特別企画
スティック型パソコンや手のひらサイズの超小型モデルが続々登場

スペック控えめでも、“安い、便利、楽しめる”三拍子そろった超小型パソコンが人気の兆し

2〜3万台で購入できる超小型パソコンが人気の兆しを見せている。価格.comの「デスクトップパソコン」カテゴリーを見ると、日本ヒューレット・パッカードの「HP Stream Mini 200-020jp 価格.com限定モデル」が5位、マウスコンピューターの「m-Stick MSNH1」が11位に入っている。注目ランキングでも、この2機種は1位と2位に入っているほか、4月下旬発売予定のアイ・オー・データ機器の「インテル Compute Stick CSTK-32W」も4位に入っている。超小型パソコンに明確な定義はないが、手のひらにのるほどコンパクトなのが特徴だ。テレビと組み合わせてメディアサーバーとして使ったり、省スペースな2台目パソコンとして使ったり、幅広い用途に活用できる。映像を表示するためのテレビやプロジェクターがあるのが必須だが、外に持ち出して使うことも可能だ。

価格が手ごろで、比較的、手を出しやすいのも魅力。ただし、機種によっては、スペックと拡張性が控えめなので、その点は注意したい。特にスティック型パソコンは、USBポートが1つしかないのに加え、ストレージ容量も少ないので、快適に利用するには、USBハブやmicroSDカードなどが欠かせない。今回は、価格.comで人気の超小型パソコンをピックアップしてみた。

※記事中の価格および各種ランキングの順位は2015年4月13日時点の価格です。

元祖スティック型パソコン。ファン搭載で高負荷時や高温環境下でも安定動作
マウスコンピューター「m-Stick MS-PS01F」

元祖スティック型パソコンといえば、マウスコンピューターが昨年末に発売した「m-Stick MS-NH1」だ。USBメモリーのような形状だが、先端にはUSB端子ではなく、HDMI端子を備える。パソコンにUSBメモリーを接続するように、HDMI入力端子を備えた液晶テレビやプロジェクターに接続して利用する。これだけのコンパクトさを実現するために、タブレット向けのパーツを採用。デスクトップパソコンに分類されるが、基本性能は2万円前後で買えるタブレット並みと考えよう。価格.com最安価格は19,199円。

4月下旬発売予定の「m-Stick MS-PS01F」は、冷却用のファンを内蔵し、高負荷時や高温環境下での性能向上を図ったモデルだ。本体サイズは125(幅)×37.6(奥行)×14(高さ)mm(端子部含まず)、重量は約61g。ファンレスモデルのMS-NH1より少し大きくて重いが、手のひらにのるほどコンパクなのは変わらない。主な仕様はMS-NH1と同じだ。CPUが「Atom Z3735F」(1.33GHz-最大1.83GHz)、メモリーが2GB、ストレージには32GBのeMMCを備える。外部インターフェイスには、HDMI出力端子、USB2.0×1、給電用のmicroUSB×1、それにmicroSDカードスロットを搭載。ストレージの少なさは、microSDカードでカバーする。OSは「Windows 8.1 with Bing 32ビット」。通信機能にはIEEE802.11b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 4.0を備える。直販価格は20,800円(送料、税込)の見込み。

なお、MS-NH1は販売を継続し、ホワイトボディの64GBモデル「m-Stick MS-NH1-64G」も台数限定で用意する。スティック型パソコンの元祖であるマウスコンピューターだけに、スティック型パソコンだけで3機種もラインアップする。

スティック型パソコンは、コンパクトな半面、外部インターフェイスが少なく、拡張性に乏しい。USBハブを活用するなど、使いこなすには工夫が必要だ

付属するHDMI延長ケーブルを使ったほうが、microSDカードの取り外しや、USB機器の接続がしやすい

付属するHDMI延長ケーブルを使ったほうが、microSDカードの取り外しや、USB機器の接続がしやすい

あのインテルもスティック型パソコンに参入
アイ・オー・データ機器「インテル Compute Stick」

半導体大手のインテルが手がけるスティック型パソコン。搭載するCPUや外部インターフェイスは、前述のm-Stick MS-PS01Fとまったく同じで、価格もよく似ている。冷却用のファンを内蔵することで、発熱による処理性能の低下を防げるようにしているのも同じだ。主な仕様は、CPUがAtom Z3735F、2GBのメモリー、32GB(eMMC)のストレージを備える。市場想定価格は20,500円前後(税抜)。

上記のモデルは、OSにWindows 8.1 with Bing 32ビットを搭載したWindowsモデルだが、OSにLinuxを採用するLinuxモデルもラインアップする。こちらはメモリーが1GB、ストレージが8GBだ。開発者や、ディスプレイ広告向けのモデルである。
また、周辺機器メーカーのアイ・オー・データ機器が、自社の液晶ディスプレイやUSBハブとのセット品を販売するなど、販売形態がユニークなのも特徴だ。

外部インターフェイスにはUSB2.0ポート、microUSBポート(電源供給用)、microSDXCカード対応のmicroSDカードスロットを搭載する

アイ・オー・データ機器では、自社製のUSBハブなどを組み合わせたセット品を販売する

アイ・オー・データ機器では、自社製のUSBハブなどを組み合わせたセット品を販売する

デュアルディスプレイもOK! 手ごろな価格の超小型パソコン
日本ヒューレット・パッカード「HP Stream Mini 200-020jp」

価格.comの「デスクトップパソコン」カテゴリーの売れ筋ランキングで5位、注目ランキングで1位に入っている人気モデル。お弁当箱のようなスタイルで、スティック型パソコンよりも大きい分、外部・内部の拡張性および処理性能が高いのが特徴だ。本体サイズは約145(幅)×146(奥行)×53(高さ)mm、重量は約550g。設置面積(フットプリント)は、CDやDVDケースとほぼ同じで、置き場所に困ることはない。価格.com最安価格は28,512円。

映像出力としてHDMI出力端子とDisplayPortの2系統を備えるのもポイントで、デュアルディスプレイ環境も構築できる。映像出力端子以外では、USB3.0ポートを4基(前面2基、背面2基)、LANポート、ヘッドホン出力/マイク入力兼用端子、SDメモリーカードスロットを搭載。IEEE802.11b/g/n対応の無線LANとBluetooth 4.0を備えるなど、拡張性は超小型パソコンの中でもトップクラスだ。

主な仕様は、CPUに「Celeron 2957U」(1.40GHz)を搭載。メモリーは2GB、ストレージは32GBのSSDを備える。OSは「Windows 8.1 with Bing 64ビット」。ストレージ容量の少なさをカバーするために、マイクロソフトのオンラインストレージ「OneDrive」(200GB)を2年間無料で使える特典が付いてくる。さらに、保証対象外とはなるが、メモリーの増設・追加および2.5インチストレージを追加できるなど、カスタマイズも楽しめる。

メモリーの交換・増設および2.5インチのストレージの増設が可能

メモリーの交換・増設および2.5インチのストレージの増設が可能

ワイヤレス接続のキーボードとマウスが付属する

ワイヤレス接続のキーボードとマウスが付属する

スマホやタブレットで操作できる! 外出先から動画や写真も見られる
ASUS JAPAN「VivoMini UN42-M064Y」

Android/iOS搭載のスマートフォンやタブレットで操作できる超小型PC。外出先から自宅の「VivoMini UN42-M064Y」にアクセスして、VivoMini UN42-M064Yに保存した動画や音楽、写真を楽しめる。本体サイズは131(幅)×131(奥行)×42(高さ)mm。アイドル時が18.5dB、高負荷時でも26.3dBと動作音が静かなのも特徴で、静かな居間や寝室での利用にも適している。

主な仕様は、CPUがCeleron 2957U、メモリーが2GB(空スロットあり)、ストレージが32GBのSSD。無線通信機能は、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 4.0をサポートする。OSはWindows 8.1 with Bing 64ビット。外部インターフェイスはHDMI出力端子、DisplayPort、USB3.0×4、SDメモリーカードスロット、LANポート、ヘッドホン出力/マイク入力兼用端子を備える。価格.com最安価格は36,128円。

兄弟機種の「UN62-W-P104R」(パールホワイト)は、CPUに「Core i5-4210U」(1.70GHz-最大2.70GHz)を搭載するハイスペックモデルだ。メモリーは4GBで、ストレージには128GBのSSDを搭載する。スペックが高い分、価格も高く、価格.com最安価格は86,195円。

メモリーやストレージは自分の好みで! ベアボーン型の超小型パソコン
インテル「NUC5i5RYH」

メモリーやストレージを自分で用意して組み込むベアボーン型の超小型パソコン。インテルが提唱する小型PC(マザーボード)のフォームファクター「NUC」を採用しており、本体サイズが115(幅)×111(奥行)×48.7(高さ)mmとコンパクトなのが特徴だ。それでいて、CPUには第5世代の「Core i5-5250U」(1.60GHz-最大2.70GHz)を搭載するなど、ほかの超小型PCよりも基本性能は高いのがポイント。4K出力もサポートする。価格.comの「ベアボーン」カテゴリーの売れ筋ランキングで1位に入っている人気モデルでもある。

メモリーはノートPC用のSO-DIMMで、DDR3L-1333/1600をサポート。2基のスロットを備えており、最大16GBまで搭載できる。ストレージは、SSD用のM.2スロットとシリアルATAポートを搭載。2.5インチシャドウベイも備える。外部インターフェイスは、Mini DisplayPort、Mini HDMI出力端子、USB3.0×4、LANポート、ヘッドホン出力/マイク入力兼用端子を搭載する。価格.com最安価格は53,863円。

同じスペックで、2.5インチシャドウベイを備えない「NUC5i5RYK」もラインアップする。メモリーやストレージ、さらにOSを自分で用意しなければならないが、自作PC感覚で超小型PCを楽しみたい人は、インテルのNUCを検討してみるといいだろう。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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