レビュー
初めてのMG(マスターグレード)組み立てに挑戦

初めてのガンプラ作りに必要な道具&コツは? ガンプラマニアに聞いた!

外出自粛のこのご時世。せっかくだから、家でじっくり楽しめる何かに取り組みたいものです。そこで気になっているのが「ガンプラ」! ずっと作ってみたかったのですが、難しそうなイメージがあり、ガンプラレビューを読むだけの人生を送ってきました。

しかしこのたび、ガンダム作品における私の最推しキャラ「イザーク・ジュール」様の専用機、「スラッシュザクファントム」がMGで発売されると知り、脊髄反射で予約してしまいました。さらにその後、彼の別の専用機である「MG デュエルガンダムアサルトシュラウド」が再販されたとの情報が! ああイザーク様、ザクの到着に備えて、デュエルで組み立ての練習をしておけということなのですね?

買いました

買いました

ということで、突然、初めてのMGガンプラ組み立てに挑戦することになりました。が……いかんせん初心者なので、何が必要なのか、どう組み立てればいいのかわかりません。

そこで、ガンプラマニアのポッチさんに、初心者がそろえるべきアイテムや、組み立て方のコツを教えてもらいました!

初心者が最低限そろえておきたい道具

まずは、初心者がそろえておくといい道具を教えてもらいました。ここからはポッチさんによる解説になります。

・BANDAI SPIRITS エントリーニッパー

BANDAI SPIRITS公式ニッパー。パーツを切り離すために使う必須道具です。その名の通り、これからガンプラを始めたい方向けに、リーズナブルな価格で入手できるのが最大の特徴。本当は「薄刃ニッパー」という種類のほうが切り跡がキレイに仕上がるのですが、値段が高いため、まずはこのエントリーニッパーから始めるのがおすすめです!

・デカールピンセット、クラフト綿棒、つまようじ

ガンプラに付属するシールを貼るのに使用します。ピンセットを使用すれば、指では難しい「細かな位置調整」がしやすくなります。まずは安価なホビー用ピンセットを用意するといいでしょう。綿棒やつまようじはシールを定着させるために使います。より使いやすい模型用も販売されていますが、まずは市販されている普通の綿棒とつまようじでも大丈夫ですよ。

・デザインナイフ

切れ味のいい模型用のナイフ。あまりに切れ味がいいので、小さなお子さんに使わせるのはNGです。今回はシールの余白をカットするのに使いますが、慣れてくればそのほかの工程でも大活躍します。

・コピックモデラー スミイレ用

「スミ入れ」という技法で使用するペン。スミ入れとは、ガンプラの表面に刻まれたモールド(溝)を強調して見栄えをよくする技法です。バンダイ公式のものも売られていますが、この「コピックモデラー スミイレ用」は、ペン先の細さが0.02mmと非常にシャープな仕上がりになるのが特徴です。

・パーツ・オープナー

間違ってパーツをはめ込んでしまった際にパーツを外す道具です。ひとつあれば非常に便利なのですが、ニッパーやピンセットと違って「余裕があったら購入しておく」感じで大丈夫です。

本当は「ヤスリ」や「つや消しスプレー」などいろいろご紹介したいのですが、初心者さん用ということで、最低限必要なものをご紹介しました! 参考までに、自分が使っている道具の一部を写真でお見せしておきますね。

ポッチの模型ツールの一部

ポッチの模型ツールの一部

〜〜〜ポッチさんの解説ここまで〜〜〜

私もさっそくポッチさんおすすめの道具を買いそろえました。総額で3,000円くらい。これくらいの金額ならそろえやすくて助かります。

ガンプラ制作 超初心者向けのコツ

道具がそろったら、あとは箱を開けて説明書通りに組み立てていくだけ! なのですが、組み立て時のコツも教えてもらいました。以下、ポッチさんによるコツの解説です。

制作のコツ1:パーツを切り離すときは、二度切りで


ニッパーを使ってパーツを切り離す(ゲートカット)際は、二度切りをするとキレイに仕上がります。切り跡のことを「ゲート跡」と言うのですが、パーツのキワをいきなりカットするとパーツを傷つける場合があります。そのため、まずはこのように少し離れた位置でカットし、残ったゲートを二度目でカットするとキレイな仕上がりになります。


さらにキレイに仕上げたい場合は、模型用のヤスリなどを使えばでっぱりが目立たなくなります。ゲートカットに慣れるまでは二度切りのみで仕上げてしまってもいいと思うので、2体目、3体目と段階を踏みながらチャレンジしていってもいいと思いますよ。

さらにキレイに仕上げるにはこのアルティメットニッパーが最強です

さらにキレイに仕上げるにはこのアルティメットニッパーが最強です

模型用の「薄刃ニッパー」というタイプを使用すればさらにキレイに仕上がりますが、ニッパーだけでガンプラが買えてしまう価格のものが多いです。初心者さんは、まずはエントリーニッパーからで問題ないと思います!

ちなみに、薄刃ニッパーの個人的おすすめは「タミヤクラフトツール 先細薄刃ニッパー (ゲートカット用)」「ゴッドハンド アルティメットニッパー5.0 GH-SPN-120」です。

制作のコツ2:スミ入れをするとグッとかっこよくなる!

道具の紹介部分で軽く触れましたが、スミ入れとは、ガンプラの表面に刻まれたモールド(溝)を強調して見栄えをよくする技法です。最初は素組みするだけでももちろんいいのですが、初心者さんでもやりやすいテクニックなのでぜひやってみてください。

今回は初心者さんにおすすめの「コピックモデラー スミイレ用」のほか、「スミいれ ふでペン(ふきとりタイプ)」を使ってみます

コピックモデラーの使い方は簡単で、パーツの溝(モールド)に書き加えていくだけです。はみ出してしまった部分は消しゴムで軽くこすればキレイに仕上がります

教本的には、青やグレーのパーツには「黒」、白いパーツには「グレー」、赤や黄色いパーツには「ブラウン」を使うと美しく仕上がると言われています。
色選別の考え方としては、「影の色」を意識するとリアルな仕上がりになります。赤いパーツには暗めの赤(茶色)、青いパーツには紺色など。
最初は、黒、グレー、ブラウンの3色をそろえておくとだいたいはカバーできるでしょう。

こちらはふきとりタイプを使用した例

こちらはふきとりタイプを使用した例

ペン先が太いので、大まかに書き加えたあとティッシュでふきとって仕上げます。慣れてくればこちらのほうが早くスミ入れできますが、ペンタイプ、ふきとりタイプともに得意、不得意な溝があるので、2本を併用して使っていくと作業しやすいです。

スミ入れ前、スミ入れ後で比較

スミ入れ前、スミ入れ後で比較

スミ入れはガンプラ工程の中でも一番変化を感じやすいテクニックなので、ぜひチャレンジしてみてください!

制作のコツ3:マーキングシールの貼り方


マーキングシールはピンセットを使い、軽く乗せるように配置します。貼り付けたら、綿棒で押さえつけるように定着させます。
パーツとシールの間に空気が入ってしまったら、デザインナイフの先端を使い空気を抜く方法もあります。

そのまま貼ってもいいのですが、このように余白部分をデザインナイフでカットすることにより、余白部分を目立たないようにすることもできますよ

制作のコツ4:ドライデカールの貼り方


ドライデカールは、こすって転写させるタイプのデカールです。まずはマークをカットし、裏面がパーツに触れるよう、マスキングテープを使って位置決めをします。配置し終わったら、先端が丸くて硬いもの(ボールペンなど)を使ってこすります。女性なら、ネイル用のドットペンがあれば最適ではないでしょうか! こすり終わったら一気にはがさず、片側だけをはがしてちゃんと転写されているかをチェックし、残っている部分があったら位置が合うよう貼り直して再度こすります。
今回はマスキングテープを使っていますが、全面を覆うようにセロテープで固定しても大丈夫です。

コツは「マークがパーツと並行になるように位置決めをすること」「こすり終わったら一気にはがさず、ちゃんと乗ったか確認して必要ならこすり直すこと」です。特に「位置決め」はキレイに貼れるかどうかを左右する重要な工程! ドライデカールは予備が入っていないことが多いので、ガンプラ作りの工程の中でも一番難しい作業と言えるかもしれません。

以上、超初心者向けの組み立てのコツでした。
最初からすべての工程を完璧にやろうとせず、慣らし運転をしながら、2体目、3体目とスキルアップしながら作っていくのがいいですよ!

〜〜〜ポッチさんの解説ここまで〜〜〜

なんだかこれを読んだだけで、できる気分になってきました。
ではいよいよ、「MG デュエルガンダムアサルトシュラウド」を組み立てていきます!

栄えある我が隊、初任務の内容を伝える……それは、これ以上ないというほど重大な「パーツの捜索」である

説明書は初めてでもわかりやすく書かれていますが、パーツが多すぎてとまどう……

説明書は初めてでもわかりやすく書かれていますが、パーツが多すぎてとまどう……

組み立ての基本的な進め方は、説明書に出てくるパーツを探して切り、絵の通りに組んでいくだけ。なのですが、いかんせんパーツが多く、最初は目的のパーツがどのランナーのどこにあるのかを見つけるだけで大変……。少し場所はとりますが、ランナーをアルファベット順に並べておくと効率がいいかもしれません。

(指が)痛い…痛い…痛いぃ…!!!

指先がへこむ……!

指先がへこむ……!

パーツ同士を組み合わせる際、なかなかパチンとはまらずに、指がへこむほど力が必要になることが多々ありました。もちろんイザーク様の顔の傷ほどではありませんが、「痛い……痛いぃ……!」と言いながら作業することも。そんなときは軍手をはめると比較的うまくいったので、力のない方は軍手も用意しておくといいかもしれません。

なんだ! このモビルスーツは……!

急にモビルスーツに!?

急にモビルスーツに!?

説明書を見つめながらひとつひとつの作業を進めていくと、突然モビルスーツの形になってきました。ぱっと見は何が何だかよくわからない小さなパーツを組み合わせていくことで、徐々に自分の好きな機体になっていくことに感動です!

ガンプラと同スケールのイザーク様も付いていることに大興奮

ガンプラと同スケールのイザーク様も付いていることに大興奮

ちなみにこの上半身までで3時間かかりました。
説明書とパーツをじっと見つめながら作業するため、自然と前屈みの姿勢になってしまい、背中や腰までもが痛くなってきます。

これでもうここに2日だ! 完成は遙か彼方だぞ!

その後も組み立てを進めるものの、集中力と指、体の痛みの問題で1日3時間程度しか作業できません。ガンプラレビューでは発売日に組み立て終わっている人ばかりなのに……! 「くそっくそっくそぉぉぉぉ!」イザーク様の悔しがる声が聞こえてきます。それでも、初心者は初心者なりに少しずつ進めるしかありません。

数え切れないほど、パーツをはめる向きを間違えましたが、オープナーのおかげで助かりました

数え切れないほど、パーツをはめる向きを間違えましたが、オープナーのおかげで助かりました

パーツだらけだったランナーが空っぽになるのは快感!

パーツだらけだったランナーが空っぽになるのは快感!

なぜ脚は2本あるんだろう……などと思いながら進め続け、組み立て開始から2日目、計6時間がたったあたりでここまできました。

デュエル完成! アニメよりもグレーが濃い印象ですね

デュエル完成! アニメよりもグレーが濃い印象ですね

初期状態のデュエルが完成。一生懸命組み立てたものが形になるのはすごくうれしいですね! しかしこれで終わりではありません。
デュエルは元々この姿だったのですが、因縁の相手ストライクとの戦闘で破損し、その改修時に「アサルトシュラウド」という追加装備を配されました。このキットはその装備も再現できるキットなのですが……もうこれで完成でいいのでは? だってすでにかっこいいし……。

しかしここで逃げたら、「逃げ出した腰抜け兵がぁぁ!」とイザーク様に撃たれてしまう!
イザーク様が顔に傷を負いながらも、「このアサルトシュラウドが屈辱を晴らす!」と強い意志で戦いに出たように、私も終わるわけにはいきません。

イザーク・ジュール、デュエル、出るぞ!

覚悟を決めて組み立て進めていくと、慣れてきたのか、だんだんサクサクと組めるようになってきました。名曲「Shoot」(イザーク様のキャラソン)を流しつつ、イザーク様の婚約者になった妄想をしながらでも進められます。もしかしてこれが「種割れ」でしょうか?

アサルトシュラウド装備完了

アサルトシュラウド装備完了

組み立て始めてから3日目、計8時間で、ついに組み立て工程が終わりました。いわゆる素組みの状態でしょうか。

しかしまだ終わりではありませんでした。
説明書の最後のページに、大量のシール・デカール貼りが待っていたのです。さながらジェネシスの光を見たイザーク様のように、私は目を見開いて固まりました。

しかも、アサルトシュラウド装備前と装備後の2パターン……ばかな……せっかく付けたのに、外せと言うのか

しかも、アサルトシュラウド装備前と装備後の2パターン……ばかな……せっかく付けたのに、外せと言うのか

この先は装飾の域ですし、もうこれで完成でいいかな、と逃げたくなってしまいましたが、作中で最も成長した男(個人の見解です)の機体がそんな中途半端でいいのでしょうか? いいはずがありません。「あいつは最後まで我々の手で!」ですよね、イザーク様。

そいつ(ピンセット)をよこせ!

組み上がったことで満足感を得てしまい、なかなか手を付けられないまま3日が過ぎてしまいましたが、意を決して進めることにしました。まずはシール貼りの前に、ポッチさんに教えてもらったスミ入れをしてみましょう。

溝に沿ってペンでなぞるだけ

溝に沿ってペンでなぞるだけ

スミ入れのタイミングは人それぞれで、組み立てながらでも、組み上がってからでも間違いではないみたいです。しかしひとつ失敗したのが、ペンの色。デュエルといったらグレーだよね、と思い込んでグレーしか買っていなかったのですが、思ったより色が薄く、スミ入れの効果があまり出ない結果に……。次は黒で塗ってみようと思います。

そしてラスト工程、シールとデカール貼りに進みます。
まずシールは尋常じゃないくらい小さいものがあるので、ピンセットが大活躍でした。場所も、ここに貼るの? 正気? と思うほどのところに貼らせようとしてくるので、ピンセットがないと本当に難しいと思います。
次にデカールですが、私の場合はセロテープで全面を貼り付ける方法だと、失敗しにくくて楽でした。

セロテープの上からこすって、はがすと転写完了!

セロテープの上からこすって、はがすと転写完了!

やってみるとシール貼りもデカール貼りも楽しくて、また種割れ状態で集中して作業できました。ガンプラを作るまでデカールというものを知らなかったので、なにこれ面倒だし全部シールでいいのでは?と思っていたのですが、比べてみるとデカールのほうが仕上がりがキレイなんですね!

上部の赤いマークがシール、「VS」と書かれている白いマークがデカールです。シールだと、貼ってます感がすごいですよね

このシール、デカール貼り作業に約2時間かかり、合計で10時間……ついに完成!

かっこいい!

かっこいい!

画面の中でしか見られなかった好きな機体が、立体となってこの手の中に存在するというのは、こんなにうれしいのですね! 最初は、本当に終わるのかと思うほど長い道のりに感じましたが、少しずつできあがっていくワクワク感や、没頭している時間はいいものでした。組み立てはつらかったはずなのに、なぜかまた作りたいという気持ちになっています。

デュエルを組み立てると、ストライク、バスターなどのほかの機体も並べて飾りたくなりますね。「出てこいストライク……でないと、でないと傷がうずくだろうがぁ!」状態。かっこよくディスプレイするためのスタンドも欲しいですし、もっといいニッパーも欲しいしヤスリも欲しい! どんどん物欲が出てきて、これは沼ですね……。

なにはともあれ、ポッチさんに伝授してもらった道具と方法で、初めてでも無事にMGを組み立てることができました。ガンプラに興味はあるけど作ったことがない、という方は、このタイミングにぜひ一緒に楽しみましょう♪

最後に、ポッチさんに初心者向けのガンプラを教えてもらったので、そちらをご紹介して終わりたいと思います。

初心者におすすめのガンプラ

ポッチおすすめの初心者に適したガンプラ一覧

ポッチおすすめの初心者に適したガンプラ一覧

もちろんMGやRGから組むのも楽しいのですが、まずはHGシリーズやハロプラなどをチョイスするのがおすすめです。
特に「HGUC191 RX-78-2ガンダム」「HGACリーオー」「HGガンダムバエル」はパーツ数が少なく、アクション性に秀でているため、初心者さんが選ぶガンプラとしては最適だと思います!

〜〜〜ポッチさんの解説ここまで〜〜〜

もちろん、私のように自分の好きな機体を組み立てたい! というモチベーションで始めるのも間違いないと思いますよ。

イザーク様とともに、初期状態で飾っています。次の「MGスラッシュザクファントム」も頑張って組み立てます!

しえる(編集部)

しえる(編集部)

自称ポテチマスター。ポテトチップスを中心に、1日3袋のスナック菓子をたいらげるお菓子狂。お菓子関係のグッズやちょっと変わったアイテムをメインに紹介します。

関連記事
価格.comマガジン プレゼントマンデー
模型・フィギュアのその他のカテゴリー
ページトップへ戻る