レビュー

「motorola edge 50 pro」は実用的+快適に使えるミドルクラススマホだ

2008年に発売された「iPhone 3G」は8GB版が23,040円、16GB版が34,560円でした。しかし、最近では20万円を超えるスマホが増え、新規購入、機種変更のハードルも上がっています。個人的には10万円を超えるスマホは、自損もカバーできる保証に入らないと、安心して使えません。

今回レビューする「motorola edge 50 pro」は、ミドルクラスのAndroidスマホ。ベンチマークソフトのスコアでランキング100位に食い込む処理性能、トリプルカメラ、防水防塵ボディ、「おサイフケータイ」対応という充実スペックを実現しつつ、7万円台と比較的手の出しやすい価格を実現しています。

モトローラ「motorola edge 50 pro」、71,820円(2024年7月24日時点の価格.com最安価格。税込)、2024年7月12日発売

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充実の基本スペック+基本機能

「motorola edge 50 pro」の基本スペックは以下のとおりです。

OS:Android 14
プロセッサー:Snapdragon 7 Gen 3
メモリー:12GB
ストレージ:256GB

ディスプレイは約6.7インチの有機ELディスプレイ(2712×1220、144Hz、ピーク輝度2000nits、100% DCI-P3、HDR10+)を採用。スピーカーはステレオ仕様で、Dolby Atmos対応。Bluetooth機器接続時には、「Snapdragon Sound」により高音質、高機能、低遅延でサウンドを楽しめます。

カメラは、約5000万画素のメインカメラ、約1000万画素の望遠カメラ、約1300万画素の超広角/マクロカメラ、フロントカメラを搭載。インターフェイスはUSB 3.1 Type-C(DP 1.4対応)×1、ワイヤレス通信は5G、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4、FeliCa(「おサイフケータイ」)、NFCをサポート。SIMはnanoSIMカードとeSIMに対応しています。

本体サイズは約161.23×72.4×8.19mm(最薄部)、重量は約186g。背面は手触りのいいヴィーガンレザー仕上げ。4500mAhのバッテリーを内蔵し、バッテリー駆動時間は「1日を超える」と公表。充電は、125W急速充電、または10Wワイヤレス充電に対応します。

有機ELディスプレイはアスペクト比20:9、リフレッシュレート最大144Hz、ピーク輝度2000nits、100% DCI-P3カバー、HDR10+対応とスペックが高め

有機ELディスプレイはアスペクト比20:9、リフレッシュレート最大144Hz、ピーク輝度2000nits、100% DCI-P3カバー、HDR10+対応とスペックが高め

HDRコンテンツはYouTubeでは再生可能ですが、Netflixでは再生できません

HDRコンテンツはYouTubeでは再生可能ですが、Netflixでは再生できません

背面には、手触りのいいヴィーガンレザーを採用

背面には、手触りのいいヴィーガンレザーを採用

生体認証は画面下指紋認証センサーを搭載

生体認証は画面下指紋認証センサーを搭載

125W TurboPowerチャージャーが付属。125Wの急速充電が利用できます

125W TurboPowerチャージャーが付属。125Wの急速充電が利用できます

定番ベンチマークのテスト結果

「motorola edge 50 pro」にはミドルクラス向けのプロセッサー「Qualcomm Snapdragon 7 Gen 3」が採用されています。

定番ベンチマークのテスト結果は以下のとおり。

総合ベンチマーク「AnTuTu Benchmark V10」:818047
CPU/GPUベンチマーク「Geekbench 6」:3085(マルチコア)、1153(シングルコア)
3Dベンチマーク「3DMark」:5367(Wild Life)

記事執筆時点の「AnTuTu Benchmark」のランキングトップはASUS「ROG Phone 8 Pro」で、Totalスコアは2135740。つまり「motorola edge 50 pro」はその約38%のスコアを記録したことになります。

スコアとしては2021年発売の各社のフラッグシップモデルと同等です。今回「原神」と、7月4日にリリースされたばかりのアクションロールプレイングゲーム「ゼンレスゾーンゼロ」をプレイしましたが、どちらも快適に動作しました。3万円台のスマホと比べれば、より多くのゲームを快適にプレイできるのは間違いありません。

各ベンチマークのテスト結果

各ベンチマークのテスト結果

「原神」や「ゼンレスゾーンゼロ」などの3Dゲームであれば快適にプレイ可能です

「原神」や「ゼンレスゾーンゼロ」などの3Dゲームであれば快適にプレイ可能です

「ゼンレスゾーンゼロ」実行中のディスプレイ面の最大温度は32.9度(室温25.7度で測定)

「ゼンレスゾーンゼロ」実行中のディスプレイ面の最大温度は32.9度(室温25.7度で測定)

背面の最大温度は34.0度

背面の最大温度は34.0度

なお、バッテリー駆動時間を計測するため、ディスプレイ輝度、ボリューム50%という条件でYouTube動画を2時間再生したところ、バッテリー残量は91%に減っていました。つまり、単純計算で、バッテリー残量0%までであれば22時間13分動作することになります。ディスプレイ輝度をもう少し調節すれば、「1日を超える」というバッテリー駆動時間に迫れそうです。

レベルの高いトリプルカメラ

カメラについては満足度の高いクオリティーです。メインカメラ、超広角/マクロカメラに加えて、エントリー機で省かれがちな望遠カメラが搭載されており、遠くの景色も鮮明に撮影可能。10倍ハイブリッドズームなら40インチ超のディスプレイに表示しても十分な精細さです。

また、夜景は「ナイトビジョン」モードで明るく、白飛びを抑えて撮影できますし、動画撮影時の手ぶれ補正も十分な効き具合。ミドルクラスのスマホであることを考慮すれば、レベルの高いトリプルカメラを搭載したと言えるでしょう。

超広角カメラ

超広角カメラ

メインカメラ

メインカメラ

メインカメラ(2倍ズーム)

メインカメラ(2倍ズーム)

望遠カメラ(3倍ズーム)

望遠カメラ(3倍ズーム)

望遠カメラ(10倍ズーム)

望遠カメラ(10倍ズーム)

望遠カメラ(30倍ズーム)

望遠カメラ(30倍ズーム)

メインカメラ(「ナイトビジョン」モード)

メインカメラ(「ナイトビジョン」モード)

超広角カメラ(「マクロ」モード)

超広角カメラ(「マクロ」モード)

「実用的」だけでなく、「快適」に使いたいのなら「motorola edge 50 pro」がおすすめ

「motorola edge 50 pro」は、スペック的にはミドルクラスのAndroidスマホ。です「Snapdragon 7 Gen 3」、約6.7インチの有機ELディスプレイ、トリプルカメラ、IP68の防水防塵、「おサイフケータイ」対応などを実現しつつ、価格は7万円台とコスパ抜群。プレイできるゲームの選択肢も多くなっています。

動作速度や、10倍ハイブリッドズームの画質は3万円台のスマホとは大きな差があります。近ごろの3万円台スマホは「実用的」に利用可能ですが、ストレスなく「快適」にスマホを活用したいのなら、「motorola edge 50 pro」も検討してはいかがでしょうか。

ジャイアン鈴木
Writer
ジャイアン鈴木
レビューした製品を高確率で買ってしまう物欲系ITライター。守備範囲はPC、スマホ、VRがメイン。ゲーム、デジタルトイも大好き。最近サバゲにはまっています。愛車はスイフトスポーツで、断然マニュアル派です。
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水川悠士(編集部)
Editor
水川悠士(編集部)
デジタル系メディアから価格.comへ。スマホ、スマートウォッチなどのガジェット周り、ゲーム関連を担当。触ってきた製品は数えきれないほど多いです。価格.comマガジンのYouTubeにも出演中。
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