードが出た状態でも雪面の変化などもしっかりととらえられている点は、さすがGoProといった感じだ。広角のため、全体にやや歪んだ映りになるのはアクションカムの定番。それが逆に映像のスピード感を演出している。

通常のビデオカメラのように手持ちで滑ってくる被写体を撮影してみた(下の動画参照)。広角のため被写体が小さくなるのは仕方ないところだが、速度に乗って滑ってくる人物をブレることなく撮影できているのはさすが。周囲の景色の解像感も高い。

まとめ

上位モデルに比べると選べる画質やフレームレートは少ないものの、それが逆に使いやすい。設定を自分好みに調整するのも上級者には楽しいが、アクションカムの一番の魅力は撮影者が体感する映像を残したり、共有するためのものであると思う。だからこそ、迷わず使えて、リアルな映像が撮れればいい。近年は4Kが撮影できるモデルが出てきているが、アクションカムで撮影するような動きのある映像には、4Kよりもフレームレートの細かいフルHDのほうが向いている。加えて、「HERO+ LCD」はタッチ液晶ディスプレイが装備されているので直感的な操作が可能。これらを総合すると、「HERO+ LCD」はエントリーユーザーにとって、いまだに最良の選択肢のひとつだといえる。

※ここに掲載している「HERO+ LCD」で撮影した動画は、すべてリサイズしたものです

増谷茂樹

増谷茂樹

カメラなどのデジタル・ガジェットと、クルマ・バイク・自転車などの乗り物を中心に、雑誌やWebで記事を執筆。EVなど電気で動く乗り物が好き。

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