レビュー
「らくらく」でも「かんたん」でもない、「おてがる」です

スマホ操作の「迷い」や「悩み」を解消!?「おてがるスマホ01」のお手軽度をチェック


2019年2月7日に発売されたUQ mobileの「おてがるスマホ01」は、文字やアイコンが大きく表示されたインターフェイスが特徴の、主にシニア層をターゲットとしたAndroidスマートフォン。ドコモの「らくらくスマートフォン」、auの「BASIO」、ワイモバイルの「かんたんスマホ」などと同じジャンルの製品です。

このタイプのスマホでは過去にGoogle Playストア非対応の機種もあったことから、一般的なスマホと比べてできることに制約があったり、性能が抑えられたりしているのでは……といった疑問が思い浮かぶ人もいるのではないでしょうか。

そこで今回はおてがるスマホ01の実機を使って、どのような機能が備わっているのか、一般的なスマホとの違いはどこにあるのかをチェックしてみました!

普通のスマホと見分けが付かないデザイン

おてがるスマホ01の本体サイズは、145mm(高さ)×72mm(幅)×8.7mm(厚さ)。重さは136gです。写真のカラーバリエーションは「ルビーレッド」ですが、このほかに「アイアンブルー」も用意されています。

画面サイズは5.0型。最近ではカメラやセンサーをノッチ(画面の切り欠き)に配置した画面占有率の高い端末が流行っていますが、本製品は画面上下側のベゼルが広いデザイン。本体の下をつまんで持つこともできるので、取り回しやすさではむしろすぐれていると言えるかもしれません。

正面上部にはスピーカー、サブカメラ、センサー、通知用LEDを配置。スピーカーは受話用と音声再生用を兼ねていて、動画視聴時にはここから音が聞こえます。

おてがるスマホ01の正面。画面の上下が広く空いているデザインです

おてがるスマホ01の正面。画面の上下が広く空いているデザインです

電源ボタンと音量ボタンは右側面に配置。左側面にはSIMカードとSDメモリーカードをセットするためのトレイがあります。上面にはイヤホンジャック、下面には外部接続端子に加えてストラップホールが設けられています。

外部接続端子は、搭載するスマホが増えてきたUSB Type-Cです。京セラの製品ページでは、上下の向きに関係なく差し込める利便性が強調されています。

上下の区別がないUSB Type-Cを採用。ストラップホールがあるのもうれしいポイントです

上下の区別がないUSB Type-Cを採用。ストラップホールがあるのもうれしいポイントです

背面には1300万画素のメインカメラとLEDライトを配置。メーカー名やロゴマークなどは何もないため、非常にスッキリしています。

メーカー名やキャリア名もないシンプルなデザインの背面

メーカー名やキャリア名もないシンプルなデザインの背面

このように、おてがるスマホ01の外見は一般的なスマホとほとんど変わらず、いかにもシニア向けといったデザインではないことも特徴のひとつです。

機能はごく普通なホーム画面

ホーム画面は、iPhoneシリーズのようにすべてのアイコンが並ぶタイプ。アプリ一覧(アプリドロワー)はありません。

初期状態では1ページ目にGoogleの検索バーや時計付きの天気予報ウィジェットを配置。2ページ目には各種ツールやUQ mobileの専用アプリなどが配置されています。

ホーム画面。アイコンの境目がはっきりとわかりやすくなっています

ホーム画面。アイコンの境目がはっきりとわかりやすくなっています

アイコンの配置は各画面3×6(横×縦)になっており、アイコンを長押しして移動させたり、ほかのアイコンとまとめてフォルダーを作成したりすることも可能です。並べられるアイコンの数は少なめですが、普通のスマホと変わらない機能を備えています。

なお、本製品はPlayストアに対応しているので、好みのアプリを追加インストールできます。

Playストアのアイコンを移動しているところ。一般的なスマホのようにアイコンを並べる順番を変えたり、重ねてフォルダーに収めたりできます

シニア向けらしさが現れているのは、よく使う連絡先をホーム画面から直接呼び出せる機能です。初期状態ではホーム画面1ページ目の一番下にあるウィジェットに、「電話帳」へ登録済みの連絡先を最大3件登録することが可能です。短縮ダイヤルではなく連絡先を呼び出す機能なので、メールやSMSを送信したいときにも活用できます。

「よく使う連絡先」に登録した連絡先は、ホーム画面から直接呼び出せます

「よく使う連絡先」に登録した連絡先は、ホーム画面から直接呼び出せます

テキスト表記が主体のインターフェイス

「ホーム」「戻る」「アプリ履歴」などのナビゲーションキーは、フィーチャーフォン(ガラケー)の画面を連想させるテキスト表記が使われています。Androidで一般的なアイコンを使ったものではありませんが、各キーの機能は明確です。

ナビゲーションキーは機能をテキストで表記するタイプです

ナビゲーションキーは機能をテキストで表記するタイプです

通知の確認、画面の明るさ調整、各種機能の切り替えができるオン/オフ設定も、アイコンを使わずにテキストで表記。キーも大きめに作られているので、どのキーでどの機能が切り替わるのかを見分けやすく、タップもしやすくなっています。

なお、画面の明るさ調整と各機能のオン/オフ設定は、本製品の「設定」から非表示を選ぶことも可能です。

通知パネルもテキスト表記。キーが大きくタップしやすいのも特徴的です

通知パネルもテキスト表記。キーが大きくタップしやすいのも特徴的です

本製品がユニークなのは、通知パネルを開くためのショートカットアイコンをホーム画面に用意しているところ。ここをタップすれば、画面をスライドしなくても通知パネルが開きます。

通知パネルには閉じるためのボタンも設けられているので、タップ操作だけで通知パネルを開け閉めできます。

黄色い点線で囲んだ部分が、通知パネルを開くためのショートカットアイコン。初期状態ではこのように2ページ目にありますが、1ページ目に移動させることも可能です

最低限のアプリをプリインストール

おてがるスマホ01には、実用的なアプリがあらかじめインストールされています。たとえば「ツール」フォルダーには、「音声レコーダー」「タイマー」「簡易ライト」といった日常生活で役立つアプリがまとめられています。

「ツール」フォルダーには「タイマー」や「ストップウォッチ」といった実用的なアプリを収録。「簡易ライト」は通知パネルから操作することもできます

「歩数計」も標準アプリとしてインストール済み。1日ごとの歩数、消費カロリー、歩行距離などを参照できます。ちなみに歩数はロック画面や天気予報ウィジェットにも表示されるので、アプリを起動しなくてもチェックすることが可能です。

設定した目標への達成度を確認できる「歩数計」もプリインストール

設定した目標への達成度を確認できる「歩数計」もプリインストール

このほかにも、最新のニュースや乗換案内をチェックできる情報アプリの「UQライフ」、データ利用量の残量確認やデータチャージなどができるUQ mobileの「ポータルアプリ」、Googleの各種サービスを利用するための「Gmail」「YouTube」「Play Music」といったアプリもインストール済みです。

また、初期状態で1ページ目の中央に配置されている「サポート」では、代表的なトラブルシューティングを参照できます。参照しても解決しなかった場合は、同じ画面からUQお客様センターに直接発信することも可能です。

ただし、「サポート」は専用Webサイトへのショートカットアイコンとなっています。インターネットにつながらないようなトラブルの場合は、残念ながら参照できません。

ひとつずつ質問に答えていくことで解決方法を調べられる「トラブルシューティング」

ひとつずつ質問に答えていくことで解決方法を調べられる「トラブルシューティング」

撮影モードやフィルターが一切ないシンプルなカメラ

標準のカメラアプリは、必要最低限の機能だけを備えています。撮影画面には2つのシャッターボタン、撮影済みの写真を参照するためのボタン、「メニュー」ボタンしかありません。

また、ここでもインターフェイスにはテキストが用いられています。シャッターボタンには「撮影」または「録画」と書かれているので、どちらをタップすればいいのか迷いにくくなっています。

標準カメラアプリの撮影画面。カメラの切り替えやフラッシュのオン/オフといったボタンも配置されていません

「メニュー」をタップすると、各種機能の設定画面が表示されます。前後のカメラ切り替え、フラッシュの有無、セルフタイマーの設定なども、すべてこのメニューから操作します。

カメラアプリのメニュー。写真/動画の撮影以外の機能はすべてここから操作します

カメラアプリのメニュー。写真/動画の撮影以外の機能はすべてここから操作します

最近のスマホでは「夜間撮影」「スローモーション」「パノラマ」といった撮影モードを切り替える機能が備わっていますが、本製品の標準カメラアプリには、撮影モードという概念自体がありません。利用したい撮影モードがあれば、Playストアからカメラアプリを別途インストールすることになります。

参考として、おてがるスマホ01で撮影した写真をいくつか掲載しておきます。明暗の差が大きな場面は苦手なものの、ホワイトバランスが大きく崩れることもなく、日常のスナップ写真を撮ったりSNSでシェアしたりする用途では不満なく使える印象です。

JR秋葉原駅前のヨドバシカメラを撮影

JR秋葉原駅前のヨドバシカメラを撮影

東京駅の八重洲口から日本橋方面を撮影

東京駅の八重洲口から日本橋方面を撮影

夜間の屋内で料理を撮影

夜間の屋内で料理を撮影

スペックをチェック

最後におてがるスマホ01のスペックを確認しておきましょう。

おてがるスマホ01の主なスペック

おてがるスマホ01の主なスペック

本製品のチップセットは1.4GHz×4コア/1.1GHz×4コア(合計8コア)の「Snapdragon 430」で、メモリーは3GB。高い負荷のかかるゲームなどには向いていませんが、主なターゲットとされているシニア層や、スマホ初心者の日常用途には問題ありません。

内部のストレージ容量は32GBで、最大256GBのmicroSDXCメモリーカードに対応。写真や動画の撮影が好きな人は、カメラアプリのメニューで撮影時の保存先にmicroSDメモリーカードを選んでおけば、本体内部のストレージを圧迫せずに済みます。

防水性能はIPX5/IPX8、防じん性能はIP5Xに対応。耐衝撃性能も備わっているので、雨に濡れたりうっかり落としたりしても壊れにくくなっています。

まとめ ユーザーへの温かい心配りを感じるスマホ

おてがるスマホ01を使って実感したのは、テキストを多用したりタップ操作による代替手段を用意したりすることで、スマホの操作における「迷い」や「悩み」をもたらす要素をなるべく減らす工夫です。

スマホ独特のスワイプやスライドといった方法では、通知パネルを開くための「画面の上の端から下方向にスライドする」ケースのように、どこをどう操作すればいいのか、画面を見ただけではわからないこともあります。

しかし、本製品ではタップだけで通知パネルが開閉できるショートカットアイコンを用意したり、標準アプリもタップだけで操作できるようにしたりすることで、操作方法がわからずに困るような場面が極力排除されています。タップすべき部分がはっきりしているテキストが主体のインターフェイスも含めて、初めてスマホを手にする人や複雑な操作が苦手な人に向けた、心配りを感じました。

本製品のメインターゲットはシニア層ですが、より若い世代が手にしても違和感のないデザインです。防水・防じん・耐衝撃性能を備えていますし、UQ mobileでは見守りサービスやフィルタリングサービスも充実しているので、学生が初めて持つスマホに選ぶのもアリでしょう。

松村武宏

松村武宏

信州佐久からモバイル情報を発信するフリーライターであり2児の父。気になった格安SIMは自分で契約せずにはいられません。上京した日のお昼ごはんは8割くらいカレーです。

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