レビュー
誘導カラーレーンの表示などで地図がさらに見やすくなった

新型SSDポータブルナビ「ゴリラ」は交差点拡大図がさらにリアルに!

日本のPND(ポータブル・ナビゲーション・デバイス)の草分け的存在である「Gorilla」(以下:ゴリラ)の2019年モデルが5月14日(火)に発表された。発売は6月7日(金)ということで、ひと足先にその進化ぶりをお届けする。

パナソニック SSDポータブルカーナビゲーション「ゴリラ」の2019年モデルが6月7日(金)に発売される。画像は最上位モデルの「CN-G1300VD」

PNDと呼ばれる前からの人気シリーズ「ゴリラ」の最新モデル

ゴリラは、旧三洋電機が1995年に発売したポータブルナビが元祖。世の中ではまだPNDと呼ばれていない時代から商品化されており、その歴史は20年以上にわたる。

現在はパナソニックのカーナビブランドのひとつとして、より使いやすく高性能なPNDとして多くのユーザーから認知されていることはご承知の通り。実際筆者も、とあるカー用品の量販店で「ゴリラありますか?」とド直球(!?)で店員に聞いていたお客さんを目の前で見たことがあるほど。要は「PND=ゴリラ」と呼んでも差し支えないほど、「ゴリラ」ブランドの認知度は高い。

さて、現在のゴリラは時代背景やニーズに合わせて機能を進化させてきたが、やはりその根底にあるのは「多くのユーザーが使いやすい」点にあると考えている。高機能ナビは予算に余裕があればいくらでも手に入るが、その分、操作などのハードルが高くなるケースもある。その点、ゴリラは機能を絞り込んでわかりやすいUI(ユーザーインターフェイス)を採用することで、直感的かつ使いやすいモデルに仕上げている。実際、驚いたのが現在のゴリラのユーザー層は半数以上が50代以上という点だ。さらに、PNDからの買い換えにおいても60%と圧倒的で、さらに約39%がゴリラからの買い替えという点からも、多くのユーザーはゴリラの普遍的ともいえる商品力を理解しているのだろう。

人気のスマホナビと何が違うのか?

利用者の多いスマホナビだが、スマートフォンを長時間車内のダッシュボードにおいておくと、高熱や振動などによって故障の原因となることがある

昨今人気のスマホナビは、有償・無償を問わず数多くのアプリが市場に出回っている。スマホナビのよさももちろんあるが、ゴリラのようないわゆる“車載専用品”のメリットはやはりクルマという厳しい環境下でも安心して使えることにある。クルマの中は、夏場では50℃を超えることも珍しくないし、さらに走行中は路面からの振動も入ってくる。要はナビ本体はその環境に耐え、きちんと動作しなければ意味がないわけだ。その点でも、専用品として開発されてきたゴリラの安心感は圧倒的だ。スマホナビは、本体の発熱や外気温によりセーフティー機能が働き、ディスプレイ部の表示が停止したり、最悪の場合は故障に至るケースも少なくない(筆者も経験済み)。また、各種の情報取得も含め、スマホナビの場合には常に通信費がつきまとうが、ゴリラの場合はそれを心配する必要がない点も差別化できるポイントのひとつと言えるだろう。

基本性能は全モデルに搭載

パナソニック ゴリラの2019年モデル「CN-G1300VD」

パナソニック ゴリラの2019年モデル「CN-G1300VD」

パナソニック ゴリラの2019年モデル「CN-G730D」

パナソニック ゴリラの2019年モデル「CN-G730D」

パナソニック ゴリラの2019年モデル「CN-G530D」

パナソニック ゴリラの2019年モデル「CN-G530D」

ゴリラの2019年モデルは、最上位モデルでVICS WIDEに対応した「CN-G1300VD」を筆頭に、VICS WIDEは非対応ながら同じ7インチの「CN-G730D」、そしてコンパクトな5インチの「CN-G530D」の3モデルだ。いずれも、ボディ本体の四隅の角を落としたデザインで、7インチモデルはシルバーフレームによりスタイリッシュに仕上げられている。

地図はゼンリン製で、こちらも3モデル共通で16GBのSSDに豊富な検索&市街地データのほか、音楽や映像も取り込めて再生できる「MYストッカー機能」を有している。

ナビの基本中の基本となる自車位置の測位に関しては、同社独自の「Gロケーション」を3モデル共通で搭載。元々、コンソールに装着するAV一体型ナビのように車速パルスが取得できないPNDは、衛星からの電波がロストしやすいトンネルなどでは自車位置を失ってしまう可能性があった。しかし、ゴリラの場合はGロケーションを使うことで、PNDの弱点を克服。自車位置精度を向上させる「Gジャイロ」により、トンネルはもちろん、高架下などでも正確に測位する。また、GPSのほか「みちびき」や「グロナス」といった衛星からの受信も可能にした「トリプル受信」によって、都市部のビル群などでも安心して測位することができる。

逆走注意など、より安全な運転をサポート

2018年モデルのゴリラから、新たに逆走検知、警告、注意アラーム機能が搭載された

2018年モデルのゴリラから、新たに逆走検知、警告、注意アラーム機能が搭載された

昨今、ニュースになることも多い「65歳以上の高齢運転者による交通事故」。その中でも、「逆走」に関しては60%が自動車専用道のICやJCTで発生しているという。昨年、2018年に発売されたゴリラからは、万が一の逆走運転や速度超過を警告する「安全・安心運転サポート」機能を搭載している。これによって、高速道路のSA/PAから走り出す際はもちろん、万が一に合流部で逆走を始めた場合には、アイコンと音声で警告を発してくれる。

逆走だけでなく、事故多発地点を走行するときなどにも警告してくれる

逆走だけでなく、事故多発地点を走行するときなどにも警告してくれる

また、事故が多い場所などでは、見落とししがちな道路標識も含めてドライバーに知らせてくれる機能も備わっている。

拡大地図がさらに見やすく

前述したように、3モデル共通で大容量の地図データが収録されているが、2020年のオリンピック/パラリンピックに向けて整備が進む中、新道路データが収録されているかが気になるところだ。2019年モデルのゴリラでは、新東名高速道路や東京外環自動車道などの最新データを収録。さらに、最上位モデルである「CN-G1300VD」は、2022年7月末まで最大3年間の無料地図更新に対応しているという。

2019年モデルのゴリラでは、交差点拡大時にカラーレーンやドットレーンの路面が表示されるようになるなど、さらに見やすくなった

また、地図画面自体も大きく進化。都市部などの分岐交差点では、交差点が拡大表示される際に、カラーレーンやドットレーンといった交通安全のための路面表示がなされるほか、方面看板も反転文字によって見やすさが向上していたり、道路にはなじみの多い通称名をプラスするなど、直感的かつ安心して走ることができるような工夫がされている。

最上位モデルには、渋滞を回避できる「VICS WIDE」も搭載

最上位モデルである「CN-G1300VD」のみの搭載になるが、交通情報サービスである「VICS WIDE」に対応していることも、大きな魅力のひとつである。従来のVICSよりも、広範囲の交通・渋滞情報を取得することが可能なことはもちろん、これらを元に渋滞を回避する「スイテルート案内」が使える。さらに、新旧ルートの比較や渋滞考慮レベルの設定はパナソニックだけの機能である。

ニーズに合わせて選べる3モデル

前述したように、ナビに求められる高い基本性能や安全運転をサポートする機能は3モデルとも共通だ。筆者的には、フルスペックを望む人、帰省や長距離ドライブなどの機会が多い人には「CN-G1300VD」、VICS WIDEはなくても大画面が欲しい人は「CN-G730D」、軽自動車などコンパクトなクルマに装着したいのならば「CN-G530D」といったイメージだろうか。その人によってニーズはさまざまだが、新型ゴリラは使いやすくかつ高性能、さらに買ってすぐに使えるという利便性の高さも含め、魅力的なモデルと言えそうだ。

高山正寛

高山正寛

ITS Evangelist(カーナビ伝道師)/カーコメンテーター/AJAJ会員/18-19日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。1959年生まれ。自動車専門誌で20年以上にわたり新車記事&カーAVを担当しフリーランスへ。ITSや先進技術、そしてカーナビ伝道師として純正/市販/スマホアプリなどを日々テストし布教(普及)活動を続ける。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
カー用品のその他のカテゴリー
価格.comマガジン「動画」まとめページ
ページトップへ戻る