モノ系ライターのナックル末吉です。さて皆さんは、「エアダスター」なるものをご存じでしょうか? エアダスターとは、文字どおり空気でダスト(ホコリ)を吹き出すスプレーのような道具です。
パソコンのキーボードや、カメラのレンズ、センサーなど拭き掃除がしにくい場所に強烈な空気を吹きかけて、小さなホコリを吹き飛ばしてキレイにするというアイテムです。
一般的には、市販されている使い捨てのスプレー缶タイプを使用します。筆者もカメラのレンズやセンサーを掃除する際は、それを使用しています。
市販されている使い捨てタイプのエアダスター
これはこれで特に不満はなく、使い勝手も文句ナシなのですが、使い捨てという点でどうもエコではないし、捨てる際のガス抜き処理も面倒です。
そこで今回は、何度でも繰り返し使える充電式の電動エアダスターをご紹介いたします。
内包物は左から本体、ノズル、ACアダプター
ノズルを取り付けてみました
ノズルの根元にはLEDライトが搭載されており、ノズルの先端を照らすことができます
本体の中腹には噴射ボタン
本体下部には電源ボタン。長押しすると電源がオンになりLEDが点灯します
底面にはACアダプターの接続コネクタが配置されています
握った状態
ミラーレスカメラのセンサーに使用してみました
実際に使用した感じでは、ガス式の使い捨てエアダスターに比べて、威力が弱めに感じました。たとえば、タバコの灰や小さな綿ボコリ程度であれば、難なく吹き飛ばすことができますが、カメラのセンサーやレンズに付着しているホコリのように、湿り気を帯びていたり静電気で貼り付いていたりするようなゴミは吹き飛ばすのは厳しい程度の威力です。
では、どういうシチュエーションに適しているか。机の横にでも本製品を置いておき主にパソコンのキーボードの隙間に入りこんだゴミを小まめに掃除する際に、買い替えコストなどを気にせずシュッシュしてみてはいかがでしょうか?
キーボードには細かいゴミやホコリが意外と多く潜んでいます
また、ガス式のエアダスターと併用し、本製品で吹き飛ばせなかったホコリにのみガス式を使用するとエコ具合が増すと思います。
余談ですが、筆者はミラーレスや一眼などデジタルカメラは、頻繁にレンズを交換することもあり、センサー部分にホコリが混入することが多々あります。小さなホコリなので、息を吹きかければ取れるだろうと思い、渾身の肺活量で「ふーーっ」っとやってしまうことがありますが、これは完全にNGです。カメラに詳しい方であれば、常識中の常識です。
筆者は、過去に息を吹きかけたつもりが唾液を飛ばしてしまい、センサーを汚してしまったことがあります。こうなると、自分でセンサーを清掃することは不可能と思ってください。メーカーのサービスセンターかカメラ修理専門店などで、修理もしくはセンサークリーニングを施してもらう必要があり、痛い出費となってしまいます。
レンズであれば、クリーナー専用の布で拭き取ることも可能でしょうが、センサーとなればそうはいきません。もし、レンズ交換が可能なカメラをお持ちの場合は、最低でも手動式のブロアーや本製品のようなエアダスターを1つ持っておくことを強くおすすめいたします。以上、大失敗なおばか余談でした。
スマホ、パソコン、家電などのガジェット系記事を執筆するモノ系ライター。それ以外にもハイレゾオーディオや文房具、バイク、食レポなどについても執筆するため「節操がないのが持ち味」と豪語する。