2016年に開催された世界的な大会といえば、やはりリオオリンピックですよね。日本とは時差がちょうど12時間ということで、筆者も寝不足になりながらすばらしい競技を視聴していました。そんななかとくに注目したのは、多くのメダルを獲得した競泳のマイケル・フェルプス選手。彼は今回も圧倒的な強さで大活躍したのですが、それ以外にも彼の体が注目を集めていたのはご存知でしょうか。体のあちこちに丸いアザができていたのです。あれはカッピングという吸い玉療法を施した跡だといわれています。
肌につけたカップ(吸い玉)を真空状態に近づけることで、お肉を吸い上げるという古来中国で盛んに行われている療法。血流を促進させ、老廃物を排出することでリンパの流れがよくなるといわれています。その吸い玉を当てた部分は、カップを外すとアザのように色が付くのですが、健康状態によって色が薄かったり濃くなったりするんだそうです。
アスリートもやっているなら、いいものかもしれない! というわけでさっそくカッピングのセットを購入し、実体験してみました。購入したのは「康祝 KANGZHU」。中国製のカッピングセットです。
パッケージに使い方が説明されていたので、だいたいは把握できました。
中身はこちら。大中小と6種類×2個ずつの吸い玉がセットで入っていました。
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大小さまざまな吸い玉、そして真ん中にはピストルのような器具 |
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プラスチック製の吸い玉 |
吸い玉には2種類あるようで、中心部に長い磁石が入っているものとそうでないものがありました。吸い玉によって吸われたお肉が先端に当たって、ツボを刺激するのでしょうか。
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こちらが磁石付き。先端部分で刺激を促進させるのでしょうか |
セットになっていたピストルのようなもの。これで吸い玉から空気を抜きます。
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ピストル型の道具でカップを真空に近づけます |
使い方はパッケージと説明書にあるとおり。カッピングしたい箇所に吸い玉を当て、ピストル式の真空ポンプでカップの中の空気を抜いていきます。試しに筆者の左腕でカッピング。2、3回シュポシュポするとお肉は盛り上がり、吸い付かれているような感覚に。
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カッピングのか所が赤くうっ血! |
うっ血しているのが分かるほど赤く腫れあがります。30秒ほどしか耐えられず、カポッと外すと丸いあざが。そうです、これがまさにフェルプス選手の体にあったアザ。
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アザに加え、真ん中に磁石部分が当たっていたのでへこみが |
医学的な効果効能については、さまざまな見解があるようですが、筆者の感覚としては、カポッとカッピングを外した瞬間に止まっていた血流が一気に血管を流れていき、ジンジンとする感覚がありました。背中もチューブを使って、カッピングをしてみましたが、1人でも難なくカッピングすることができました。
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自ら背中をカッピング。お見苦しくてスミマセン! |
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ほんの数十秒やっただけで背中のほうが濃いアザが |
普段、マッサージの際に押すことで気持ちよくなりますが、吸い上げるというのも、もしかしたらマッサージ効果があるのかもしれません。さすがにこれですぐに肩こりが改善される、なんてことはないでしょうが、思いのほか気持ちいい使用感がありました。ちなみに、できたアザは消えるまでだいたい1週間ほどかかりました。
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背中のお肉は盛り上がりがすごく、毛穴がくっきり!! |
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肩部分のアザが濃く出ました |
コツをつかめるとシュポシュポ、カポカポとカッピングができるので、楽しめるし、気持ちいいです。ツボのか所や使い方が記載されている説明書がついていて、適切な箇所をカッピングできるようになっていますので、定期的にカッピングをして、体中にひと通りアザを作ってみようと思います。
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ただし、説明書は英語と中国語!! |
おいしい食べ物、楽しく食事ができそうなものに興味あり。気になったら、値段や大きさ、ニオイは二の次。とりあえず調査。ときには体を張ったレポートも厭わない、アラフォー2児の父。