今回、新型シビックの試乗会場にて、わずかな時間ではあるが燃費テストを実施したので、編集部員Sがその結果をお伝えしたい。
ホンダ 新型「シビック セダン」(左)/ホンダ 新型「シビック ハッチバック」(右)
テスト車両は、シビック ハッチバックとシビック セダンの2台で実施した。トランスミッションはどちらも「CVT」で、カタログ上のJC08モード燃費は、ハッチバックが「18.0km/L」で、セダンが「19.4km/L」。セダンの燃費がよいのは、装着しているタイヤがハッチバックは235/40R18、セダンは215/55R16というタイヤサイズの違いや、セダンの車重が50kgほど軽いことなどによる。
燃費テストを実施した場所は、東名高速道路 御殿場インターチェンジ付近の市街地から、富士スピードウェイ周辺の郊外路に至るまでの道のり。このルートを1時間ほど数回往復して、燃費を計測した。
御殿場インターチェンジ周辺は、市街地といえども道が広く、渋滞も発生せずスムーズに流れている。さらに、信号間の距離も長いために停止回数も少なく、よい燃費値が出やすい条件となっている。
走行ルートは、ハッチバックもセダンもまったく同じルートと同じ距離を走っているが、同時刻で走らせておらず、走行時間が1時間ほどずれている為、実燃費結果はあくまで参考までとしてほしい。なお、どちらの車両も「エコモード」をオンにして走行した。
ホンダ 新型シビック ハッチバックの実燃費結果:15.0km/L
ホンダ 新型シビック セダンの実燃費結果:15.5 km/L
結果は、シビック ハッチバックが「15.0km/L」、シビック セダンが「15.5km/L」となった。
実際に試乗したときに感じたのは、セダンはハッチバックに比べて明らかに良好な燃費値が出やすかったことだ。セダンは状況により、16〜17km/Lあたりで推移していたことがあったからだ。いっぽうハッチバックは、今回走行したルートでは15.0km/Lあたりが限界に感じた。そのため、今回は0.5km/Lとわずかな差であったが、走行次第ではセダンがさらに1km/Lほど燃費値が上がるのではと考えられる。
さらに、ハッチバックはハイオクガソリン仕様、セダンはレギュラーガソリン仕様ということを考慮すると、ランニングコストを重視するユーザーであれば、セダンを選択したいところだ。