2016年、えみぞうが密かに掲げている目標は“節約”です。それを実践するために、およそ10年ぶりに家計簿を再開しました。まずは予行練習とばかりに昨年末からつけ始めたのですが、わずか1か月間でエンゲル係数の高さに気が付きました。料理が趣味の1つでもあるえみぞうにとっては仕方ないところもあります。何が問題かというと、仕事やプライベートが立て込んでしまうと、買い込んでいた食材を結局ムダにしてしまう時があることで、罪悪感も覚えていました。
そこで今年に入ってからは、時間のある時に常備菜をまとめて作り置きしておいたり、冷凍を有効活用したりとひと工夫。しかし、葉物野菜などの冷凍や作り置きが難しい食材については課題が残るところでした。特にレタスやトマトといった生野菜は、ちょっとずつでも毎日食べたいのですが、劣化が早いのでまとめ買いもしにくいもの。とはいえ仕事をしていると、買い物はせいぜい週に2回。できれば週1でローテーションをうまく回せるのが理想だったりします。
そんなえみぞうの要望を解決してくれたのがoxo(オクソー)の「グリーンセーバー フードキーパー (GreenSaver Produce Keeper)」。野菜や果物を保存しておくストッカーですが、ポイントはフタの裏面に取り付ける“活性炭リフィル”にあります。このリフィルは、野菜や果物から放出され、劣化を早めるとされているエチレンガスを吸収し、腐敗の進行を遅らせることができるのです。
エチレンガスといえば、そういえば冷蔵庫にもこれを吸収するためのカートリッジを備えた製品があるのを見たことがあります。つまり、この商品はそれと同じ原理を採用したコンテナということですね。サイズが3種類ある中で、まずはレタスに適しているという真ん中のサイズの4.0Lのタイプを試しに購入してみました。だいたい縦19cm × 横22cm × 高さ15cmの深型のコンテナで、平均的な大きさの玉レタスならすっぽり入るサイズです。
容器は二重構造になっており、四角いコンテナの中に、さらにバスケット型のコンテナも備えています。これは、容器の内側に付着してしまう水分を切り、食材に触れるのを防いで腐敗を抑える働きがあるとのことです。そのままザルとしても使えるので、買ってきた野菜や果物を洗うのに使って、水を切った後そのままコンテナ内にセットできるのが便利です。
そして主役のフタの部分。上面の中央がスライドになっていて、取り外すことができます。その内側にレフィルをセットするところがあります。実はこの部分は通風口にもなっていて、乾燥を好む食材の場合はこの部分を開けて、湿度が必要な食材やカットした食材の場合は閉じた状態で保存します。スライドの裏側には簡単なイラストのガイドも。それによると、レタスの場合は閉じた状態で保存するのがよいようです。
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こちらが“活性炭リフィル”。ココナッツの殻から作られているそうで、自然素材なので安心ですね |
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リフィルの交換の目安は3か月。セットした月がわかるようにマーカーのようなものが裏にあるのも気が利いています |
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上が通風口を閉じた状態。下が通風口を開けた状態 |
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スライドの裏側にガイドがあるのでこれを参考にセットします |
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内側にはもう1つバスケット状の容器が入れ子になっています。これにより内部の水分が食材に接触するのを防いで腐敗を遅らせられます |
というわけで、レタスを保存して毎日状態をチェックしました。少しずつ消費しているので小さくはなってしまいましたが、1週間経ってもシャキッとした状態を保っていました。その後10日ほどで食べきってしまいましたが、最後までシャキシャキの食感を保ったフレッシュなレタスが食べられました。
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買ってきたばかりの玉レタスをまるごと保存 |
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普通はしなしなになってしまうのに、1週間経ってもこんなにシャキッとしています。小さくなったのは少しずつ食べているせいです(汗) |
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小松菜の例。左がそのまま野菜室で保存したもの。1日でこれだけへたってしまいましたが、グリーンセーバーで保存しておいた右側の小松菜はまだまだ新鮮そう! |
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さらにもう1日後。たった2日でこんなにも差が出てしまうんだと衝撃的でした |
効果がわかったところで、安心して別の2サイズも買い足し。小さめの1.5Lサイズは主にトマト用、大型サイズの4.7Lは横長なので、ニンジンやカットした大根、きゅうりなどを保存しています。種類の異なる食材でも、適正湿度が同じものであれば一緒に保存しても問題ありません。
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こちらは1.5Lサイズ。小さめなので、小粒の野菜や果物に |
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横長の4.7Lサイズ。大きいですが、1つだけ買うとしたらいろいろ入るのでこれが便利かもしれません。これら以外にも、野菜室に直接取り付けられるカートリッジタイプもあります |
そんなわけで、こちらのアイテムを導入して以来、えみぞう家では野菜の廃棄が激減。劣化や腐敗を気にして慌てて消費しなければならないというプレッシャーからも解放され、ハーブなど1回では使いきれないけど劣化が早いので買いづらかった種類の野菜を買うことができるなど、毎日の食生活も充実。週1の買い物でも毎日、新鮮な野菜が食べられるようになり大満足です。
ちなみに、えみぞう家ではこのコンテナを野菜室で冷蔵していますが、通常の冷蔵室で保存すれば、冷蔵室に野菜室を増設できることになります。気になる方は、まずは冷蔵庫のスペースに合わせてワンサイズだけ購入してみて、必要に応じて買い足していくのがベターです。