「話のネタになる最新ITニュースまとめ」は、主に海外のIT業界やインターネットで先週話題になったニュースを紹介する連載です。知っておいて損はない最新情報から、話のネタになりそうな事柄まで、さまざまなニュースをお届けしていきます。
Webサイトでアニメーションやゲームなどの動的コンテンツを動かすのに長年使われてきた主要技術である「Adobe Flash」。特に2000年代はFlash全盛期とも呼ばれる時代で、このころにネットサーフィンを楽しんでいたユーザーなら一度は目にしたことがあるはずです。
今は見ることが少なくなった「Adobe Flash Player」
しかしながら、2010年代になるとAdobe Flashを再生するための拡張機能「Adobe Flash Player」にセキュリティに関する脆弱性が頻繁に見つかるようになり、iPhone(iOS)やAndroidスマートフォンでAdobe Flashが非対応になるなど、徐々にかつての人気を失いつつありました。
さらに、「Adobe Flash Player」を提供するAdobeが、Adobe FlashではなくHTML5を推奨するようになり、2020年12月31日に同拡張機能のサポートを終了することを発表。2021年1月12日以降はコンテンツの実行がブロックされます。
インターネットの古きよき時代を知るユーザーには少しさみしいニュースですが、サポート終了目前にAdobeが「Adobe Flash Player」の最後のリリースノートを公開。そこにつづられていたのは、ユーザーに対する感謝の言葉でした。
Adobeからのメッセージは以下の通りです。
「この場をお借りして、過去20年間にFlash Playerを使用し、素晴らしいコンテンツを作成してくださったすべてのお客様と開発者の皆様に感謝申し上げます。 私たちは、Flashがアニメーション、インタラクティブ性、オーディオ、ビデオなどのウェブコンテンツを進化させる上で重要な役割を果たしたことを誇りに思っています。 私たちは、デジタル体験の次の時代をリードするお手伝いができることに興奮しています」
Adobeはリリースノートでサポートの終了を再度告知し、「Adobe Flash Player」の迅速なアンインストールを推奨しています。
ソース:Adobe
マイクロソフトが提供するクラウドゲーミングサービス「xCloud」。Xboxシリーズのほか、Android端末でも利用できますが、2021年春からiOSを搭載するiPhoneやiPadでも利用できるようになることが明らかになりました。
Xboxのサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass Ultimate」のユーザーが利用できる「Xcloud」は、月額制というサービスの特徴上、App Storeへの対応が難しいとされていましたが、iOSのブラウザー「Safari」で提供することにより、同問題を回避したとのことです。
また、「Xcloud」はWindows PCへの対応も予定されており、こちらは専用アプリ「Xbox」からアクセスできます。iOS、Windows PCが対応端末に追加されたことで、「Xcloud」にアクセスできるデバイスは10億以上になるとされています。
日本ではプレビュープログラムが実施されている段階ですが、2021年内には正式なサービス開始が予定されています。いよいよクラウドゲーミングの時代が本格的にやってくるのか、期待がかかります。
ソース:Xbox
ディズニーやピクサー作品、スター・ウォーズシリーズなどの映像コンテンツを配信するサブスクリプションサービス「Disney+」が、アメリカとヨーロッパで2021年3月から月額料金を値上げすることを発表しました。
アメリカでの利用料金は、現在月額6.99ドルが月額7.99ドルに、ヨーロッパでは7.99ユーロが8.99ユーロへと値上げされます。新たにマーベルやスター・ウォーズなどオリジナルコンテンツのラインアップ強化のため、値上げに踏み切ったとされています。
日本での利用料金は770円(税込)ですが、値上げされるアメリカやヨーロッパと比べると低料金になるため、今後日本でも料金が改定されるのかどうかが気になるところです。