“五木の子守唄”で知られる熊本県玉球磨郡五木村。この地方で保存食として800年以上も前から伝わる食品が豆腐の味噌漬け。これを現代風にアレンジして生まれた、筆者が最近ハマっている逸品をご紹介します。
九州産の“ふくゆたか”の大粒一等級大豆と、五木村の伏流水を使用した豆腐の味噌漬けをさらに半年間漬け込み、発酵と熟成。“山うに”の名が付くとおり、その味わいと食感はまるで海の幸である“うに”のようです。沖縄の珍味“豆腐よう”にも似ていますが、まろやかでクセが少ないので食べやすいです。
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見た目は味噌とクリームチーズを合わせた感じで、確かにちょっとウニっぽくもあります |
食べ方は、そのまま食べてももちろんオーケーですが、ご飯はもちろん、キュウリなどの生野菜や、パスタ、クラッカーなどに和洋いろいろな料理との相性が抜群。酒の肴として、日本酒や焼酎、ワインにもよく合います。
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お気に入りの食べ方は“もろきゅう”風にキュウリに付けて。味噌よりも塩気がマイルドであっという間に食べてしまいます。たくさん食べても低カロリーなのもうれしい |
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もちろんご飯とも好相性。味噌の代わりに焼きおにぎりに塗って食べても、絶妙な塩辛さとまろやかさがクセになります |
また、主原料が大豆なので、栄養も満点。“畑のお肉”とも言われる大豆は、良質なたんぱく質を多く含み、植物性食品の中でもアミノ酸バランスに優れ、コレステロールの抑制や整腸作用、老化防止にもなる栄養食品としても有効。100グラムあたり207カロリー、脂質4.9グラムと、プロセスチーズと比較してそれぞれ6割、2割程度とヘルシーです。ウニ好きにはもちろん、チーズなどの発酵食品が好きな人にはたまらない、一度味わってほしい逸品です。