1970年代〜'80年代に少年時代を過ごした人であれば「水中モーター」は、ちょっとテンションの上がる商品ではないでしょうか。空き缶のクチをビニールテープか何かでふさいで、水中モーターを吸盤でペタリと貼り付ければ、ただの空き缶がグイグイと水上を走る船に早変わり。それだけで何時間でもお風呂で遊んでいられるくらい、楽しめたものです。
私の記憶ではモーター部分が赤で、電池を入れる部分が白という“赤白ツートーン”が水中モーターのお約束だったのですが、発売当初は“青白”だったそう。そんなマブチモーター製の“赤白”水中モーターですが、実は1997年に生産終了となっています。
そして2002年に、タミヤが「楽しい工作シリーズ」の1アイテムとして復活させたものが、現在の水中モーター。全体は黄色で、スクリューや舵などのパーツ類が青というカラーリングです。また、かつては電池を入れるだけですぐに使うことができましたが、現行バージョンは組み立て式になっています(といっても、組み立てそのものは非常に簡単)。
石けんケースや発砲スチロールなど、水に浮くものであれば、ぺたんと取り付けるだけでスイスイと水上を走らせることができます。これが、なかなか楽しいのです。ただ、しばらくすると吸盤の吸着力が落ちてくるので、モーターが外れてしまう場合も。池などで使う場合は注意しましょう。子ども時代、私はそれで5本くらい水中モーターを無くして、そのたびにオカンにブッ飛ばされていました。
お子さんと一緒に遊ぶもヨシ、1人でバスタイムに楽しむもヨシ。単純ですが、これまた思いのほかハマるのです。