ここまで“スリル”あふれるポテチがあったでしょうか!
2024年2月6日、ファミリーマートとのコラボレーションで限定発売され、即完売。その好評から、同年4月16日に再販されたものの、またもやすぐに完売してしまったのが、「江頭2:50監修 旨辛担々麺風味ポテトチップス」と「ブリーフ団監修 黒胡椒チーズ味ポテトチップス」です。
復活した4月の販売時。コンビニ商品ではまれに見る“厳戒態勢”が敷かれていました
今回、何とかこれら注目商品の購入に成功。それぞれを食べ、特徴を解説しつつ、味わいをレビューします。
「江頭2:50監修 旨辛担々麺風味ポテトチップス」(左)と、「ブリーフ団監修 黒胡椒チーズ味ポテトチップス」(右)。どちらも税込187円でした
「ドーン!」や「お前にひと言物申す!」など、数々のギャグで知られる芸人、江頭2:50さんですが、今回の商品は「コンビニはファミマ派」と公言する江頭さんのYouTubeチャンネル「エガちゃんねる」とのコラボレーションで実現。
2種の味はそれぞれ、江頭さんと「エガちゃんねる」スタッフの「ブリーフ団」が監修しており、ともに刺激的なフレーバーを想起させているのが特徴です。
「エガちゃんねる」のテーマカラーである、赤と黒をイメージした味やパッケージデザイン
ちなみに、製造は山芳製菓が担当。同社は「わさビーフ」を看板商品としており、インパクトのあるポテトチップスは大得意。ファミリーマートの商品で言えば、実業家の堀江貴文さんが監修して話題となったポテトチップス「ULTRA GARLIC」も山芳製菓が手掛けています。
開封した瞬間にパンチのある香りが広がり、期待も高まります!
内容量は、ともに1袋50g入り。主なスペックは、「江頭2:50監修 旨辛担々麺風味ポテトチップス」が276kcalで炭水化物27.5g。「ブリーフ団監修 黒胡椒チーズ味ポテトチップス」が278kcalで炭水化物27.5gです。
パッケージ裏面は、このとおり。「ブリーフ団監修 黒胡椒チーズ味ポテトチップス」の黒いチップスの色は、炭末色素(一般的に、竹などを高温で加熱処理し、炭化させて細かく粉砕した色素)によるものと思われます
ということで、「江頭2:50監修 旨辛担々麺風味ポテトチップス」から味わいます。香りは、担々麺に使われるゴマの調味料「芝麻醤(チーマージャン)」に通じるものの、スナック菓子特有のナイスなジャンク感も。たとえるなら、「うまい棒」のめんたい味やサラミ味のような味わいです。
印象的なのは、江頭さん好みに仕上げたという辛さ。ひと口目から余韻まで「ドーン!」と突き刺さる破壊力で、これは辛口ポテチの金字塔「カラムーチョ」以上かも
味付けは、ジャガイモの旨味は生かしつつ、醤油やニンニクをほんのり感じるパワフルなしょっぱさ。刺激的な辛さにも、負けていません。そのほか、シビレや酸味は抑え目ながら甘みはしっかりあって、辛さを主体とした濃厚テイストと言えるでしょう。
しかし、“がっぺ辛い”(「がっぺ」は江頭さんの地元・佐賀の方言で「すごく」)! つまみにするなら、濃い味のレモンサワーなど、甘酸っぱい炭酸のお酒がよく合うと思います
いっぽうの「ブリーフ団監修 黒胡椒チーズ味ポテトチップス」は、比較的にマイルドな味わい。香りこそ、粉チーズやチーズスナックを思わせるツンとしたボリューム感がありますが、辛さは「江頭2:50監修 旨辛担々麺風味ポテトチップス」ほど刺激的ではありません。
黒胡椒より、チーズのコクが前面に出ている印象。小さな子どもに食べさせるなら、こちらのほうがおすすめです
黒胡椒を効かせたポテチの多くは、ペッパーのピリッとしたスパイシーさが特徴ですが、同商品はチーズの風味も豊かなためか、そこまでの辛さはないです。粒感もなく、ポテチの黒い色から感じるほど黒胡椒のインパクトはありませんが、味は確かなおいしさ。想像以上に優等生なチーズポテチに仕上がっており、適度なパンチのある濃厚なテイストがナイスです。
芯にあるジャガイモの風味や、さりげない甘みもいい感じ。お酒はワイン(色や甘辛さを問わず)がよく合いそうです
今回の「エガちゃんねる」ポテチは、実に完成度が高く、決してキャラクター先行の“イロモノ”ではないことがわかりました。冒頭で述べたように、すぐ完売してしまったため入手困難になっているはずですが、だからこそ各業界に伝説を残した逸品と言えるでしょう。
特に「江頭2:50監修 旨辛担々麺風味ポテトチップス」はスリリングな味。ぜひ、江頭さんのテーマソングである、布袋寅泰さんの「スリル」を聴きながらどうぞ!
江頭2:50さんと言えば、「1クールのレギュラー(約3か月続くレギュラー番組)より1回の伝説」などの名言がありますが、同商品は「1クールの商品化より1(2)回の伝説」と言える存在(現時点では、ですが……)。個人的には、また別のフレーバーやカップ麺などの別ジャンルで、新たな伝説を作ってほしいと願います。以上、“ひと言物申すグルメレポート”でした。