選び方・特集

「いなばのカレー缶」をほぼ全種類食べてみた! どれがウマい? 辛い?

「『いなばのカレー缶』がおいしい」という話は、何度も耳にしたことがあるものの、実際に食べたことはなかった筆者。本場タイで製造されている本格派で、温めなくてもおいしいのだとか。缶詰は防災用品としても役立ちますし、試しに1度食べてみようかと思ったところ、ものすごく種類が多いことに気付きました。しかも、グリーンカレーだけでも3種類あり、初心者には何が何やらわからなくなってしまうほどのラインアップです。

いなばのタイカレー缶12種。大きく分けて3タイプあるようで、タイプ別に重ねてみました

いなばのタイカレー缶12種。大きく分けて3タイプあるようで、タイプ別に重ねてみました

どれが自分好みの味わいかわからないので、一気に食べ比べてみることにしました。今回は、公式サイト(https://www.inaba-foods.jp/information/curry)にラインアップされているタイカレー缶の中で、現在発売されているものを12種類集めました。ひとつずつ味わいをレポートします。

まずは、左側の5種から。商品名部分のラベルが黒いので、勝手に「黒ラベル」タイプと名付けます

まずは、左側の5種から。商品名部分のラベルが黒いので、勝手に「黒ラベル」タイプと名付けます

唐辛子が舌を直撃!
【1】「チキンとタイカレー(グリーン)」

内容量:115g
原産国:タイ
賞味期限:3年
カロリー:138kcal(100gあたり)
辛さレベル:★★★★☆
原材料名:鶏肉、ココナッツミルク、カレーペースト(唐辛子、にんにく、レモングラス、ガランガル、食塩、シャロット、ターメリック、こぶみかんの皮)、野菜スープ、砂糖、鶏脂、大豆油、ナンプラー、スパイス・ハーブ類(バジル、唐辛子、こぶみかんの葉)、チキン風味調味料(たんぱく加水分解物、鶏脂、酵母エキス)など

開封した瞬間にぶわっと本格的な香りが広がります。ゴロッとした大きなチキンが印象的

開封した瞬間にぶわっと本格的な香りが広がります。ゴロッとした大きなチキンが印象的

食べてみると、最初はピリリと辛くて、後味はマイルドな印象。口に入れた瞬間に感じる唐辛子の辛さに、ココナッツミルクの甘みがすーっと入ってきて中和される感じがたまりません。ナンプラーは控えめですが、ほんの少ししょっぱさを加えてくれていますね。大きなチキンはやわらかく、スープはサラッとしたタイプ。唐辛子の辛さは、今回食べ比べた12種類の中でトップレベルですが、辛口カレーが好きな人なら全然イケる辛さです。缶詰とは思えない本格的なおいしさに驚きました。

口当たりがやさしくバランス良好
【2】「チキンとタイカレー(イエロー)」

内容量:115g
原産国:タイ
賞味期限:3年
カロリー:136kcal(100gあたり)
辛さレベル:★★★☆☆
原材料名:鶏肉、ココナッツミルク、カレーペースト(にんにく、唐辛子、レモングラス、食塩、シャロット、カレーパウダー、ガランガル、こぶみかんの皮、こしょう、クミン、ターメリック)、野菜スープ、鶏脂、砂糖、大豆油、ナンプラー、スパイス・ハーブ類(唐辛子、こぶみかんの葉)、チキン風味調味料(たん白加水分解物、鶏脂、酵母エキス)など

スープのようなサラサラのテクスチャー。チキンは、スプーンで簡単にほぐれるほどにやわらかです

スープのようなサラサラのテクスチャー。チキンは、スプーンで簡単にほぐれるほどにやわらかです

最初にココナッツミルクの甘みを強く感じるのですが、ほどよいスパイシーさもあって、口の中でうまく調和してくれる印象です。こちらもナンプラー入りで、甘さと辛さとしょっぱさのバランスが良好。本当に食べやすくて、グリーンカレーのような辛さがちょっと苦手な人にぴったりだと思います。スープ感覚で楽しめるので、ご飯なしでもおいしくいただけますよ。

まろやかで本格的なおいしさ
【3】「バターチキンカレー」

内容量:115g
原産国:タイ
賞味期限:3年
カロリー:123kcal(100gあたり)
辛さレベル:★★☆☆☆
原材料名:鶏肉、ココナッツミルク、玉ねぎ、トマトペースト、カレーペースト、野菜スープ、バター、大豆油、砂糖、カレー粉、食塩など

グリーンカレーやイエローカレーとは異なる、ねっとりとしたテクスチャーで、これでも温めずにおいしく食べられるとは衝撃です

グリーンカレーやイエローカレーとは異なる、ねっとりとしたテクスチャーで、これでも温めずにおいしく食べられるとは衝撃です

バターチキンカレーの濃厚な舌触りがちゃんと楽しめます。辛さはなく、ココナッツミルクの風味とバターが調和したまろやかなおいしさです。爽やかな酸味のトマトと、食感が残るたまねぎ、そして大きなチキンと、具だくさんで食べ飽きません。ただ、個人的にはもうちょっと量が欲しい!

黒ごま風味が面白い
【4】「チキンとインドカレー 黒カレー」

内容量:115g
原産国:タイ
賞味期限:3年
カロリー:118kcal(100gあたり)
辛さレベル:★★★☆☆
原材料名:鶏肉、たまねぎ、ココナッツミルク、トマトペースト、カレーペースト、野菜スープ、砂糖、バター、大豆油、香辛料、ねり黒ごまなど

「黒カレー」というだけあり、見た目はかなり黒いです

「黒カレー」というだけあり、見た目はかなり黒いです

商品名は「インドカレー」ですが、製造はほかと同じくタイ。バターのコクが強く、そこに黒ごまの風味とコクがプラスされていて、香りもいいです。後味にほんのりとスパイシーさを感じます。滑らかな舌触りで、グリーンカレーやイエローカレーに比べて、日本の家庭のカレーに近い印象。とても食べやすく、白いご飯によく合います。

トマトの赤にバターのコク
【5】「チキンとインドカレー 赤カレー」

内容量:115g
原産国:タイ
賞味期限:3年
カロリー:119kcal(100gあたり)
辛さレベル:★☆☆☆☆
原材料名:鶏肉、玉ねぎ、ココナッツミルク、トマトペースト、カレーペースト、野菜スープ、砂糖、バター、大豆油、食塩、りんご果汁、オニオンエキス、香辛料、チキンエキス風味調味料(たん白加水分解物、鶏脂、酵母エキス)など

たまねぎとチキンがたくさん入っていて、食べ応え満点

たまねぎとチキンがたくさん入っていて、食べ応え満点

こちらも「インドカレー」ですが、製造はタイ。赤いので辛いかと思いきや、辛さレベルは5段階では1で、食べてみると辛さはほとんど感じません。色はトマトの赤ですね。トマトの酸味とバターのコクが調和していて、濃厚でクリーミーな味わい。子供でも大丈夫そうな、マイルドなカレー缶です。

「黒ラベル」の5種はここで終了。ここからは、写真中央の2種を実食レビューします。こちらの2種はなんと、「黒ラベル」の「チキンとタイカレー」と商品名がまったく同じ。どういう違いがあるのでしょうか?

スーパーでよく見かけるのがこのタイプですね。「黒ラベル」とは缶のデザインが異なるのと、開け口が缶の底側にあるのが見分けるポイント

スーパーでよく見かけるのがこのタイプですね。「黒ラベル」とは缶のデザインが異なるのと、開け口が缶の底側にあるのが見分けるポイント

チキンのサイズ、容量、ナンプラーの有無が異なる
【6】「チキンとタイカレー(グリーン)」

内容量:125g
原産国:タイ
賞味期限:3年
カロリー:167kcal(100gあたり)
辛さレベル:★★★★☆
原材料名:鶏肉、ココナッツミルク、グリーンカレーペースト(唐辛子、にんにく、レモングラス、ガランガル、食塩、シャロット、クミン、こぶみかんの皮)、大豆油、砂糖、唐辛子、食塩、バジル、こぶみかんの葉など

容量が多く、チキンがカットされているのが「黒ラベル」と異なるポイント

容量が多く、チキンがカットされているのが「黒ラベル」と異なるポイント

スペックと見た目からわかる、「黒ラベル」の「チキンとタイカレー(グリーン)」との差異は、こちらのほうが容量が10g多く、チキンのサイズが小さいこと。そして、ナンプラーが入っていないのも異なる点です。食べ比べるとわかる程度ですが、ナンプラー独特のしょっぱさがなく、マイルドな味わいに仕上がっていると感じました。辛さはありますが、ココナッツミルクの甘さも引き立っていて、こちらのほうが少しやさしい印象です。

「黒ラベル」より食べやすい
【7】「チキンとタイカレー(イエロー)」

内容量:125g
原産国:タイ
賞味期限:3年
カロリー:134kcal(100gあたり)
辛さレベル:★★★☆☆
原材料名:鶏肉、ココナッツミルク、カレーペースト(にんにく、唐辛子、レモングラス、食塩、シャロット、ガランガル、カレーパウダー、こぶみかんの皮、こしょう、クミン)、大豆油、唐辛子、砂糖、食塩など

こちらも容量が10g多く、チキンがカットされています

こちらも容量が10g多く、チキンがカットされています

こちらもグリーンカレーと同じく、ナンプラー未使用なのが「黒ラベル」と異なる点。言われてみるとしょっぱさがないかな?程度ですが、後味もどこかスッキリとしているような印象。甘みは強く感じますが、ちゃんと唐辛子の生き生きとした辛さも口の中に残ります。ココナッツミルクの甘さで食べやすいながらも、後味がピリッとして爽やかな印象。

最後は、「具が溶け込んだ」シリーズ5種です。これまで紹介してきたカレー缶とは明らかに異なり、煮込むことで具材がルーに溶け込んでいるのが特徴。内容量は165gと、ほか2タイプと比べてかなり多いです。

スーパーではあまり見かけないシリーズですね

スーパーではあまり見かけないシリーズですね

濃厚さと爽やかな辛さが特徴
【8】「深煮込みグリーンカレー」

内容量:165g
原産国:タイ
賞味期限:3年
カロリー:170kcal(100gあたり)
辛さレベル:★★★★☆
原材料名:ココナッツミルク、カレーペースト、大豆油、砂糖、鶏肉、ナンプラー、シュリンプペースト、酵母エキス、チキンエキス、野菜エキスなど

香草や唐辛子、チキンといった具材の姿が見えません

香草や唐辛子、チキンといった具材の姿が見えません

名称は「グリーンカレー」ですが、これまで紹介してきた2つのグリーンカレーとはかなり路線が異なります。濃厚でクリーミーなテクスチャーで、ほんのりエビの風味を感じるのが特徴。しっかり爽やかな辛さも感じられるのですが、トロッとした舌触りと濃厚なコクで、“ネオ・グリーンカレー”といった印象ですね。

おかわりしたくなる欧風カレー
【9】「深煮込みカレー 中辛」

内容量:165g
原産国:タイ
賞味期限:3年
カロリー:136kcal(100g)
辛さレベル:記載なし。体感★★☆☆☆
原材料名:ココナッツミルク、玉ねぎ、トマトペースト、カレーペースト、大豆油、砂糖、鶏肉、カレー粉、醤油、食塩、唐辛子、酵母エキス、野菜エキスなど

一見具材が入っていないように見えますが、口に含むと小さなチキンの食感が味わえます

一見具材が入っていないように見えますが、口に含むと小さなチキンの食感が味わえます

ココナッツミルクやトマトがベースながら、味の方向性は欧州風のカレーに近いですね。濃厚な口当たりで、後味に少し酸味と辛さを感じますが、とても食べやすくおいしいです。クリーミーなので、ご飯にかけるのはもちろん、ハンバーグなどのソースとしても使えそう。

より濃厚でトマトの味が主張
【10】「深煮込みバターチキンカレー」

内容量:165g
原産国:タイ
賞味期限:3年
カロリー:153kcal(100gあたり)
辛さレベル:★★☆☆☆
原材料名:ココナッツミルク、トマトペースト、玉ねぎ、カレーペースト、砂糖、大豆油、鶏肉、バター、カレー粉、食塩、唐辛子、野菜エキスなど

具材がほぼ完全に溶け込んでいて、見た目からしてかなり濃厚でクリーミーな印象

具材がほぼ完全に溶け込んでいて、見た目からしてかなり濃厚でクリーミーな印象

「黒ラベル」のバターチキンカレーとは別物でした。こちらはよりクリーミーで、トマトの酸味が強いです。たまねぎの甘さも溶け込んでいて濃厚さが増し、味わい深いバターチキンカレーに仕上がっています。カレーというより、バターチキン味のカレーソースを楽しんでいるような感じ。これはご飯おかわりしちゃいますね。

トマトの甘みがうまい!
【11】「完熟トマトカレー」

内容量:165g
原産国:タイ
賞味期限:3年
カロリー:126kcal(100gあたり)
辛さレベル:記載なし。体感★☆☆☆☆
原材料名:トマトペースト、ココナッツミルク、砂糖、玉ねぎ、大豆油、カレーペースト、バター、鶏肉、カレー粉、食塩、りんご果汁、唐辛子、野菜エキスなど

真っ赤な色あいと、ドロッとしたクリーミーな見た目が特徴

真っ赤な色あいと、ドロッとしたクリーミーな見た目が特徴

トマトがふんだんに使われたカレーです。トマトの甘みと酸味が前面に出ているのですが、後味はちゃんとカレー、という不思議な味。ほかのカレー缶でもトマトの酸味がきいているものはありましたが、こちらはトマトの甘みも感じられます。濃厚な舌触りと食感ながら、牛脂、豚脂を使っていないので後味もサッパリ。そのおいしさに感動しました。ご飯にかけるのはもちろん、ハンバーグにかけて食べてもおいしかったです。

日本のカレーに近い雰囲気
【12】「スパイシーカレー 辛口」

内容量:165g
原産国:タイ
賞味期限:3年
カロリー:121kcal(100gあたり)
辛さレベル:記載なし。体感★★★☆☆
原材料名:玉ねぎ、カレーペースト、ココナッツミルク、トマトペースト、砂糖、大豆油、鶏肉、香辛料、バター、カレー粉、醤油、食塩など

具材は溶け込んでいますが、小さな鶏肉を感じられます

具材は溶け込んでいますが、小さな鶏肉を感じられます

スパイシーさがありつつも、たまねぎの甘みも感じられて、いわゆる日本のカレーに近い味わいでした。商品名は「辛口」ですが、グリーンカレーほどの唐辛子的な辛さはなく、市販のカレールーの中辛よりちょっと辛いくらいですかね。具材が溶け込んでいますが、鶏肉のミンチのような食感も感じられます。脂っぽさがなく、ご飯との相性は抜群です。

【まとめ】味が本格的で、備蓄食品としても優秀

以上、いなばのカレー缶12種類を食べ比べてきました。面白かったのが、同じ「グリーンカレー」でも、3タイプでまったく異なる商品だったこと。改めて、同ジャンルのカレーの特徴をまとめておきます。

「黒ラベル」の「チキンとタイカレー(グリーン)」(左)は、ナンプラーの風味と大きなチキンが特徴。中央の「チキンとタイカレー(グリーン)」は、ナンプラー不使用でチキンが小さめ。「深煮込み グリーンカレー」(右)は、クリーミーなテクスチャーが唯一無二でした。それぞれ容量が異なる点もポイントですね

「黒ラベル」の「チキンとタイカレー(グリーン)」(左)は、ナンプラーの風味と大きなチキンが特徴。中央の「チキンとタイカレー(グリーン)」は、ナンプラー不使用でチキンが小さめ。「深煮込み グリーンカレー」(右)は、クリーミーなテクスチャーが唯一無二でした。それぞれ容量が異なる点もポイントですね

「黒ラベル」の「チキンとタイカレー(イエロー)」(左)も、ナンプラーと大きなチキンが特徴。「チキンとタイカレー」(右)は、ナンプラー使用かつチキンは小さめで、唐辛子の辛さがやや強く感じられました

「黒ラベル」の「チキンとタイカレー(イエロー)」(左)も、ナンプラーと大きなチキンが特徴。「チキンとタイカレー」(右)は、ナンプラー使用かつチキンは小さめで、唐辛子の辛さがやや強く感じられました

「黒ラベル」の「バターチキンカレー」(左)は、具材がゴロゴロと大きく、ココナッツミルクの風味とバターが調和したまろやかなおいしさ。「深煮込みバターチキンカレー」(右)は、具材が溶けていて、ややトマトが強めに出ている濃厚な味わいでした

「黒ラベル」の「バターチキンカレー」(左)は、具材がゴロゴロと大きく、ココナッツミルクの風味とバターが調和したまろやかなおいしさ。「深煮込みバターチキンカレー」(右)は、具材が溶けていて、ややトマトが強めに出ている濃厚な味わいでした

総合的な感想としては、いずれも安価なカレー缶とは思えない本格的な仕上がりで驚きました。タイでの製造時に、生の唐辛子やスパイスを使っていることがおいしさの秘密なのかもしれません。

12種類のなかでも特に印象に残ったのが「深煮込みグリーンカレー」。“グリーンカレーはサラッとしたスープタイプ”という概念を覆すクリーミーさに驚きました。「チキンとインドカレー(黒カレー)」も、あまり見かけない黒ごまのカレーで、なじみがないもののおいしかったです。「具が溶け込んだ」シリーズは、どれもクリーミーでドロッとした舌触りがご飯になじみ、量も多いので満腹間違いなし。特に「完熟トマトカレー」は、甘みと酸味の両方が味わえて美味でした。

このクオリティーで3年間保存でき、常温でそのままでも食べられるというのは、防災用の備蓄食品としても優秀ですよね。普段使いとしてはもちろん、防災用としても常備しておくと助かりそうです。ぜひ1度食べてみて、あなたのお気に入りを見つけてください。

マッシー

マッシー

趣味も仕事もゲーム漬けだった人生から脱却を図り模索中。ホビーや生活雑貨記事などを書かせていただきます。

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