子供から大人まで男女を問わず、ほぼ誰からも愛される“アイスクリーム”。えみぞう自身は「アイスクリームが嫌い」「苦手」という人にこれまで出会ったことがありません。そして夏だけではなく、冬に暖房の効いた部屋の中で食べるアイスクリームも最高。一年中愛されているのもアイスクリームの驚くべき魅力です。えみぞう宅でももちろん冷凍庫の中には一年中何かしらのアイスクリームが入っています。食品の性質上、保存性が高いのもアイスクリームのよさですね。
しかし、冬場にカチコチに凍ったアイスクリームに悪戦苦闘している人は多いのではないでしょうか。特に、器に取り分けて食べるホームサイズのボックス型やカップタイプのアイスクリーム。食べきりサイズのアイスクリームなら溶かしながら食べていけば問題ないのですが、何回かに分けたり取り分けたりしなければならない場合には、残りのアイスクリームを極力溶かしたくはないが、多少溶けていなければ取り分けられないというジレンマと闘うことになります。
あるいはカチコチのアイスクリームに無理にスプーンを突き立て、力ずくですくおうとして超能力者のようにスプーンを捻じ曲げたり、折ってしまったりという経験がある人も少なくはないでしょう。この冬場のアイスクリームとの奮闘に、えみぞう宅で終止符を打たせてくれたのが今回ご紹介するZEROLL(ゼロール)の「Ice Cream Scoop(アイスクリームスクープ) 1020」です。
いわゆるアイスクリーム用のスクープですが、中にちょっとした秘密が。グリップ部分の内部に封入された解凍液が人の手の温もりを瞬時に伝え、スクープの内側が温まることで、アイスクリームが離れやすくなるという仕組みになっているのです。1935年の発明以来、このゼロール社のアイスクリームスクープといえば、業界のスタンダードとして、世界の一流アイスクリーム店やレストランでプロの間で長年愛用されている商品なんだそうです。
さらに、スクープ面には無数の細かい縦の溝が施されていて、それがちょうど雪の上を滑るスキー板と同じ作用となり、アイスクリームをスムーズにすくえるのだとか。また、すくう際にくるりとアイスクリームが回転するので中に空気が入り、おいしさが増す効果もあるとのこと。これまでアイスクリームスクープといえば、あのバネのようなものをガシャガシャとやって中身を外す仕組みのものしか知らなかったえみぞうは、これらの理屈を知るだけでも興味津々。
そして、半信半疑で購入し、使用してみたところ、冷凍庫から出したばかりのアイスクリームでも、本当に驚くほどにスルリとすくうことができて驚愕でした。太めのしっかりとしたグリップのおかげか、力をそれほど入れなくても、どの角度からでも表面に刺さり、そのまま楽にすくうことができるのです。時間をかけずに取り分けることができるので、残りのアイスクリームをむだに溶かさずに済みます。
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冷凍庫から出したばかりのアイスクリームでも、力を入れずにスッと先が刺さります |
スクープが刺さった部分のアイスクリームが溶けているのがわかりますでしょうか? 手の温度を瞬時に伝えているため、このようになるんです。
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そのままググッと押して、回すようにアイスクリームをすくいます |
さらに、すくったアイスがキレイな丸い形になるのにも感動。スプーンだと絶対にこんな形にはできないので、アイスクリーム屋さんみたいでテンションがちょっと上がります。
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写真を撮りながらだと、溶けてきてしまったりしてちょっと形が悪くなってしまいましたが、小ぶりのフワッとした丸い形のアイスクリームが器に盛れます |
本当に魔法のようなアイスクリームスクープ。あの格闘から解放されたい人から、冬でも一刻も早くアイスクリームを食べたいせっかちな人まで、アイスクリーム好きには一度試してみてほしいアイテムです。