いいモノ調査隊
運転姿勢が正しくなる!

骨盤を安定させて快適ドライブ♪ 長距離運転の“お助けクッション”

自動車ライターのマリオ高野です。

年末年始は、ロングドライブをする機会が増える時期ですが、長距離運転をすると腰やお尻が痛くなるのがツライという人は多いことでしょう。

運転疲れにお困りの方へ…

ワタクシの場合、職業柄、長距離・長時間の運転をする機会が多く、年間の走行距離は自分のクルマで約2.5万km、撮影・取材用のクルマで約2万km(都合約4.5万km)になるので、運転中の姿勢やシートのよしあしには結構敏感です。

愛車だけでなく、メーカーのテスト車両などを日々運転しております

愛車だけでなく、メーカーのテスト車両などを日々運転しております

ステアリングや各ペダル類の位置関係や視界などの運転環境、そしてシートのできがいいクルマの場合は、埼玉から九州などへの移動で1日に1,000km以上走っても意外と平気だったりしますが、それでも腰や尻、背中などにかかる負担は少なくありません。

出張先で原稿を書こうにも、たいがい夜は運転の疲れが出てすぐに寝てしまうので、長距離・長時間の運転での疲労を少しでも低減したいと考えていたところ、かなり期待できそうなクッションを発見しました。

エクスジェル「モニートツーリング バッククッション」です。

「体圧分散」「骨盤の安定」をアピールするクッション

値段は約1万円と、クルマのシート用のクッションとしてはかなり高額な部類ですが、その分かなり本気度の高いクッションとお見受けしました。自動車メーカーのシート開発担当者からよく聞く「体圧分散」と「骨盤の安定」という2つのキーワードを大きくアピールしていることから、このクッションのホンモノ度の高さが伝わったのです。

日本製、グッドデザイン賞受賞、医療分野やモータースポーツで認められた高級素材エクスジェルなど、期待を高めるスペックに引かれました

いかにも「骨盤」っぽい形状。ほかにあるようでなかなかないデザインです

いかにも「骨盤」っぽい形状。ほかにあるようでなかなかないデザインです

経験上、「体圧分散」と「骨盤の安定」を重視したシートはできがよく疲れにくいことを知っているので、大いに期待できます

「エクスジェル」は、レース用のショルダーパッドやネックパッドなどに採用される衝撃吸収・圧迫感緩和のための素材としても知られている、高機能な超柔軟性ジェル素材で、ゴムの特性とジェルの特性を併せ持った独自の柔らかさが特徴です。人間の体のあらゆる動きに追従しながら、薄くても底突きをしないので、体圧の分散性に優れているようです。

エクスジェル モニートツーリング バッククッションの質感

柔らかいのにコシが強く、いかにも体のサポート性がよさそうな手応え。カバーには吸汗性と速乾性に優れたクールマックスファブリックを採用し、常に爽やかなドライ感をキープしてくれます

使い方は、シートに置いてベルトで固定するだけ。背パッドと腰パッドがシート面に添うよう、奥にしっかりと設置しましょう

これは筆者の愛車スバル・インプレッサG4(先代型モデル)で使った様子。色はブラックとベージュの2種類があり、ブラックだと、このようにグレーのシートに置いても違和感はありません。薄い色のシートならベージュがいいでしょう

軽自動車やコンパクトカー、あるいは低価格なミニバンなどではシートのできが今ひとつという場合が少なくありませんが、このクッションがあればシートの性能やできをカバーできます

これに座ると「運転姿勢」が正しくなる

まずは自分の愛車で使ってみたところ、座った瞬間から「しっかりと骨盤を支える」感覚の強さに驚きました。骨盤の左右の端っこ部分をピンポイントで保持する感覚です。結構ガチっと支えられている感じですが、骨盤に当たるのは柔らかくてしなやかな物体なので、痛みや違和感の類はありません。「骨盤が安定すると運転は楽になる」という事実を改めて実感できました。

1日10時間以上運転しても姿勢の崩れが最小限に抑えられるところが気に入りました

1日10時間以上運転しても姿勢の崩れが最小限に抑えられるところが気に入りました

骨盤をガチッと支えてくれる感触が心地よいです。骨盤を意識することで、運転姿勢への意識も高まります

骨盤をガチッと支えてくれる感触が心地よいです。骨盤を意識することで、運転姿勢への意識も高まります

スバル・フォレスターでの東京から青森への片道700kmほどのドライブでも使いましたが、疲れにくいこと以上に「運転姿勢が適切化される効果」が印象的でした。長時間運転していると、運転姿勢は徐々に崩れてしまいがちで、いつの間にかダラっとした姿勢に陥るものですが、これを使うと何時間乗り続けていても適切な運転姿勢が維持される効果があります。

雪や凍結路などの滑りやすい状況では、体で路面の感覚を感じ取ったり、ハンドルやペダルの操作に全神経を集中させたりするため、いつも以上に適切な運転姿勢をとる必要がありますが、そういった状況でもこのクッションは有効でした

サーキット走行でも使用したところ、強めの横Gを支えるホールド性の向上は得られませんでしたが、常に骨盤を支持してくれることにより運転姿勢が適切化されるので、ハンドルやペダル操作により繊細な感覚を持って集中できるという効果を実感しました。骨盤が安定して動かないので、ペダルを蹴っ飛ばすようにして踏み込むフルブレーキ時の踏力も安定する効果があります。

ドラテクそのものに多くの問題を抱えているせいで、残念ながらタイムアップにはつながりませんでしたが、ドラテクの問題解消後には強い武器となる予感がしました。

愛車のシートはサーキット走行向きではないのですが、骨盤が安定することはスポーツ走行でも有効です

愛車のシートはサーキット走行向きではないのですが、骨盤が安定することはスポーツ走行でも有効です

「ダラッとしたいとき」は使わないほうがいい

青森から東京へ戻る復路のドライブでは、同乗者2名にも使用してもらい、感想を収集。編集者のMさんは「骨盤を支えてくれることで自動的に運転姿勢が正される効果があり、疲労の軽減を確かに実感できた」と述べられました。

「ただし、助手席で移動中に仮眠したいときなど、少しダラッとした姿勢をとりたい場合もあるので、そういうときは使用しないほうが好ましい」との意見も。

腰痛持ちのカメラマンのKさんは「普段から猫背気味なので、本来の正しい運転姿勢に矯正されるとちょっと違和感があるが、腰の痛みはかなり軽減されて驚いた」と語られ、腰痛持ちの人にも推奨できることを確認。「できれば背中や肩の部分もサポートしてくれるとなお楽になりそう。ランバーサポート付きのシートと合わせれば完璧」との意見もありました。

筆者も含めた全員が一致したのは「適正な運転姿勢がとれるのは、疲労軽減と安全性の向上に非常に有効である」ことと、「普段から姿勢がよくない人は適切な姿勢を強いられると違和感を覚えるところもある」ということでした。

ダラ〜ッとした運転姿勢がクセになっていると、正しい姿勢に違和感を覚えることもありますが、疲労の軽減効果と安全性の向上効果が得られることは確かです。長時間運転での疲労を軽減したい人や、腰痛持ちで腰の痛みを和らげたい人へオススメしたいと同時に、運転姿勢の悪さを自覚している人は、このクッションの導入を機に「運転姿勢の矯正」を図ることを推奨します。

マリオ高野

マリオ高野

1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。2台の愛車はいずれもスバル・インプレッサのMT車。

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