特別企画
渋滞のストレス・・・何とかしたい!

大型連休の「渋滞」対策を自動車ライターに聞いてみた

自動車ライターのマリオ高野です。もうまもなく、新年ですね。年末年始といえば、帰省に伴う高速道路の大渋滞がつきものです。

そのため、年末年始やゴールデンウィークなどの大型連休が近づくと、「渋滞対策について教えてください」と相談されることが多々あります。

年末年始やゴールデンウィーク。楽しいはずの連休も、渋滞のことを考えるとグッタリしちゃいますよね

年末年始やゴールデンウィーク。楽しいはずの連休も、渋滞のことを考えるとグッタリしちゃいますよね

筆者は、渋滞の回避や疲労低減をはかる秘策を編み出すべく、何十キロも続く大渋滞にMT車でわざわざ突入したこともあります。いつぞやは、クラッチを踏む左足がつりそうになって、左足をかばっていたら今度は右足にもキてしまい悶絶しそうになったことや、渋滞中に猛烈にトイレへ行きたくなって、体中から脂汗を出し尽くしたなどの経験は数知れず。

さらに、渋滞事情に詳しい交通評論家にお知恵を授かるなど、長年研究(?)を積み重ねてきました。

渋滞は、交通量が激増することと、いわゆるボトルネック部分(車線が減る部分)や登り坂で極端なペースダウンを余儀なくされることが重なることで発生するのですが、致命的なのはそれらに加えて「事故渋滞」がいくつも重なることです。

自然渋滞だけならスローペースながらも、それなりに前へ進むことが多いのですが、事故が重なると10分以上にわたって1ミリすら進まない、といった惨状に陥ることもしばしば。

大型連休で最も予測できないのが、思わぬ事故渋滞。事故渋滞にハマると予定が大幅に狂うこともしばしば

大型連休で最も予測できないのが、思わぬ事故渋滞。事故渋滞にハマると予定が大幅に狂うこともしばしば

個人的な渋滞経験でかなりキツかったのは、数年前のゴールデンウィークの時のことです。数万人規模の観客が集まる「スーパーGT」と呼ばれる人気レースが行われた富士スピードウェイからの帰路で、東名高速も中央道も、同時多発的に発生した事故渋滞のおかげでほぼ不通状態となり、渋滞が緩和されるまで富士スピードウェイで仮眠しようとするも、なんと0時近くになってもまだ解消されない……。仕方なく、さらに仮眠(というより、もはや本格的に爆睡)すると、「チュンチュン」とさわやかなすずめのさえずりに起こされてとても快適な朝を迎えられたのですが、富士スピードウェイの敷地から出られなくなって、守衛の人にこっぴどく叱られたことが思い起こされます。

「果報は寝て待て」というのは良策のひとつではありますが、筆者のようにうっかり寝すぎてしまうと大変な事態を招くのでご注意ください(笑)。

そんな失態を重ねても、実はいまだに大渋滞の中をサクサク通り抜ける魔法のようなドライブテクニックを習得するには至っておりません(泣)。ですが、「渋滞の苦痛を低減する」ことについては、それなりに効果的な方法がありますので、今回はそれをご紹介しましょう。

渋滞はもはや覚悟の上! できるだけその場を楽しくする工夫を

まず、渋滞対策の基本は「避ける」ことですが、年末年始の帰省シーズンや大型連休中の大渋滞は、避けることさえ難しいのが現実。JARTIC(日本道路交通情報センター)の渋滞予測情報などを見ながら、連休の初日や最終日など、いかにも混みそうな日の移動は控える、深夜や未明などの時間帯に出かける、高速道路は使わず下道(一般道)を走る、といった回避策も一定の効果は得られます。ですが、結局は多くの人が同じことを考えるので、渋滞に一切遭わずにロングドライブを完遂するのはなかなか難しいでしょう。

大型連休中の大渋滞は基本的に「不可避」であり、「予測不能」な事故渋滞が続出するので、想定以上に時間がかかるものと認識することが重要です。

そこで、まずオススメしたいのは「キツめの渋滞にハマることを覚悟しつつ、渋滞中のノロノロ移動を少しでも有意義に過ごす」という意識を持つことです。ある意味、「渋滞すら楽んでしまおう」という意識があれば、地獄の中にも極楽が見えてきます(!?)。

たとえ渋滞中でも、共通の趣味をもっていたり会話が弾む人と一緒に過ごせば、時間はアッという間に経ってしまいます

これまで、未曾有の大渋滞の時間を大幅に短縮するのにもっとも効果的だったのは、「会話の弾む人と一緒に過ごす」ことでした。自分が好きな趣味などディープな会話ができる相手を同乗者に選ぶと、渋滞もアッという間に過ぎ去ります。車内で、趣味のマニアトークが弾むことほど移動時間を短く感じさせるものはありませんし、睡魔も吹っ飛びます。

もちろん、友人・知人とのドライブではなく、奥さんや子供などと一緒の家族旅行やドライブで「会話が弾む」状況を作るのが難しいという人もいらっしゃるかもしれません。家族しか同乗できない場合は、たとえ普段は会話があまりない家族とでも盛り上がれるように、あらかじめ話題やネタを仕込んでおきましょう。

車内で意外と盛り上がるのが「カラオケ」。狭い車内がカラオケルームのように響き渡り、年代や性別関係なく熱唱することで盛り上がれます

もし、ネタを仕込むのが難しいようであれば、「車内でカラオケをしてみる」というのはいかがでしょう。最近では、スマホに繋ぐことで車内カラオケが楽しめるといった商品も発売されています。カラオケなら性別や年齢を問わず盛り上がれますし、車内という狭い空間はまさにカラオケにはうってつけです。ひとつだけ、ハンドルを握るドライバーがノリノリになってしまうと危険ですので、運転する方は歌いたいのを我慢して、車内を盛り上げることに努めましょう。

−車内でカラオケが楽しめるグッズ−

好きなアーティストやチームを応援して盛り上がる!

続いての渋滞苦痛緩和法は、聴きたいライブCDや観たいライブDVDなどを大型連休に備えて温存しておくことです。

好きなアーティストのライブCDやDVDを渋滞のために取って置けば、渋滞がワクワクする出来事になるかも!?

好きなアーティストのライブCDやDVDを渋滞のために取って置けば、渋滞がワクワクする出来事になるかも!?

自分の大好きなアーティストの新作ライブ盤(またはDVD)を、買ってもなるべく聴いたり観たりせずにガマンして温存し、大渋滞にハマったら解禁すると決めるのです。そうすれば、大渋滞がむしろ待ち遠しくなるという効果も。

映画などは、ドライバーが注視してしまうと危険ですが、好きなアーティストのライブDVDなら聴いているだけでも最高潮に盛り上がれるはずです。

筆者の場合は、長渕剛の旧作CDのリマスター盤や、最近になって安売りされるようになった旧作ライブDVDを収集して大渋滞やロングドライブに備えております。たとえば1992年の東京ドーム「JAPAN」など、自宅でVHSテープが擦り切れるほど何度も観尽くしている作品でも、車内で聴くととても新鮮だったり、辛かった昔を思い出して泣けたりして、時が経つのを忘れてしまうほどで、ロングドライブには欠かせません。

マリオ高野氏が愛する長渕剛コレクション達。これらを再生するときに同乗した編集者いわく「ホントに泣いてましたよ」

さらに、野球やサッカーなどのプロスポーツで熱烈な応援チームを持っている人はラッキーです。大型連休前はできるだけ試合結果や内容を見ないようにガマンにガマンを重ね、渋滞時に録画を再生してその内容を聴くようにします。筆者も相当なライオンズファンを自負しておりますが、プロ野球なら1試合で軽く3時間は消費できるので、かなり効果的ですね。

最近の試合結果を観ずにはいられない!という方には、日本シリーズやワールドカップなど過去の大試合を振り返るのもとても効果的です。人気チームの往年の名試合はDVD化されていることが多いので、大渋滞に備えて買い揃えておきましょう。

運転の睡魔を遠ざけるにはマメな対策を

また、睡魔を遠ざけるための対処法として圧倒的に有効なのは、地道ではありますが「マメに停車して車外へ出る」ことに尽きます。

自動車ライターという職業柄、長距離・長時間の運転をする機会が多く、年間の走行距離は約4万キロ程度になりますが、ロングドライブではとにかく「マメに停まる」ことで睡魔を遠ざけてきました。

睡魔を遠ざけるには、やっぱりこまめな休憩を取るのがいちばん!

睡魔を遠ざけるには、やっぱりこまめな休憩を取るのがいちばん!

運転という行為から心身をいったん解放させ、歩いたりトイレに行ったり、ご当地モノのお土産なんかを見たりするなどして、身体とアタマに刺激を与えると睡魔は遠ざかります。コーヒーを飲むにしても、運転中よりもSA・PAなどの休憩所でリラックスしながら飲むと気分転換の効果が何倍にも高まりますし、音楽による覚醒効果もいったんクルマを停めて休憩をしてからのほうが、明らかに高くなります。

無理をしてあまり休憩を取らずに延々と走り続けていた若い頃より、心身ともに衰えたはずの中年の今のほうが、睡魔による危機的状況に陥ることはずっと少なくなっています。もちろん、睡魔の限界が来たときにはムリをせず仮眠をとるようにしてくださいね。

充実したSA・PAで楽しむ!

サービスエリアやパーキングエリアを有効に使うことをドライブ計画に盛り込んでおくことも重要です。最近のSA・PAはご当地色を強く打ち出すサービスが多いなど内容の充実ぶりが著しいので、時間を潰すにはもってこいのサービスや施設が増えています。下手に街を散策するよりSA・PAを観るほうが手っ取り早くその土地の文化に浸れたりもします。

写真は、愛知県の「刈谷ハイウェイオアシス」。観覧車のほか、ゴーカートや温泉があることで有名です。こういったサービスエリアなら渋滞が緩和されるまで楽しく過ごせます

最近のSA・PAは、足湯やスパ的な施設があったり、道の駅と繋がっていたりする場所も増えているなど、時間がつぶしやすいエンタメが大変充実しています。売店のラインアップの充実ぶりもすさまじいものがあります。高速道路のSA・PAを目的地とするプランもオススメです。

なので、目的地までの経路にあるSA・PAの内容は必ずチェックしておきましょう。SA・PAのご当地グルメを食べ尽くしながら目的地へ向かうというのも、休憩と楽しみを兼ねていていいですね。渋滞の中でダラダラ運転するより、ある程度渋滞が解消するまでSA・PAでやり過ごすのも悪くありません。車内で仮眠や読書にふけるのもまた一興です。季節にあわせて、さまざまなカー用品で車内ユーティリティを充実させておくといいでしょう。

−SA・PAでの休憩などに役立つグッズ−

大型連休中のSA・PAは満車になりやすいので、本格的な渋滞が始まって満車となる前に入っておきたいところです。

常に渋滞しやすい定番のエリアは確実に混むという心構えと、渋滞の時間を有効に楽しむ事前準備さえあれば、どんな渋滞でも案外楽しめてしまうかもしれませんね。

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マリオ高野

マリオ高野

1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。2台の愛車はいずれもスバル・インプレッサのMT車。

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