ChromeOS Flexの初回起動時には、Googleアカウントへのログインなどの初期設定を行います。
起動すると、USBインストーラーで起動したときと同じ「Welcome to ChromeOS Flex」画面が表示されます。試用時の手順で解説したのと同じ操作を繰り返し、ユーザー選択画面が表示されるまで画面を進めてください。
ユーザー選択画面まで来たら、「あなた」または「お子様」(ここでは「あなた」を選択)を選択して「次へ」をクリックします。
「「Chromebook」へのログイン」画面が表示されたら、Googleアカウントのメールアドレス、またはGoogleアカウントに登録している電話番号を入力して「次へ」をクリックします。
次の画面でGoogleアカウントのパスワードを入力して「次へ」をクリック。Googleアカウントに2段階認証プロセスを設定している場合は、画面の案内にしたがってアカウントへのログインを許可してください。
「あなた」または「お子様」を選択して「次へ」をクリック
Googleアカウントのメールアドレス、またはGoogleアカウントに登録している電話番号を入力して「次へ」をクリック
Googleアカウントのパスワードを入力して「次へ」をクリック
2段階認証プロセスでログインを許可する
次に、Chromeブラウザーに保存しているブックマーク、パスワード、履歴などの同期について同意します。このとき、「設定後に同期オプションを確認する」にチェックを入れておくと、初期設定完了後に同期内容の設定を確認/変更する画面が開きます。
ここでは、「設定後に同期オプションを確認する」にチェックを入れて「同意して続行」をクリックします。
「同意して続行」をクリック
次の画面は、ChromeOS Flexが収集するハードウェア情報に関する案内です。収集したデータはグーグルに送信され、利便性やサービス向上に利用されます。
メッセージをよく読み、内容を確認したら「同意して続行」をクリックしてください。
続けて、Googleアシスタントに関する案内です。確認して「同意する」をクリックします。
案内をよく読み、「同意して続行」をクリック
案内を確認して「同意する」をクリック
「OK Google」の発話でGoogleアシスタントが使えるようにするか否かを決めます。説明をよく読み、許可するときは「同意する」、不要なら「いいえ」をクリックします。
音声操作を許可するときは「同意する」をクリック
ChromeOS Flexは、Androidスマートフォンとの連携機能も利用できます。
ChromeOS Flexと同じGoogleアカウントでログインしているAndroidスマートフォンを使っている場合、自動でスマートフォンを認識するので確認し、「同意して続行」をクリック。機能が必要ない場合は、「いいえ」をクリックしてください。
「これで準備完了です」と表示されたら「始める」をクリック。これで、初期設定は完了です。
Androidスマートフォンとの連携機能を使う場合は「同意して続行」をクリック
最後に「始める」をクリック
同期の設定で「設定後に同期オプションを確認する」にチェックを入れていた場合、Chromeの設定画面が自動で開きます。このとき、同期にパスフレーズを設定している場合は、パスフレーズの入力が必要です。同期する内容などを確認し、必要があれば変更してください。
Chromeの設定画面で同期オプションを確認/変更する
Chromeの設定画面を閉じると、「使い方・ヒント」アプリが表示されます。同アプリでは、ChromeOS Flexの便利な使い方や新機能、ヘルプ情報を参照できます。
はじめにひと通り確認し、操作に困ったときに活用するといいでしょう。「使い方・ヒント」アプリは、ランチャーから起動できます。
ChromeOS Flexの便利な使い方やヒントを参照できる「使い方・ヒント」アプリ
気になるのは、どんなアプリを利用できるのかでしょう。それは、ランチャーを開いてみるとわかります。
当然のことながら、「Chrome」「Gmail」「Googleカレンダー」「Googleフォト」「Googleマップ」「YouTube」「メッセンジャー」「Google Keep」といったグーグルの各種アプリ/サービスが利用できます。
描画アプリや写真加工アプリもあり、「ウェブストア」から追加することも可能です。
ただし、Play Storeには対応しておらず、Androidスマートフォン用のアプリは利用できません。
また、Windows PCやMac用のソフトはインストールできませんので、利用不可です。同様の機能を持つアプリをウェブストアから探すことになります。
WordやExcelなどもありませんので、これらのオフィスソフトは、「Googleドキュメント」や「Googleスプレッドシート」で代用することになります。
標準で多くのアプリが登録されている。アプリはランチャーから起動する
Windows PCやMacよりも利便性を感じたのは、Androidスマートフォンとの連携機能です。
まず、Smart Lock機能により、ChromeOS Flexへのログイン時、Androidスマートフォンがあればパスワードの入力が必要なくなります。
インスタントテザリング機能では、Androidスマートフォンの通信回線を使うテザリングが利用できます。
Androidスマートフォンの写真や各種メディアを表示したり、通知を確認できる機能も便利です。Androidスマートフォンユーザーであれば、これらの機能は魅力的でしょう。
ChromeOS Flexは、実際に使ってみると、想像以上に使いやすいOSだと感じました。動作も軽快で、ストレスを感じることもありません。
難点を上げるとするなら、WindowsやMacと比較すると利用できるアプリが少ない点でしょうか。
また、Windows PCやMacのキーボードでは、印字されている機能とは異なるケースがあり戸惑いがあります。特に、ショートカットキーはChromeOS Flex独自のものがあり、その都度覚えていく必要があります。
しかし総合的に見ると、無料でここまで使えるのであれば十分ではないでしょうか。特に、Webページの閲覧やメール、連絡先や日程の管理が主な用途であれば、機能面で困ることは少ないと思います。
古くなって使っていないパソコンが眠っているのなら、自分用、あるいはお子さん用に活用してみてはいかがでしょうか。セカンドマシンとしても、十分に利用価値があると思います。