“ラーメン大好き松田”さんのコラボカップ麺チェック! 東池袋大勝軒編

「大勝軒」の歴史や魅力とは? "ラーメンの神様"に捧げる「創業55周年 中華そば」を食す

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ラーメン界の巨星墜つ――そんな一報が流れたのは、2015年4月のこと。“ラーメンの神様”として愛されてきた東池袋大勝軒の創業者・山岸一雄さんが亡くなり、1年あまりが経ちました。この間、多くのメディアが「大勝軒」を取り上げてきましたが、その歴史を詳しく知る人は、案外少ないのでは? そこで今回の“ラーメン大好き松田”さんは、山岸さんの偉業に敬意を払いつつ、日本屈指の人気ラーメン店となった東池袋大勝軒の歴史や魅力に迫っていきます。

「大勝軒」の歴史をひも解きつつ、創業55周年記念のカップ麺もチェックしていきます

「大勝軒」の歴史をひも解きつつ、創業55周年記念のカップ麺もチェックしていきます

山岸さんが“ラーメンの神様”と呼ばれるまで

「東池袋大勝軒」が創業したのは、今から55年前の1961年6月6日。 “ラーメンの神様”が誕生するまでの歴史とは、どのようなものだったのでしょうか。

1934年に長野県中野市で生を受けた山岸さんは、中学校卒業後に上京。向島で旋盤工としての腕を磨いていましたが、従兄弟の兄貴と慕っていた坂口正安さんの「一緒にラーメン屋をやらないか」という言葉と熱意に惹かれ、阿佐ヶ谷・栄楽でラーメン修行を始めます。

その後、東池袋大勝軒の原点とも言える「自家製麺」「手塩にかけたスープ」の基礎を築き上げながら、1951年に坂口さんとともに独立。中野大勝軒を立ち上げます。売上が順調に伸びるなか、1954年には代々木上原大勝軒を出店。この代々木上原大勝軒を本店とし、山岸さんは中野大勝軒を支店として任されることに。ここで、誕生したのが「特製もりそば」(つけ麺)。スープと醤油を入れた湯のみ茶碗に、残った麺を入れて食べていた“まかない”がきっかけと言われています。

そして迎えた1961年。独立した山岸さんによって、東池袋大勝軒が誕生します。看板メニューである中華そばと特製もりそばは、多くのラーメンファンの支持を集め、連日行列が絶えない人気店に成長。“元祖・行列のできるラーメン店”として、全国にその名を馳せます。

時が経って2007年、東池袋付近の再開発計画によって余儀なく閉店しますが、営業再開を望む熱い要望にこたえて、旧店舗の近くに東池袋大勝軒本店が復活。現在は、南池袋大勝軒の店主であった飯野敏彦さんが、大勝軒ののれんとともに、山岸さんの心と味を引き継いでいます。

現在の東池袋大勝軒本店

現在の東池袋大勝軒本店

“○○大勝軒”とは?

ところで、街中でよく見かける「○○大勝軒」という名前ですが、実はひと言で大勝軒と言っても、大きく分けて、「東池袋系」「中野・代々木上原系」「永福町系」と3つの系統に分かれています(諸説あり)。東池袋系は、山岸さんが創業した東池袋大勝軒の系譜として、全国のお弟子さんがその味を受け継いでいます(現在は「大勝軒のれん会」「大勝軒 味と心を守る会」などにわかれて展開)。「中野・代々木上原系」は中野大勝軒代々木上原大勝軒の系譜のことで、前述の通り、山岸さんの原点でもあり、兄弟店と言えます。

さて、残された「永福町系」こと永福町大勝軒ですが、こちらも1955年3月に創業された老舗の人気ラーメン店です。大勝軒というまったく同じ屋号ですが、東池袋大勝軒と直接のつながりはないとのこと。京王井の頭線・永福町駅の駅前に店舗を構え、まさに永福町のランドマークとも言える存在です。ラーメンは、煮干しの効いた醤油スープと2玉分の麺が特徴。巨大なドンブリでボリュームたっぷりですが、オランダ産カメリア印のラードがスープ表面を覆い、最後までアツアツのまま食べられます。東池袋大勝軒と甲乙つけがたい東京を代表するラーメンで、 “東西の両横綱”と言っても過言ではありません。

京王井の頭線・永福町駅前にある「永福町大勝軒」

京王井の頭線・永福町駅前にある「永福町大勝軒」

永福町大勝軒のラーメン。麺の多さや煮干しベースのスープなど、東池袋大勝軒と共通点が多いため、系列と思われてしまうことも

飾り気がない、だがそこがいい。“王道ど真ん中”のラーメン

閑話休題。それでは今回、東池袋大勝軒の創業55周年を記念した「池袋大勝軒 55周年記念 中華そば 大盛り」(エースコック)が発売されたというので、本店の味と食べ比べてみたいと思います。本店にうかがって注文したのは、スタンダードな中華そば(750円)。梅雨に入って、ジメジメと暑い日が続きますが、こんな時は汗をかきながら、アツアツの中華そばを食べるというのも、なかなかオツなものです。

東池袋大勝軒の店内には、山岸さんの写真も

東池袋大勝軒の店内には、山岸さんの写真も

なんと! コラボカップ麺のサンプルも置いてあります

なんと! コラボカップ麺のサンプルも置いてあります

これが、東池袋大勝軒の中華そば。“王道ど真ん中”の醤油ラーメンです

これが、東池袋大勝軒の中華そば。“王道ど真ん中”の醤油ラーメンです

丸みを帯びた中太ストレート麺が、ドンブリいっぱいに入っています

丸みを帯びた中太ストレート麺が、ドンブリいっぱいに入っています

スープは煮干しや鯖節が効きながら、とてもやさしい味。もうひとつの看板メニューである特製もりそばのタレは甘めですが、こちらの中華そばは醤油味がメインで、キリッとした後味です。麺は、丸みを帯びた中太ストレートの自家製麺。ボリュームたっぷりながら、小麦の味がしっかりしているため、最後まで飽きません。

具材のメンマは甘めの味付けで、このドンブリの中で唯一、“甘み”を楽しめます。チャーシューと玉子はやや固めの仕上がり。最近のラーメンは、トロトロチャーシューや半熟卵がトレンドですが、このような昔ながらの具材も大好きですよ! やっぱり、時代に左右されない“王道ど真ん中”のラーメンはウマい!

フタ裏に、"ラーメンの神様"からの直筆メッセージ

続いて、創業55周年を記念したコラボカップ麺を食べてみます。特筆すべきは、麺の量。“量も美味しさのうち”という山岸さんの意志を受け継ぎ、ドンブリの中に太麺がギッシリ入っています。具材は、本店の中華そばと同様に、焼のり、ネギ、ナルト、メンマという王道のラインアップ。さらに、ワンタンが3個も入っているのもうれしい。

創業55周年を記念して発売されたコラボカップ麺

創業55周年を記念して発売されたコラボカップ麺

かやくの中身は、王道のラインアップ。スープは、後入れの液体タイプです

かやくの中身は、王道のラインアップ。スープは、後入れの液体タイプです

フタを開けると、ボリュームたっぷりの太麺が! お湯を入れる前から、麺の太さがよくわかります

フタを開けると、ボリュームたっぷりの太麺が! お湯を入れる前から、麺の太さがよくわかります

創業55周年記念のコラボカップ麺が完成!

創業55周年記念のコラボカップ麺が完成!

山岸さんに捧げるコラボカップ麺、いただきます

山岸さんに捧げるコラボカップ麺、いただきます

“王道ど真ん中”のラーメンは、カップ麺になっても美味しかった! 後入れの液体スープをドンブリに入れると、本店と同じように、煮干しと鯖節の香ばしい匂いが漂ってきます。本店よりやや塩っ気を感じるものの、本物の魚介ダシに近いクオリティです。また、カップ容器がタテロング型ではなく、ドンブリ型となっているのもポイント。余裕を持って、ボリュームたっぷりの麺を食べられるため、お店の中華そばを食べた感覚に近い気がしました。

さらに、丸みのある中太ストレートの麺を口にすすった感覚が、本店の中華そばに似ている。もっと言うなら、本店よりも麺のモチモチ感が強く、個人的にはかなり好みでした。具材は、ワンタンが美味しくて、とてもいいアクセントになります。ただし、メンマは本物のような独特な甘みがなく、サイズも小さいため、少し残念。とは言え、トータルで見ると、東池袋大勝軒の雰囲気を十分に感じられることは、間違いありません。全国のラーメンファンの方々に、ぜひ食べていただきたい一杯だと思いました。

そして、このコラボカップ麺には、ラーメンファンに向けて、ある秘密が。フタ裏を見ると、"ラーメンの神様"からの直筆メッセージが書かれていました。

フタの裏には、山岸一雄さんによるメッセージが。全3種が用意されています

フタの裏には、山岸一雄さんによるメッセージが。全3種が用意されています

人生の試練に打ち勝て――。“ラーメンの神様”と呼ばれ、日本のラーメン界をけん引してきた山岸さんからのメッセージです。改めて、その偉業に敬意を表します。

価格.comで「池袋大勝軒 55周年記念 中華そば 大盛り」をチェック!

松田真理(編集部)

松田真理(編集部)

デジタル製品全般からホビーやカップ麺・スナック菓子まで、オールジャンルをカバーする編集部員。大のプロレス好き。読み方は、まつだ・しんり。

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2017.6.23 更新
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