何にでも「プロ仕様の道具」というのは存在するものです。先日、友人の結婚式に出席するためにネイルサロンへ出かけて、そこで使われているつめ切りのあまりの品質の良さ、そして美しさにひとめ惚れ。気づいたら「それ、どこのですか?」とネイリストさんに聞いていました。
そうして教えてもらったのがこちら。
「金物の町」として有名な新潟県三条市で、大正15年に創業した老舗「諏訪田製作所」が送るニッパー型つめ切り。その定価、実に金15,000円(税別)。お値段も「本物」です。
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上品な化粧箱に、お手入れ用クロスとマニュアルが一緒に入って届きます |
ではでは、その美しすぎるディテールにフォーカスしていきましょう。
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この繊細なカーブを1つひとつ手作りしているとは… |
まず注目すべきは、ゆるやかにカーブを描く刃。切っている時のストレスを最小限にすべく、つめのカーブに沿うように作られています。
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一分の隙間もない! |
これだけ緻密なカーブを描いておきながら、寸分の狂いもなくピッタリと刃が合わさるところにも感嘆のため息。職人さん、すごいです。
では、いざ。やってみましょう。
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レッツつめ切り |
計算しつくされたカーブを持つ薄い刃が、つめをそっと挟んで…
……
気づいたら切れてました! つめ切りによくある「パチン」という擬音ではなく、あえて言うなら「サクッ」といった感じ。極上の切れ味がなせる業でしょうか。
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やすりなど使わなくても、こんなにキレイな仕上がりに |
そのままサクッサクッと切っていったら、毛羽立ちも二枚づめもないきれいな爪が完成しました。うーん見事な職人の技! 思い切って高い買い物をした甲斐がありました。
ちなみにこのつめ切り、素材には炭素を多く含む「ハイカーボンステンレス鋼」を採用。なんと10年もの使用に耐えるそうです。しかも諏訪田製作所ではメンテナンスを受け付けているそうで、「一生モノのつめ切り」となるに違いありません。
「音楽とゲームとおいしいご飯があれば大体しあわせ」な編集ライター。インテリア、キッチン、雑貨方面を中心にいいモノをご紹介していきます。人間♂と猫♂と共同生活中。