バッハ、モーツァルト、ベートーベンの3人。大作曲家であることとは別に、もうひとつ共通点がありますが、みなさんはご存じですか? 実は3人とも、無類のコーヒー好きであったということ。かくいう筆者も実は無類のコーヒー好きです(音楽の才能はからっきしですが…)。このいいモノ調査隊でも、今までいろんなコーヒー関連のグッズが紹介されてきましたが、先日筆者もみなさんにご紹介できそうないいモノを購入しました。
筆者が購入したのは、cores(コレス)ブランドでさまざまなコーヒー器具を販売している大石アンドアソシエイツの「コーンゴールドフィルター」。自宅でコーヒーを淹(い)れるときは、ペーパーフィルターを使う方が多いと思いますが、フィルターには紙製以外にも金属製や布製、樹脂製などさまざまなものがあり、それぞれに特徴があって味わいが異なります。「コーンゴールドフィルター」は金属製のコーヒーフィルターで、金属の表面に施された細かなメッシュ加工によりコーヒー豆をろ過、多数の小さな穴からコーヒーを抽出します。ペーパーフィルターと違って、半永久的に使えるのもポイント。
金属フィルターはペーパーフィルターと比べると目が粗いため、コーヒー豆の微粉を完全に取り除くことはできませんが、コーヒー豆のうま味成分であるオイルをそのまま抽出できるという特徴があります。コーヒー豆が本来持っている味わいをダイレクトに楽しめるため、通常のコーヒー豆よりも高品質なスペシャリティーコーヒーをいただくときに採用したい淹れ方です。実は筆者は普段はペーパーフィルターでコーヒーを淹れており、今回購入した金属フィルターで淹れたコーヒーの味わいがいかなるものか楽しみでしかたありません♪
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素材はステンレスですが、表面に純金メッキが施されています。金は化学変化しにくいため酸化しにくく、いつまでもコーヒー本来の味が楽しめます |
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抽出時にコーヒーの流れがかたよらないよう底部をフラットに加工しています |
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メッシュ加工は、この手の金属フィルターに多い丸穴ではなく縦長の穴。縦長にすることで目詰まりが起こりにくく、お湯が抜けやすくなっています |
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スタンドはフタとして使うことも可能 |
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セットするとこんな感じ。ドリップスタンドは竹製で、高級感があります |
それではコーヒーを淹れてみましょう。メーカーによると、使用するコーヒー豆は焙煎したての中〜粗挽きで、浅〜中煎りが向いているとのことですが、今回は自宅にあったペーパーフィルター用の中細挽きを使用しました。
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まずはお湯を中心部から全体に注ぎ、約40秒間蒸らします |
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全体にお湯がかかるように、2投目、3投目を注ぎます |
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ペーパーフィルターで淹れたものよりもややにごった感じになりましたが、おいしいです♪ |
実際に淹れてみると、ペーパーフィルターよりも抽出スピードがかなり速いです。そのため、「雑味が多いかもしれない」と思っていたのですが、そんなことはありませんでした。あくまで個人的な感想ですが、いつものペーパーフィルターよりも今回の金属フィルターのほうが好みです。いつもと違って少し粉っぽさが残るためか、まったりとした舌ざわりで、しっかりとしたコクとうま味が味わえました。豆の挽き方やお湯の注ぎ方を工夫すれば、味も変わってくるはずです。コーヒーの味わいをストレートに楽しめるので、色々と試してみるのが楽しみです。
最後におおよその抽出の目安をご紹介しておきます。ちなみに筆者のマグカップは400ml程度の容量があるので、2杯分の16gで淹れています。