エアガンやガスガン、電動ガンなどのトイガンを手がける東京マルイが開催しているイベント「東京マルイフェスティバル 6」(通称マルフェス)が2019年11月16日(土)と11月17日(日)の2日間にわたり、東京・秋葉原のベルサール秋葉原にて開催される。ここでは、イベントで披露された新製品のレポートをお届けする。
会場内にはエアガンやガスガン、電動ガンなどがズラリと並ぶ
イベント開始直後から多くのユーザーでにぎわっていた
毎回恒例となっているメインステージでの新製品発表イベントの冒頭を飾ったのは、超大型新製品「Mk46 Mod.0」。東京マルイの持てる技術をすべてつぎ込んで開発したという意欲作だ。昨年のイベントで開発発表が行われ、今年9月末に開催された全日本模型ホビーショーでユーザーに初披露されていたが、今回のイベントでは改めて新製品の特長の解説が行われていた。
12月12日発売予定の次世代電動ガン「Mk46 Mod.0」。価格は148,000円(税別)
アメリカ軍特殊部隊(socom)で採用されている分隊支援火器をモチーフにした次世代電動ガン「Mk46 Mod.0」。総重量6.4kgという同社最重量の大型製品だ。10年前にプロジェクトを始動して一度は開発に着手したものの、途中で開発が中断したという経緯があったが、アルミ加工技術の向上による耐久性アップ、ガスブローバック「M4A1 MWS」の開発で培った「Zシステム」による本格的なリコイルショックを支えるダンパーシステムの実装、「FET(電気回路スイッチ)」による安全技術の向上といった最新の技術により、再び製品化のゴーサインが出たという。
加工技術が向上し、強化プラスチックや亜鉛ダイキャストよりも軽くて強度にすぐれるアルミを使えるようになったことで、耐久性を担保できるようになった
ボルトの衝撃を減衰させる「Zシステム」。通常の2倍にあたる600gのウェイトダンパーから繰り出される本格的なリコイルショックと耐久性の両立に寄与
「FET」で複数の安全装置のコントロールが可能となり、本物の銃に近い多彩なギミックと安全性の両立を実現
プロジェクド再始動に際して“製品化するなら耐久性と本物の銃を打っているようなリコイルショックを徹底的に再現しよう”という役員のひと声があったそうで、その声に応えるべく、実際にアメリカに赴いて実銃を試射し、リコイルショックの再現に生かしたという。また、メカボックスが注目されがちだが、ボックスマガジンに取り付けるダミーカートリッジのリアルな動きの再現や、本物の銃さながらにアウターバレルを外してバッテリーを装着するギミックなど、細部まで徹底的にこだわったそう。その結果、プロジェクト再始動前に完成していた金型などは使わずにすべて廃棄し、すべてのパーツをフルスクラッチで作り直したそうだ。
ボックスマガジンに取り付けるダミーカートリッジ。プラスチックだと軽く跳ねすぎておもちゃっぽく、真鍮だと重くて跳ねないということで、アルミ素材を使用することに決定したのだが、素材決定後もリアルな動きを再現するために内部の肉抜きなどを徹底的にこだわったそうだ
バッテリーはアウターバレルを取り外して格納する形だ。アウターバレルを取り外した際に誤って弾が発射されないように安全装置が入っているのだが、ここに「FET」が役立っている
そんな並々ならぬこだわりで作り上げた「Mk46 Mod.0」だが、会場に用意されたシューティングレンジで実際に試射できるようになっていた。イベント会場直後から多くの人が列を作り、発表会中も会場中に銃声が響き渡っていた。
会場内には4つのシューティングレンジが用意され、「Mk46 Mod.0」の試射が可能になっていた
メインステージで行われた新製品発表イベントでは、「Mk46 Mod.0」のほかに、現在開発中の新製品2モデルも披露された。
まずひとつ目が、AK-47近代改修型こと「AKM」。AKシリーズ初のガスブローバックモデルで、リアルな質感を追求し、ボディはアルミ・亜鉛ダイキャストを、マガジンはアルミダイキャストを採用。特徴的なハンドガードはプラスチック成型で再現予定とのこと。開発段階でまだ言えないところが多いとのことだが、AKファンにはたまらない1台になりそうだ。なお、発売時期・価格はともに未定となっている。
会場に展示されていた「AKM」の試作機。亜鉛ダイキャストのボディに金属パーツを組み合わせるなどして、リアルさを追求しているという
2つ目は、同社初の第4世代グロック「GLOCK 17 Gen4」だ。昨年発売された第3世代グロック「GLOCK 19 Gen 3」と同じガスブローバックエンジンを移植して開発を進めている製品で、4種類のバックストラップを交換可能となっている。ちなみに、昨年までの「GLOCK」シリーズ投入サイクルに比べてだいぶ短いサイクルで製品が投入されたイメージだが、これは実銃の投入サイクルに合わせて新製品を投入できるようにしていきたいということからなのだそうだ。こちらも鋭意開発中となっており、発売時期・価格ともに未定だ。
開発中の「GLOCK 17 Gen4」。同社初の第4世代グロックだ
バックストラップ交換式を採用し、4種類のパーツから選べるようになるとのこと
会場にはこのほかにも、小型ボディとフィンガーチャンネルタイプのグリップが特徴的な「V10 ULTRA COMPACT」(ガスブローバック/近日発売)や、全身マットブラックで仕上げた「M45A1 BLACK」(ガスブローバック/開発中)、キラキラのゴールドパーツが目を引く「MTR16 G-EDITION」(ガスブローバック/開発中)、『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』とのコラボモデル第2弾「Vorpal Bunny(ヴォーパル・バニー)」(ガスブローバック/近日発売)、10月末に発売されたばかりの「89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉」(ガスブローバック/発売中)といった注目製品も多数展示されていた。
近日発売予定の「V10 ULTRA COMPACT」。価格は18,800円(税別)
ガバメントタイプの「M45A1 BLACK」。全身マットブラック仕上げで、特徴的なグリップは特殊印刷で再現しているそうだ
バレルや各種パーツにゴールドカラーをあしらったマルチパーパスタクティカルライフル「MTR16 G-EDITION」
GGOコラボモデル第2弾となるデトニクスベースのガスブローバックハンドガン「Vorpal Bunny(ヴォーパル・バニー)」。作品では両手に1挺ずつ装備しているが、販売時は1挺セットでの販売になる予定。完全限定生産ではなく、市場動向を見て再生産も予定しているそうだ
10月30日に発売されたばかりのガスブローバックアサルトライフル「89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉」もさっそく展示されていた。価格は64,800円(税別)
PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。