みんなー。新しいiPad Pro、買った? ボクは発売日に即買いしましたよ。
噂の通り、絵を描くツールとしてサイコーです!
上の動画は、iPad ProとApple Pencilで絵を描き上げる様子を早送りにしたものです。詳しくは後述しますが、左手ツールとしてゲーム用コントローラーを使いつつ、誤動作防止のために右手に指先の切れた軍手をはめて、こんな感じで描いています!
このデカイ画面は動画を見たり、電子書籍を読んだりするのにもバッチリだし、「Smart Keyboard」を装着すれば、文章もバリバリ書くことができます。
ノートパソコン級に使いやすいキーボード!
しかしやはりiPad Proは、Apple Pencilと組み合わせて絵を描くときにこそ真価が発揮されるってもんです。
デスクトップPC用の大きな液晶タブレットも持ってますが、iPad Proだけで仕事用のイラストも問題なく描けますよ!
Apple Pencilの性能がすごすぎて、初代iPad Proが出たときには、最初、9.7インチの小さいほうを買ったのに、追加で12.9インチのデカイほうまで買っちゃったくらい!
無駄遣い! と思わないくらい使い倒しました
そんな、サイコーなiPad Proですが、旧型にはちょっとした不満点も。それは、あのアホみたいなApple Pencilの充電方法……。
誰がこんな形で充電させようと考えたんだ!
何かのはずみで落としたら、確実にぶっ壊れちゃいそうな、恐ろしい充電方法です。
しかし、新しい「iPad Pro」ではそんな不満点も解消! 本体の側面に磁石の力でくっつけるだけで充電&ペアリングできるんですよ!
安心&スマートな充電方法です
しかしここでまた、新たな不満点が生まれてしまいました。
Apple Pencilって、長時間ガッツリと絵を描くのにはちょっと細すぎるので、旧型ではこんな感じのグリップを付けて使用していたんです。
ほどよい太さになって、使い心地がアップ!
しかし!
新しいiPad Pro&Apple Pencilでは、例の充電方法のせいでグリップを付けられないんですよ!
いや、付けられないことはないんだけど、グリップを付けたままだと充電できなくなっちゃうのだ。
グリップを付けると、充電場所に密着しなくなってしまう……
アップルぅ〜! 絵を描く人のことをちょっと考えてよ!
こうなったら充電するたびにグリップをいちいち外すか、あきらめて細いペンを使うか……。
と思っていたところ、「新しいApple Pencilでも使うことができるグリップがある」という情報が入ってきたので、3種類を実際に使って検証してみました。
まず、Twitterなどで「新しいApple Pencilでも使える!」と話題になっていたこのグリップから。
「Firesara ペングリップ」!
なかなか衝撃的なド派手カラーリング! そして数が多い!
本来は、子供が正しい鉛筆の持ち方を学ぶためのグリップなんですよね。
こういうふうに使うみたいですが、子供用なので指も通らないし、このタイプは今回は使いません
このタイプのグリップをApple Pencilに装着!
子供用ということもあり、持ったときのポジションが若干窮屈だけど、太さ的にはいい感じになりました
そしてこのグリップ、一部分に切れ込みが入っているため、切れ込み側をiPad Pro本体に向くようにくっつけると……。
充電できる!
また、新しいApple Pencilには、ペンの側面(平らになっている側)をダブルタップすると「ペン←→消しゴム」のように、ツールを切り替えることができる機能があるんですが。
グリップの切れ込みから指を入れてダブルタップすれば、一応その機能も使えます(やりづらいけど)
充電もできて、ダブルタップの機能も使えるこの「Firesara ペングリップ」ですが、本来、鉛筆の持ち方を矯正するためのグリップなので、持ち方が決められちゃうというのが少々気になるところ。
普段から、キッチリ正しい持ち方でペンを使っている人はいいと思いますが、ボクのようにテキトーに持っている人には使いづらかったです。
続いてこちらを……。
「FINTIE for Apple Pencil グリップ」
よくある形のグリップですね。太いのと細いの、2種類が入っているんですが……。
太いほうは、持った感じはメチャクチャいい感じなのに
充電できず……
細いほうは……
あっ、充電できた!
単純に本体との「距離」の問題なのか?
細いほうだと充電できるけど、太いのはできないという結果に。
ここのビミョーな距離が重要みたいです
細いほうも、持ち心地は悪くないので(裸で持つよりははるかにいい!)いい選択肢かも。
ただし、ペンの周りをグルッと覆ってしまうタイプなので、ダブルタップの機能は使えなくなってしまいます。
ちなみに、細いほうでも充電が反応しない場合があるんですが、そのときは本体に押し付けるようにくっつけると充電できるようになるケースが多いです。
……本当に充電できるギリギリの厚さなんだな。
細いほうのグリップを切って、短くすると
ほぼ100%充電に反応するようになりました。これ、おすすめです!
最後にこちらのグリップ。
「PZOZ Apple Pencil ケース コンパチブル」
なんとこれは、新しいApple Pencil専用に新たに設計されたグリップ(というかケース)なんですよ。
なので、ピッタリと装着できます
当然、充電も問題ナシ
側面に穴が開いているため、ここをたたけばダブルタップの機能も使えるんですよね
このように、さすがに専用に設計されただけあって、完全無欠と思える「PZOZ Apple Pencil ケース コンパチブル」なんですが……。
持ち心地が微妙!
充電のことを考慮してなんでしょうけど、カバーが薄すぎて、裸で使うのと太さがあまり変わりません。
グリップというよりは、ケースの用途なんでしょうね。惜しい!
……ということで3種類のグリップをためしてみましたが、「FINTIE for Apple Pencil グリップ」の細いほうのグリップをイチオシとさせていただきます!
イチオシ!
ダブルタップの機能が使えなくなっちゃうのは悲しいですが、現状、充電できるグリップの中ではイチオシの持ち心地です。
新しいApple Pencil専用に設計されたグリップが増えてくれば、ダブルタップもできて持ち心地もいいものも出てくるかもしれないので、今後に期待したいところです!
イチオシグリップが決定したところで、ついでにもうひとつ、iPad Proで絵を描くときに個人的におすすめしたいグッズを紹介しておきましょう。
「8Bitdo ZERO」
見てのとおり、ゲーム用の小さなコントローラーなんですが、コレがあると絵を描くのがメチャクチャはかどります。
……というのも、パソコンで絵を描くときには、こういうコントローラーを使うんですよね
ペンを持っていないほうの手で使う、いわゆる「左手ツール」というヤツなんですが、このコントローラーに「やり直し」や「消しゴム」などのショートカットを割り当てておくと、いちいちペンでツールを切り替えなくてもよくなり、作業がメチャクチャはかどります。
しかしiPad Proで使える「左手ツール」って、今のところないんですよ。
そこでこのゲームコントローラー!
こういうふうに持つとちょうどいい!
漫画描きのド定番アプリ「CLIP STUDIO PAINT」は、ショートカットを自由にカスタマイズできるので、「やり直し」や「消しゴム」といった機能をコントローラーのボタン&十字キーに割り当てることができるんです。
ちなみにボクはこんな感じで割り当てています
このコントローラーを左手に、Apple Pencilを右手に握って絵を描く!
右手に指先の切れた軍手をしているのは、手のひらが画面に触れて誤動作しないように&滑りをよくするためです。カッコいいと思ってやってるんじゃないからね!
ところで、iPad ProをSmart Keyboardに装着して使っている人は、こんな感じで絵を描いているんじゃないかと思いますが……。
ホントはもうちょっと画面が倒れてくれると描きやすいんだけど……
そんなときは、ひっくり返してこう使っちゃいましょう。
キーボードが逆さまになって、若干マヌケな見た目ですが、すごく絵が描きやすい角度
こんな感じで、独断と偏見で「ボクが絵を描きやすい」環境を紹介させてもらいました。
人それぞれ、好みのペンの太さや持ち心地などあると思いますが、新型のiPad ProとApple Pencilで絵を描いている方は参考にしてみてください!
藤子・F・不二雄先生に憧れすぎているライター&イラストレーター。「デイリーポータルZ」「サイゾー」「エキサイトレビュー」他で連載中。