レビュー

バッファロー初のトラックボールマウス「BSTBB700X」レビュー! 使い勝手のこだわりを徹底解剖

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

長時間のパソコン作業において、手首や腕の疲労軽減に効果的とされるトラックボールマウス。近年注目を集めるこのジャンルに、国内PC周辺機器メーカーの雄であるバッファローが「BSTBB700Xシリーズ」で参入しました。「手のひらに、しっくり。」をキーコンセプトに開発した渾身のモデルです。バッファローならではの「こだわりポイント」を掘り下げながら、本機の使い勝手をレビューします。

なお、本機はAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングのバッファロー公式ストアで販売される特定販売店向けの製品となっています。2026年9月11日時点の販売価格は6,990円(税込)です。

2026年9月2日に発売されたバッファロー初のトラックボールマウス「BSTBB700Xシリーズ」。カラーバリエーションは、グラファイトブラック「BSTBB700BKX」とシルキーホワイトモデルの「BSTBB700WHX」の2色です

2026年9月2日に発売されたバッファロー初のトラックボールマウス「BSTBB700Xシリーズ」。カラーバリエーションは、グラファイトブラック「BSTBB700BKX」とシルキーホワイトモデルの「BSTBB700WHX」の2色です

BSTBB700BKX(グラファイトブラック)
BSTBB700WHX(シルキーホワイト)

トラックボールマウスユーザーの不満解消を目指した

バッファローはWi-Fiルーターを中心にPC周辺機器を幅広く手掛けているメーカーです。商品開発にあたり特にこだわっているのは使い勝手と信頼性。どのジャンルの製品でも、より簡単に設定・操作ができ、故障が少なく長く安心して使える点がユーザーから高く評価されています。

今回紹介する「BSTBB700Xシリーズ」は、そんなバッファローが「同社初のトラックボール」としてリリースした意欲作。通常のマウスよりも高価格帯となるトラックボールマウスに参入したのはチャレンジングで、かなり力の入った商品となっています。

バッファローのこだわりが詰まったトラックボールマウスとしてリリースされました

バッファローのこだわりが詰まったトラックボールマウスとしてリリースされました

同社は本機の開発にあたり、「バッファローらしい使い勝手」を実現するために既存の主要モデルを徹底的に調査したとのこと。ユーザーがどういった点に不満を持っているのかをチェックしたところ、「サイズ」「ボール」「操作性」という大きく3つの改善ポイントが見えてきたと言います。

本機はそれら3つの改善に取り組むことで、より多くの人が使いやすいと感じられるトラックボールマウスに仕上がっています。次項以降で詳しくみていきましょう。

左端が初期モック、右端が完成モデル。何度も試作を重ねて理想の形状を追求したとのことです

左端が初期モック、右端が完成モデル。何度も試作を重ねて理想の形状を追求したとのことです

BSTBB700BKX(グラファイトブラック)
BSTBB700WHX(シルキーホワイト)

サイズ 手や指のサイズを問わずにフィットする形状を実現

本機に手を乗せてまず“違い”を感じるのがフィット感です。「手のひらに、しっくり。」というキーコンセプトのとおり、適度な傾斜と丸みを帯びたデザインは手や指になじみやすいと感じます。

「BSTBB700Xシリーズ」のサイズ・重量
サイズ:約95(幅)×51(高さ)×117(奥行)mm
重量:約150g(電池を含む)

これは、本機が主要なトラックボールマウスとは異なる形状を採用しているためです。一般的なトラックボールマウスは、海外製が多いこともあって比較的大きめの形状のものが多いのですが、本機は比べるとかなり小ぶり。通常のマウスとそう変わらないサイズ感に収まっています。

ポイントは、ただ小さいのではなく、長さと高さが調整されていること。具体的には、一般的なトラックボールマウスは奥行きが130mmを超えるものが多いのですが、本機は117mmと短めの設計になっています。それでいて高さは51mmとそれなりに高さをキープ。この“短くて高い”形状に工夫することで、手の大きさや指の長さに左右されにくく、より多くの人にフィットするようになっているのです。

日本人の手のサイズに最適化したアーチ形状を採用

日本人の手のサイズに最適化したアーチ形状を採用

高さをキープしつつ奥行きを短くすることで、手の大きさ・指の長さによらずホールドしやすくなっています

高さをキープしつつ奥行きを短くすることで、手の大きさ・指の長さによらずホールドしやすくなっています

マウス右側に小指を自然に添えられる形状になっています。これが手になじむフィット感をサポートします

マウス右側に小指を自然に添えられる形状になっています。これが手になじむフィット感をサポートします

BSTBB700BKX(グラファイトブラック)
BSTBB700WHX(シルキーホワイト)

ボール 定番の34mm径ボールを採用し、安定した挙動を実現

トラックボールマウスの操作性を左右するのは「ボール」です。通常のマウスとは異なり、マウス本体は固定したまま親指でボールを動かす操作のため、ボールの滑りが悪いと使っていてストレスを感じてしまいます。重すぎず軽すぎずの操作感が重要なのですが、感覚には個人差があるためジャストフィットの製品を探すのはなかなか難しいです。

実際、トラックボールマウスユーザーはボールの操作感に不満を持っている人も少なくありません。本機は、そうしたユーザーの不満を解消するために、より多くの人が使いやすいと感じるスタンダードな仕様を追求しています。

ボールのサイズは、大きすぎず小さすぎない定番の34mm径を採用。ボールを支える支持球には人工ルビーを使用することで、滑らかな転がりと、止めたい位置で止めやすいコントロール性を両立しています。ポイントは、ボールを収めるスペースの形状と人工ルビーの位置。これらをコンマ数mm単位で細かく調整することで、より確実なカーソル操作を実現しているのです。

実際に使ってみると、本機は軽い操作感でボールを動かせることがわかります。画面の端から端への長距離移動がスムーズなだけでなく、親指のちょっとした動きへの反応もよく、細かいカーソル操作もやりやすいと感じます。精度はかなり高いと思いました。

34mmサイズのボールを採用。ボールは取り外せます

34mmサイズのボールを採用。ボールは取り外せます

BSTBB700BKX(グラファイトブラック)
BSTBB700WHX(シルキーホワイト)

操作性 高速スクロール&チルトホイールを搭載。天面に切り替えボタンを配置

本機の操作性で大きな特徴となるのは、同社のマウスに採用されている高速スクロール&チルトホイールを搭載している点です。トラックボールマウスでは一部の高級モデルを除いて高速スクロールに対応しているモデルは少なく、本機に魅力を感じる部分。Webページやスプレッドシートなどでのスムーズなスクロール操作が可能です。

慣性の効きやすい金属製のスクロールホイール。軽くはじくだけでスクロールが滑らかに継続します。ホイールを左右に倒すことで横スクロールが行えるチルト操作も可能です(※チルトボタンによる横スクロールは高速スクロール非対応)

慣性の効きやすい金属製のスクロールホイール。軽くはじくだけでスクロールが滑らかに継続します。ホイールを左右に倒すことで横スクロールが行えるチルト操作も可能です(※チルトボタンによる横スクロールは高速スクロール非対応)

さらに、使い勝手にこだわるバッファローらしいのは、天面に「接続先切り替えボタン」と「DPI切り替えボタン」を搭載していること。既存製品の多くは、これらのボタンが底面に備わっていることが多く、操作するにはマウスを持ち上げる必要がありますが、本機は手元で持ったままサッと切り替えられます。

また、ホイールのチルトボタンを除くすべてのボタンに静音スイッチを採用しているのも特徴。クリック音が小さいため、静かなオフィスやオンライン会議中でも使いやすいです。

「接続先切り替えボタン」と「DPI切り替えボタン」を天面に配置。接続先は無線(2.4GHz)接続、Bluetooth接続2台の合計3台のデバイスを登録して切り替えられます。DPIは3段階(500/800/1200DPI)の切り替えに対応しています

「接続先切り替えボタン」と「DPI切り替えボタン」を天面に配置。接続先は無線(2.4GHz)接続、Bluetooth接続2台の合計3台のデバイスを登録して切り替えられます。DPIは3段階(500/800/1200DPI)の切り替えに対応しています

電源スイッチは、マウス使用時の誤操作を防ぎつつ、必要なときに親指で操作できる側面配置です

電源スイッチは、マウス使用時の誤操作を防ぎつつ、必要なときに親指で操作できる側面配置です

無線(2.4GHz)とBluetoothでの接続に対応。付属の無線レシーバーはマウス裏面に収納しておけます。電源は単3形乾電池1本で、最大約2年半の動作が可能です

無線(2.4GHz)とBluetoothでの接続に対応。付属の無線レシーバーはマウス裏面に収納しておけます。電源は単3形乾電池1本で、最大約2年半の動作が可能です

本機は複雑なジェスチャー操作には対応していませんが、専用アプリ「マウスカスタム+」を使うことで、ボタンの割り当てを変更できます。なお、本アプリは管理者権限不要で動作する仕様になっています

本機は複雑なジェスチャー操作には対応していませんが、専用アプリ「マウスカスタム+」を使うことで、ボタンの割り当てを変更できます。なお、本アプリは管理者権限不要で動作する仕様になっています

BSTBB700BKX(グラファイトブラック)
BSTBB700WHX(シルキーホワイト)

トラックボールマウスユーザー、通常のマウスユーザーの評価は?

ここからは、本機の特徴をより深く伝えるべく、価格.comマガジン編集部員2名のインプレッションを掲載します。トラックボールマウスユーザー(柿沼良輔)、通常のマウスユーザー(山野徹)それぞれの評価をご覧ください。

トラックボールマウスユーザー(柿沼良輔)のインプレッション

トラックボールマウスユーザー(柿沼良輔)のインプレッション

「後発だけあってよくできているなあ」と素直に感心しました。特に便利だったのは、天面の「接続先切り替えボタン」。仕事用/私物PCなどの切り替えが簡単にできるのはありがたいです。

トラックボールユーザーとして気になる点は、とにかく滑らかなボールの操作感とスクロールの動き。作業にもよりますが、本機は、もう少し引っ掛かりや重みがあったほうが何かと操作はしやすそうです。

また、人差し指で進む/戻るボタンを押す際に、ややわずらわしさがありました。これは普段使っている他社製のトラックボールマウスがより斜めに傾いていることによるものでしょう。他社製のほうが手を置いた際の姿勢に無理がなく、人差し指の移動がスムーズに感じました。

とはいえ、本機は価格が7,000円程度と手ごろなので、「とりあえず」で選べるちょうどいい入門用の親指トラックボールだと思います。今後、人差し指トラックボールの商品化も期待したいところです。

通常のマウスユーザー(山野徹)のインプレッション

通常のマウスユーザー(山野徹)のインプレッション

トラックボールマウスを使うと肩こりが軽減されると聞き、ずっと興味がありましたが、あの独特の形状が手にフィットしない(主に海外製のトラックボール)と感じていたため、これまで使うのを避けていました

今回、本機を試してみましたが、マウスユーザーからすると本体のフィット感はすごくよかったです。特に、マウス右側側面の小指がサイドに当たる部分が、マウスと違和感のないにぎり心地で非常によかったです。

ただ、本機を使用し始めて半日くらいは、マウス本体を固定してボールを動かすという操作に慣れていないためか、特に細かいポインター操作に苦労しました。逆に素早い動きは簡単で、4Kの高解像度画面のときなど、マウスのようにひんぱんに持ち上げなくて済むのがメリットに感じました。ただし、ボールを動かすのに慣れるには、もう少し時間が必要な感じです。

操作性で便利だったのが、「接続先切り替えボタン」と「DPI切り替えボタン」が天面にあることです。「接続先切り替えボタン」は複数の端末で使用する際に便利でした。DPIは細かい操作をしたいときは一番低い500DPI、素早く動かしたいときは1200DPIと切り替えられるのが便利です。

今回は試せませんでしたが、リアルタイムストラテジーゲームなどのポインターを高速に動かすゲームで便利そうなので試してみたいと思いました。ちなみに、肝心の肩こりに効果があったかは、使用時間が短いため判断できませんでした(気持ちやわらいだかも?)。

BSTBB700BKX(グラファイトブラック)
BSTBB700WHX(シルキーホワイト)

【まとめ】後発だからこそ実現できた完成度の高さ

バッファロー初のトラックボールマウス「BSTBB700Xシリーズ」は、単なる市場への新規参入モデルにとどまらず、既存製品に対するユーザーの潜在的な不満を1つひとつ解消した完成度の高い製品です。

特に、手や指のサイズによらず、多くの人になじむような形状に設計されているのが魅力。通常のマウスから乗り換えても違和感が少ないサイズ感・フィット感なので、トラックボールデビューにも適しています。

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングのバッファロー公式ストアで販売される特定販売店向けの製品で、2026年9月11日時点での販売価格は6,990円(税込)。高精度なトラックボールマウスとしては安価です。

通常のマウスからの乗り換えを検討している初心者から、すでにトラックボールを愛用している上級者まで納得の注目の製品と言えるでしょう。

真柄利行(編集部)
Writer / Editor
真柄利行(編集部)
フィルム一眼レフから始まったカメラ歴は、はや約30年。価格.comのスタッフとして300製品以上のカメラ・レンズをレビューしてきたカメラ専門家で、特にデジタル一眼カメラに深い造詣とこだわりを持っています。フォトグラファーとしても活動中。パソコンに関する経験も豊富で、パソコン本体だけでなく、Wi-Fiルーターやマウス、キーボードなど周辺機器の記事も手掛けています。
記事一覧へ
記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
BSTBB700BKX(グラファイトブラック)
BSTBB700WHX(シルキーホワイト)
本ページはAmazonアソシエイトプログラムによる収益を得ています
関連記事
SPECIAL
ページトップへ戻る
×