今回紹介するのはSF特撮の金字塔作品『サンダーバード』のフィギュアです。『サンダーバード』といえば1965年からイギリスで放映された特撮テレビ番組で、近未来を舞台に国際救助隊の活躍を人形劇で描いた画期的な作品でした。日本でも1966年に放送され、長年にわたり再放送が繰り返されてきました。アラフィフ、アラフォー世代なら、一度はテレビで見た覚えがあるのではないでしょうか? 特に男子の皆さんは登場するメカの格好よさとジオラマに夢中になったはず!
なかでも超音速輸送機として劇中に登場する「サンダーバード2号」の独特のフォルムはとても斬新、かつリアルな造形でファンが多い機体です。その「2号」が海洋堂のリボルテックシリーズとして登場しました。今回ご紹介するのは2013年に発売された「特撮リボルテック サンダーバード2号」をリニューアルした新作です。さっそく見ていきましょう。
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独特の丸いフォルムとオリーブグリーンの色が印象的なサンダーバード2号 |
大型の輸送機という設定のサンダーバード2号です。この色合いと曲面のデザインが当時はとても目新しく、劇中での活躍がとても格好よかったことを覚えています。もちろんほかのサンダーバード機体も格好いいのですが、とりわけ2号の活躍が印象的で、ヤシの木が倒れて滑走路が現れる発進のシークエンスなど男子心を揺さぶるシーンが多かったですね。製品はそんな2号の独特のフォルムを忠実に再現しています。色合いもリニューアルバージョンは明るめのグリーンに変更されています。
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さまざまな角度から |
色合いも鮮やかで、胴体の独特の丸みも再現されています。赤いブースター部分は内部も作られていて、窓などの細かい部分もていねいに作られています。
そして何よりも「2号」のファンになってしまう特徴が、胴体内部に格納された大型コンテナです。このコンテナの中には小さな救助隊メカが収納されており、劇中でもシーンに応じたメカが出動して活躍していました。このリニューアルバージョンでは新たに3体のメカが同梱されており、「サンダーバード4号」と合わせて4体のメカが付属しています。この小さなサイズのメカもとてもきれいにできており、コンテナに収納したり、一緒に飾ったりすることもできるようになっています。
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もっとも登場機会の多かった「サンダーバード4号」と、地中を進む「ジェットモグラ」 |
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オレンジの機体が鮮やかな「磁力牽引車」と、先端が可動する「ジェットブルドーザー」 |
サンダーバード2号本体は胴体の真ん中部分を上から押すことで、コンテナを分離できます。コンテナの扉を開いて、「4号」などの発進シーンなどを再現できますよ。さらに、「2号」本体には脚パーツを取り付けることができて、地上に着陸後にコンテナを降ろすシーンなどが再現できるようになっています。また、脚パーツは折りたたむこともできるので、普段のディスプレイ時にも付けておけるようになっています。さらに驚いたのは、このコンテナの内装もきちんと作られていること。写真だとわかりづらいのですが、内装部分のメカやコンベアーベルトも再現されています。また扉部分も「4号」が収納されている「4」という文字の書かれた扉とジェットモグラが収納されていた「5」番コンテナ用の扉を、差し替えることができます。ここらへん細かいですね!
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本体とコンテナは簡単に分離できます |
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コンテナの扉は開閉でき、発進シーンを再現できます |
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脚パーツを付けると劇中さながらの発進シーンが! |
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脚パーツを折りたたむことができます |
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本体用のスタンドも付属。飛行シーンで飾ることもできます |
『サンダーバード』ですが、2015年末より約50年ぶりの新作『サンダーバード ARE GO』の放映が始まっています。日本でもNHKで放映されているので、ご覧になった方もいらっしゃるかと思います。今作はリブート・リメイクとしてCGで作成されていますが、ミニチュアセットはかつてのオリジナル同様、手作業で作られているジオラマで、CGとの合成で放映されています。これが懐かしさと新しさが融合していてなかなかいいんですよね。そして何よりうれしいのは、救助メカがほぼオリジナル同様のデザインで登場していることです。この「2号」は特にオリジナルに忠実なので、この新作を見ながらも本製品を楽しむことができますね。
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どうしても収納小型メカを「ビックリドッキリメカ」と言ってしまいそうになりますよね… |