バス好きの皆さま、お待たせいたしました。今月の乗り物ホビー紹介は、トミーテックから発売中の「全国バスコレクション80」シリーズから「東京都交通局」のバスをご案内いたします。このシリーズ、元々は鉄道模型のジオラマのアイテムとして発売されていたのですが、その造形のよさとこだわりのラインアップが人気となり、単独でもコレクションできるシリーズとして定番になりつつあります。シリーズでは全国の路線バスを幅広くラインアップしており、バスマニアにはたまらない内容となっているんですよ! その中でも、東京都民にはおなじみのバスをピックアップしてみました。
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箱そのままで飾ることができます |
さっそく開封して中を見ていきます。最初に言っておくと、製品はプラスチック製品です。ミニカーのようなダイキャスト製品ではないので、とても軽いです。一瞬、値段の割には軽すぎておもちゃ感がありすぎる! なんて思っちゃう部分もあるのですが、ていねいに印刷されている文字や造形美を見ると、納得してしまえる値段だと思いますよ。ではじっくりと本体を見ていきましょう。バス本体のサイズですが、全長が約14cm。幅が約3cm、高さが約3cmとなっています。
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まずは正面から。おなじみのフェイスです |
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乗降口側。行き先表示案内版も細かいです |
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反対側です。タイヤは可動します |
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うしろ側。みんくるのイラストも描かれています |
ぐるっと見ていただきましたが、かなりのこだわりが感じられますよね? まさに実車をそのまま小さくしたようなディテールです。行き先表示版やプレートナンバー、都バスのマスコットキャラクター「みんくる」のイラストに、「Non Step Bus」や入口、出口の文字表示のフォントまで実車そのままに印刷されています。特に、カラーリングのグリーンとオレンジの色合いの再現もすごいですね。老眼の人にはちょっとつらいかもしれませんが…。こうやって写真を撮影して拡大すると、かなり忠実に再現されており、リアルさを楽しむことができます。
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もうちょっと拡大してみました。シルバーシートマークなども再現されています |
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トミカのバスと比べるとひと回り以上大きいサイズです |
行き先表示版を見てもわかるとおり、現在も走行している路線バスとまったく同じ仕様になっています。東京都民にはおなじみですが、東京都交通局は東京23区内と、青梅地区に路線を持ち、新宿・渋谷・品川・錦糸町・王子などにターミナルを有している国内最大級規模のバス事業者です。車種は「いすゞ・エルガミオ ノンステップバス」。形式はPDG-LR234J2。
行き先表示板を見る限り、これは品川営業所に所属しているバスで、系統名は「市01」。新橋駅から国立がんセンターを経由して周回する循環バスで、浜離宮恩賜庭園や築地市場など全5か所しか停車しないという都内でも珍しいバスなんですよ。筆者も昨年、国立がんセンターにお見舞いに行く用事があり、このバスを利用した覚えがあります。バスについて触れておきますと、PDG-LR234J2は2007年から配属されているバスで、2層式のヘッドライトが特徴的なバスです。
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ミラーが付属しており、プラモデルのように取り付けることができます |
1/80の縮尺は鉄道模型HOゲージの縮尺と同じとなり、ジオラマを飾るアクセントとしても最適ですし、単体で飾るのにも手ごろな価格と大きさです。ダイキャストのミニカーと異なり、重量感がなくて寂しい感じもありますが、現在コレクションできる現行機のバスシリーズとしてはとてもオススメできるシリーズです。
通勤や通学で毎日のように乗車していて、実は見るのもうんざり! みたいな方もいると思いますが、毎日乗車していれば、きっと愛着も湧いていると思うのですよ! そしてふとした時に、バスっていいな! って思う時もきっとあるはずです! そんな時にこのコレクションを見ながら、悦に入るというのもいいのではないでしょうか?
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こだわりのモデリングが秀逸ですよ! |