ジダラキング

メーカー不詳の「電動爪切り」を使ってみた! 怪しさ満点だけど実は有能か

前回のジダラキング(自堕落王)は、「歯を磨くのって面倒くさいよね」という話だったんですが、今回は「爪を切るのって面倒くさいよね」という話です。自分で書いといてアレですが、生き方がズサン過ぎてスゴいな。

とはいえ、指先から爪にかけてというのは、意外と他人からチェックされているポイントなんですよね。爪が伸び過ぎている人を見たら、普通に「不潔だな〜」と思っちゃうし。

モノ系ライターは、こういう写真を自分の手で撮ることが多いので、爪が伸びてるとやたらと印象が悪い

モノ系ライターは、こういう写真を自分の手で撮ることが多いので、爪が伸びてるとやたらと印象が悪い

あと、職業的に長い爪NGというのもあります。たとえば、飲食関係は絶対に爪が伸ばせないし、介護職もそう。実は僕のようなモノ系ライターも“製品を握った手元アップ写真”なんてのをよく撮る関係上、爪が伸びてると恥ずかしい。

なので、こまめに爪は切るようにしてるんですが、これがホント面倒くさい。

まず、切った爪は必ずどこかに飛んでいく問題。「爪が絶対に飛び散らない爪切り」というのはいつになったら発明されるんでしょうか。切ったあとは、ヤスリをかけないときれいにならないし、深爪し過ぎないように注意しないといけないし……と、得られるリターンに対して手間が多過ぎる気がするんです。

そこで何か便利な道具はないかなー、と探していたら、いいものを見つけました。「電動爪切り」です。

中国製でメーカー名も不詳の「電動爪切り」。ネット上で同じ商品が「電動爪削り」「自動爪切り」などという製品名で多数販売されていました

パッと見には、“丸いおにぎり”といったフォルムで、一般的な爪切りの形はしていません。というか、説明されない限り、この物体に爪を切る機能があるとも思えないぐらい。

使う時はまず、透明のフロントカバーを外します。すると、本体側に指の幅よりもちょっと広いぐらいのスリットが見えます。このスリットに伸びた爪を差し込んでスイッチを押すと、「ギュイーン」という音とともに本体内部のロータリー式ヤスリが回転。爪をどんどん削っていきます(スイッチ1回押しで、子どもの爪用の低速モード、2回押しで大人用の高速モードが使える)。

カバーを開けると、スリット内部にタングステン鋼のヤスリがギラリ

カバーを開けると、スリット内部にタングステン鋼のヤスリがギラリ

そう、商品名は「電動爪切り」なんですが、やっていることは「電動爪ヤスリ」!

回転するタングステン製のヤスリに爪を押し当てていくと、「ガリガリガリ!」という振動とともに、みるみる爪の白い部分が減っていきます。

音と振動にビビって爪を離すとまったく削れないので、思い切ってグイグイとヤスリに爪を押しつけるのがコツ。

……と聞くとちょっと怖そうに感じるかもですが、そもそもスリットの中に突っ込んだ爪しか削れない構造なので、指の肉を傷つける心配はまずありませんし、爪自体も削り過ぎることはなさそうです。

「プチンプチン」と刃で押し切る普通の爪切りだと、刃先から目をそらしただけでケガをしかねませんが、この削り方式なら安心。指先の形に添うように押しつけつつ左右に動かしていれば、爪の形がきれいに整います。

写真左ぐらいの爪の長さだと、約20秒で白い部分ゼロまで削り切れる感じ

写真左ぐらいの爪の長さだと、約20秒で白い部分ゼロまで削り切れる感じ

爪のカーブに沿うように左右に動かしつつ削ることで、形もきれいに整えられます

爪のカーブに沿うように左右に動かしつつ削ることで、形もきれいに整えられます

本機は、切断するのではなく、削り取る方式なので、やたらと長く伸びた爪だと、きれいにするのに20秒ぐらいかかります。やや時間はかかるけれど、その分、怖さはありません。うっすらと伸びた爪なら10秒ほどで完了。従来の爪切りでも、切って、整えて、削って……で実質それぐらいはかかっているはずなので、所要時間はさほど違わないかも。

しかも削った爪は、本体内部に巻き込まれる仕組みなので、爪が飛び散ることもないようです。これはある意味「爪が絶対に飛び散らない爪切り」と言えるでしょう。なんだ、すでに発明されてたじゃん。

内部に溜まった爪の削りクズは、本体裏側のフタを開けて、付属のブラシでかき出せばOKです。

充電はmicroUSBケーブルで。30分で満タンとなり、60回使用できます

充電はmicroUSBケーブルで。30分で満タンとなり、60回使用できます

何よりこの電動爪切りの最大のポイントは、従来のプチンプチン爪切りでは切るのが難しかった「うっすら(先端の白い部分がコンマ数mmぐらい)伸びた爪」を削り取ることができる、ということ。

つまり、爪がちょっとでも伸びてるのがイヤ! という人にとっては、意識的にイイ感じの深爪状態を維持しやすいわけです。しかも、無茶に切り過ぎないから深爪でも痛くならない。これは、かなり快適ですよ。

安全性が高いので、猫の毛づくろいをぼんやりながめながら、爪ケアすることも可能。ガリガリと爪に当てておけば、勝手にほどよい深爪状態まで持っていけて快適です

冒頭で述べた「爪を伸ばせない仕事」の人には、もしかしてベストの道具かも。少なくとも僕は、今後もこれを使い続けるつもりです。

自堕落に使えて、しかも従来品より圧倒的に優秀って……これ大当たりじゃないですか。

きだてたく

きだてたく

最新機能系から雑貨系おもちゃ文具まで、何でも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は大手文房具店の企画広報として企業ノベルティの提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。

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