今回はガンダムホビーの中でも珍しい、戦艦の商品をご紹介します。BANDAI SPIRITSより発売中の、大人のための艦隊コレクション「輝艦大全」シリーズ。その最新作「1/1700 ペガサス級強襲揚陸艦2番艦 ホワイトベース」です。そう、「機動戦士ガンダム」に登場するガンダムの母艦、「ホワイトベース」のフィギュアです。
「輝艦大全」とは、「精密な造形」、「重厚感のある塗装」、「光による演出」をコンセプトに、戦艦を立体化していくシリーズ。これまでは「宇宙戦艦ヤマト」の戦艦がラインアップされていましたが、2019年に「機動戦士ガンダム」が参戦。その第1弾としてホワイトベースが発売されました。
1/1700スケールということで、全長約15cmと小ぶりなサイズながら、細かなディテールと発光ギミックを搭載するなど、大人向けの鑑賞アイテムとなっています。メーカー希望小売価格は7,992円(税8%込)とそこそこのお値段ですが、現在は実勢価格も下がりつつあり、今が買いどきと思い紹介させていただきました。
さっそく開封。初代ファンならおなじみのホワイトベースです
ガンダムの母艦として登場するホワイトベースですが、正式名称は「SCV-70 ペガサス級強襲揚陸艦2番艦」と言います。地球連邦軍の戦艦としては初のモビルスーツ運用能力を持ち、ガンダム、ガンキャノン、ガンタンクなどの搭載を前提に設計された戦艦。その見た目から、アニメでは、敵であるジオン軍に「木馬」と呼ばれることが多かったですね。単独で大気圏突入や離脱もできるなど、当時のジオン軍にしてみればガンダム同様バケモノ的な戦艦だったのではないでしょうか?
全長は約15cm。一般的なボールペンと比較するとこのように。大きさがイメージできるでしょうか?
およそ1/144スケールの「ROBOT魂 ver. A.N.I.M.E.」のガンダムと比較するとこんな感じです
本体をじっくり見ていきましょう。サイズは小ぶりに感じますが、その精密な造形とパネルラインの細かさ、マットな質感の塗装など、非常にていねいな仕事ぶりがわかるスタイルになっています。
正面から。艦中央部のハッチは開閉可能で、中にはガンペリーの姿も見えます
横から。まさに木馬ですね。実際はスフィンクスをモデルにしてデザインされたそうです
ホワイトベースといえばこの角度でしょうか。ジオン軍や今までの連邦軍の戦艦にはないスタイルですよね
上から。意外とブリッジは前のほうにあるんですね。大きなウイングも特徴的です
後ろから。大きな赤いメインエンジンもホワイトベースならでは。後部ハッチは開閉しません
さらに本体の細かい造形にも着目してください。ていねいに引かれたパネルラインはガンプラで言うところの墨入れ処理がされており、メリハリの効いたスタイルになっています。艦首部分の小さな丸い部分もしっかり墨入れがされているのは驚きです。
まずは艦首部分。細かくラインが引かれていますよね
ブリッジ部分はわずか2cm弱ですが、かなり細かく造形されています
メインエンジン部分も細かいラインが随所に引かれていて、陰影を感じられます
観賞用のフィギュアながら、ギミックもいくつか搭載されています。主砲、メガ粒子砲などの武装や、格納庫のハッチを展開することにより、さまざまなシーンを再現することが可能です。
左右のメガ粒子砲を取り付けるには、まず専用の取り外しパーツで黄色い部分を外します
そこに別パーツのメガ粒子砲を取り付けます
艦首パーツを取り外し、主砲を取り付けることで攻撃態勢にチェンジ
MSデッキ部分を開いてカタパルトを引き出し、付属のモビルスーツを並べます。わずか8mm弱の白いガンダム、赤いガンキャノン、青いガンタンクが付属
ガンキャノンは2体付属しているので劇場版設定でのディスプレイも可能。「Gファイター」か「Gアーマー」も付けてほしかったですね
そして輝艦大全の目玉といえば発光ギミックです。本体内部にボタン電池(LR41)を3個内蔵しており(交換可能)、スイッチを入れることで、さまざまな部分が発光します。これがとてもきれいなんですよ。暗いところではもちろん、明るい場所でもしっかり発光するので、卓上に飾るときはぜひ発光させておきたいですね。なお、ボタン電池の取り替えにはプラスドライバーが必要になります。
本体下部のパーツを外すと、電池ボックスとスイッチが現れます
まずは明るい場所でスイッチオン。ブリッジ周辺が黄色く発光しています
リアはメインエンジン部分が発光。明るい場所でもかなりきれいに発光します
暗いところで見るとこんな感じ。ブリッジほか、デッキ内部や艦首の小さな丸い部分も発光しているのがわかるでしょうか?
ブリッジ部分はより明るく発光して見えます
メインエンジン部分は青白く光るのですが、写真では赤っぽく写りますね
MSデッキ内や格納庫の内部も点灯。モビルスーツ発進スタンバイ!
本製品は、ガンプラやROBOT魂などとは違い、大人が鑑賞するためのフィギュアと言えそうです。縮尺は異なるのですが、遠近法をうまく使ってガンプラやフィギュアと一緒に飾るのもいいですよ。筆者はROBOT魂シリーズのガンダムと一緒に飾って楽しんでいます。
地上戦でホワイトベースから発進したガンダムをイメージして
宇宙戦でガンダム、ガンキャノンを出撃させるホワイトベース
書斎などの落ち着いた空間に飾って発光ギミックを楽しむと、また違った雰囲気を味わうことができます。一年戦争最後の宇宙決戦を思い描きながら楽しみたいですね。