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2017-2018年末年始に話題になったクルマ、マツダ「CX-8」とスズキ「クロスビー」

ここしばらくはあまり目立った動きのなかった、価格.comの「自動車(本体)」カテゴリーであるが、2017年末に登場した新車2モデルの出だしが好調に推移しており、人気ランキングの上位が変化してきている。その2モデルとは、2017年12月14日に発売されたマツダ「CX-8」と、12月25日に発売されたスズキ「クロスビー」だ。どちらも、車格こそ大きく違えど、いわゆる「SUV」のカテゴリーに属する自動車であり、今年2018年もSUV人気はまだまだ健在であることを印象づけている。「価格.comトレンドサーチ」を用い、そんな2モデルの出だしの動きを見てみよう。

登場からいきなり人気ランキングの首位を奪取した、マツダ「CX-8」

マツダ「CX-8」

マツダ「CX-8」

まずは、マツダ「CX-8」から見てみよう。「CX-8」は、マツダが展開するSUVシリーズ、「CX-5」「CX-3」に次いで国内市場に投入された3車種目のSUVで、車格としては「CX-5」のさらに上位に位置する大型モデルとなる。「CX-5」よりもひと回り大きなボディで3列シートを実現しており、6〜7名の乗車定員となるのが大きな特徴。エンジンは、マツダの誇るクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」のみの設定となっており、各グレードにFFと4WDがぞれぞれ用意される。販売価格は319万〜419万円。

図1:「自動車(本体)」カテゴリーにおける人気5車種のアクセス推移(過去3か月)

図1:「自動車(本体)」カテゴリーにおける人気5車種のアクセス推移(過去3か月)

図1は、過去3か月における「自動車(本体)」カテゴリー人気5車種のアクセス推移を示したものだ。冒頭にも述べた通り、ここしばらくの間は、人気の上位車種がほぼ固定された状態で推移しており、なかでも人気のミニバン、トヨタ「ベルファイア 2015年モデル」「アルファード 2015年モデル」と、昨年フルモデルチェンジしたマツダのSUV「CX-5 2017年モデル」、スバル「レヴォーグ 2014年モデル」のの計4モデルは、ずっと安定してランキング上位に位置してきた。しかし、11月後半くらいから、このマツダ「CX-8」の注目度が俄然高まり、これら人気の常連車種の間に食ってはいるやいなや、発売日の12月14日を境としてアクセスが急上昇し、年末にはこれらの人気車種を上回って人気ランキング首位の座を奪取するに至っている。マツダの自動車は、価格.com上ではどの車種もかなりの人気を誇り、昨年フルモデルチェンジされた「CX-5」も、発売と同時に人気ランキングで首位に輝くほどの人気を得たが、その上位モデルとなる「CX-8」も、同様に好調なスタートダッシュを切った形となった。

図2:マツダ「CX-8」の人気ランキング推移(過去1か月)

図2:マツダ「CX-8」の人気ランキング推移(過去1か月)

図2は、過去1か月におけるマツダ「CX-8」の人気ランキング推移を示したものだが、発売日の12月14日近辺には5位だったものが、徐々にランクを上げ、12月30日に首位に到達したことがわかる。2018年1月10日時点でも首位をキープしており、まだしばらくは安泰という雰囲気だ。

図3:マツダ「CX-8」のユーザー満足度推移(過去1か月)

図3:マツダ「CX-8」のユーザー満足度推移(過去1か月)

注目度が高いだけでなく、ユーザー満足度も比較的高い水準で推移している。図3を見ると、まずは4.75からスタートし、若干のアップダウンはあるものの、発売開始から約1か月後の1月10日時点でも4.73という高評価となっている(レビュワー数:15名)。昨年発売され好評を博した弟分「CX-5 2017年モデル」の現時点のユーザー満足度は4.55、ライバル車となるトヨタ「ハリアー 2013年モデル」の満足度は4.34なので、同じSUVカテゴリーでもかなりいい評価での発進となった形だ。

図4:マツダ「CX-8」のユーザーレビュー(2018年1月10日時点)

図4:マツダ「CX-8」のユーザーレビュー(2018年1月10日時点)

では、「CX-8」のユーザーレビューを細かく見てみよう(図4)。項目ごとに見ても、トータルで高めの評価になっており、唯一「エクステリア」だけがカテゴリー平均をわずかに下回る4.32となっている以外は、おしなべて高評価と言える。特に「乗り心地」の項目が4.73(全車種6位)、「価格」が4.59(全車種7位)といった部分が目を引く。

特に、乗り心地のよさや静粛性に関しては、ほぼ全てのユーザーが高い評価を与えており、改良された「SKYACTIV-D 2.2」のトルクの太さとも相まって、走行性能は非常にいいと評価されている。

「まずはエンジン音が静かなのと、ロードノイズも比較的静かです。凸凹も小気味良く抑えてくれて、かなり高いレベルだと思います。」

「国内の他メーカー同価格帯と比べたらかなりいいと思います。愛車のCX-3と比べてサスの硬さがマイルドです。それも良いのですが同時に試乗したアクセラ1.5Lガソリンよりも静かなのはびっくりしました。ロードノイズもかなり抑えられてて素晴らしいです。」

「当初は少し硬めに感じましたが、これは慣れですね。長距離でも疲れず、BMWなどのドイツ車の乗り心地に近いような。ふんわりとしたトヨタ車とは明らかに異なります。」

また、高級感のあるインテリアもおおむね好評だ。総じて、これだけの静粛性と乗り心地、高級感を持ちながらも、価格的にはなんとか300万円台で手が届くという価格設定は「かなり安い」と評価されている。

「全体的に高級感があっていいですね、満足度が高いです。本杢の化粧板が気分を上げてくれます。T社の500万オーバーのSUVですら木目調シールのところを本杢加飾ですよ。しかもBMW7シリーズとかには標準でついてる後席サンシェードも装備してます。価格に対する価値はとても高いと思います。」

「この充実した装備と走りと乗り心地のレベルを考えるとコストパフォーマンスは高いと思います。」

「国産SUVの中で、スタイル、性能、コストパフォーマンスをバランス良く、高いレベルでまとめた車がCX-8だと感じました。」

以上のように、「CX-8」は、これまで発売され、いずれも高い評価を得てきたマツダのSUVシリーズの中でも、現状では特に満足度が高めという印象だ。「CX-5」「CX-3」と、SUVのラインアップを拡充し、しかも、1年ごとのマイナーチェンジなどのたゆまぬ改良をし続けてきたマツダならではの、ある意味では集大成と呼べるようなモデルに仕上がっていると評せるかもしれない。

「ハスラー」同様、大衆車としての人気を獲得できるか? スズキ「クロスビー」

スズキ「クロスビー」

スズキ「クロスビー」

いっぽう、同じSUVカテゴリーでも、国内市場でもっともコンパクトな製品が、スズキ「クロスビー」だろう。車格としては完全にコンパクトカーに属する小型車で、2014年1月に発売され、たちまち大人気となった「ハスラー」と似たキャラクターとなっているが、「ハスラー」がSUVライクなデザインをまとった軽自動車だったのに対し、「クロスビー」は1.0L直噴ターボ・マイルドハイブリッドエンジンを搭載する、5ナンバーのコンパクトカーであるところが異なっている。とはいえ、ボディサイズは、全長3,760×全幅1,670×全高1,705mmと、SUV車としては最小サイズであり、SUVライクなデザインをまとった小型車というキャラクター自体は「ハスラー」と同様と言っていい。ただ、「ハスラー」よりもエンジンはパワフルになっているし、車格もわずかながら大きくなっているので、街乗りだけでなく、アウトドアユースにも使いやすくなったのは事実だろう。販売価格は176万〜214万円で、同クラスのライバル車である、トヨタ「アクア」、ホンダ「フィット」、マツダ「デミオ」などとほぼ同じ価格帯となっている。SUVとして見ると、別格の安さだ。

図5:スズキ「クロスビー」の人気ランキング推移(過去1か月)

図5:スズキ「クロスビー」の人気ランキング推移(過去1か月)

上記・図1を見ると、「クロスビー」は発売日の2017年12月25日くらいから注目度が上がり始め、年明けにピークを迎えている。さらに図5の人気ランキング推移を見ると、2018年の年明けには一時ベスト5に入っており(現在は6位)、「ハスラー」の発売時ほどの爆発的な人気とはなっていないものの、そこそこ好調なスタートダッシュを切ったと言えそうだ。

図6:スズキ「クロスビー」のユーザーレビュー(2018年1月10日時点)

図6:スズキ「クロスビー」のユーザーレビュー(2018年1月10日時点)

このように、注目度の高い「クロスビー」だが、現状の評価はやや厳しめだ。図6は、スズキ「クロスビー」のユーザーレビューを示したものだが、現時点でのユーザー満足度は3.98(レビュワー数:12名)とややふるわない。各項目を見ると、カテゴリー平均値を超えているのは「エンジン性能」(4.27)のみで、その他の項目はいずれのカテゴリー平均以下の評価となっている。正直やや意外な結果だ。

各ユーザーレビューを読み込んでいくと、評価は大きく2つに分かれそうだ。まず、女性ユーザーからの評価は全体的に高めで、主にデザインのよさと、車格よりは広々したインテリア(特にリアシート)の評価が高い。走りの面でも、1000ccの直噴ターボエンジン+マイルドハイブリッドということで、意外に加速がいいという点と、ボディ剛性が高く、サスペンションなどがよく作り込まれており、段差などでも「ハスラー」ほど突き上げない、適度なやわらかさが評価されている。

「ボディ剛性が高く、小さな振動も大きな衝撃も少ないです。シートも全席座り心地はとても良く、またホールド性も良いので長時間の運転でも疲れにくいはずです。」

「乗り心地は、シートとサスペンションとの相乗効果で小さな段差などの衝撃をよく吸収しています。変にフワフワもしておらず、高排気の高級車とあまり変わりません。後部座席の足元は皆さん仰る通り広く、ゆったりしていて、前席後席共に、室内はとても快適だと思います。」

「注目の加速性能は・・軽量なボディに加え、ブースタージェット+MHVで、モーターアシストまでするから、もたつき感無くスムーズに加速していく。この普段使いの領域では、1.5Lどころか、2Lクラスにも迫るものがある。」

「1000ccターボにマイルドハイブリッドで意外に静かで良く走ります、高速はまだ走ってませんがサスペンションやシートが優秀なのか驚くほど乗り心地も良いです。」

逆に、厳しめの評価となったのは、SUV的なテイストながらもラゲッジスペースが狭く、荷物があまり載らないという点。また、よく作り込まれてはいるが、全体的な車格や性能に対して価格が高いという意見もあった(逆に「安い」という意見もある)。

「ラゲッジルーム狭すぎます。バックレストまでの高さで、シートを一番前にしても実測200L程度と遊び道具は十分積めません。」

「高い。ノーマルガソリンエンジンのみの設定で150万スタートが妥当。」

「パワートレーンにコストは掛かっているものの、Aセグメント車で200万超えは高すぎます。スズキらしくない強気の価格設定。売れ筋とみて足元を見ているのでは?」

「ハスラーのワイド版と考えると高い気もしますが、実物を見ると妥当です。さらに試乗すると安くさえ感じます。ネットでは高いと言う声がよくありますがそんなことはないです。ほんとによくできた車です。」

このように、「クロスビー」の評価は、乗った人によってかなり大きく異なっている。主に街乗りで使う方や、女性からの評価は基本的に高く、特に「ハスラー」で不満だったエンジンパワーや乗り心地、リアシートの狭さなどの点が、すべて解消されているのは大きなメリットとなっているようだ。やや価格は高めという意見もあるが、デザイン性や、マイルドハイブリッドを追加した直噴ターボエンジンなど、トータルで考えればむしろお買い得という意見もあり、利用用途によっては非常によくまとまったクルマという評価がなされている。逆に、アウトドアユースが多いというような使用用途では、やはりこの車格ではやや力不足のため、あまり適さないと考えたほうがよさそうだ。

鎌田 剛(編集部)

鎌田 剛(編集部)

価格.comの編集統括を務める総編集長。パソコン、家電、業界動向など、全般に詳しい。人呼んで「価格.comのご意見番」。自称「イタリア人」。

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