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今年は軽いモデルが熱い!? CES 2016で発表された注目パソコン

米ラスベガスで現地時間2016年1月6日に開幕した世界最大級の家電見本市「コンシューマ・エレクトロニクス・ショー(CES) 2016」。年始早々に開催されるCESは、その年の家電市場を占う重要なイベントに位置づけられている。メーカー各社は、CESでそのと年に発売する新製品や新技術を披露するのが通例だ。ここでは、CES 2016で発表されたパソコンの注目モデルを紹介したい。いずれも軽さにこだわったモデルで、今年はモバイルノートが盛り上がりそうだ。

NECパーソナルコンピュータ
重量は500g以下! 「LAVIE Hybrid ZERO」の11.6型デタッチャブルノートPC

13.3型のディスプレイを搭載するノートパソコンとしては世界最軽量(同社調べ)の「LAVIE Hybrid ZERO」シリーズ。CES 2016では、11.6型のデタッチャブルタイプを参考出展。タブレット端末として使えるディスプレイ部分の重量が500g以下と非常に軽量なのが特徴だ。キーボードを装着した場合でも1kg以下を達成する見込みで、キーボードにセカンドバッテリーを搭載するなど抜群の携帯性を誇る。ボディの一部には、13.3型モデルと同じマグネシウムリチウム合金を採用。軽さだけでなく、堅牢性の高さにも期待できそうだ。

一部スペックも公開されており、CPUにはインテルの最新CPU「Core m」を搭載する。Webカメラにはインテル「RealSence 3Dカメラ」を備えており、「Windows 10」の生態認証機能「Windows Hello」への対応が見込まれる。2016年春モデルとして発売する予定で、コンパクトで軽量なノートパソコンとして正式発表を待ちたい。

LAVIE Hybrid ZEROの11.6型デタッチャブルノートPC

LAVIE Hybrid ZEROの11.6型デタッチャブルノートPC

シルバーとブラックの2色のカラーバリエーションを用意するようだ

シルバーとブラックの2色のカラーバリエーションを用意するようだ

レノボ
モジュール切り替えで1台4役 「ThinkPad X1 Tablet」

CES 2016に合わせて数多くの新型パソコンを発表したレノボ。その中でも「ThinkPad X1 Tablet」は、2in1を超える1台4役のユニークなWindowsタブレットだ。独自のモジュラー設計により、モジュールを取り替えることで、ノートパソコン、プロジェクター、3Dカメラとして利用できる。キーボードはThinkPadの特徴であるトラックパッドを内蔵。角度の調整もできる。プロジェクターは、2メートルの距離で60型の大画面を映し出せる。HDMI入力端子を備えており、ほかの機器との接続も可能だ。3DカメラはReal Senseに対応したものだ。このほかにも、バッテリー駆動時間を5時間延ばせる「プロダクティビティー・モジュール」を用意。バッテリーだけでなく、3つのUSB3.0ポートやHDMI出力なども備える。

ディスプレイは2160×1440の12型。タブレット単体の重量は800g未満、厚さも8.4mmと薄型・軽量だ。キーボードを取り付けた場合の重量は約1.1kg。ハイスペックなWindowsタブレットとして注目したい。国内での発売時期は未定だが、すでに日本語の紹介ページが公開されているので、気になる人はWebサイトをチェックするといいだろう。

ThinkPad X1 Tablet

ThinkPad X1 Tablet

モジュールを取り替えることで、ノートパソコン、プロジェクター、3Dカメラとして利用できる

モジュールを取り替えることで、ノートパソコン、プロジェクター、3Dカメラとして利用できる

レノボ
重量1.2kgの14型ノートパソコン「ThinkPad X1 Carbon」

薄型・軽量の14型ノートパソコン「ThinkPad X1 Carbon」の新モデルは、さらなる薄型化と軽量化を実現。14型のディスプレイを備えながら、重量は約1.2kg、最薄部は16.45mmと薄さと軽さを兼ね備えたモデルに仕上がっている。10数項目にわたるMIL-SPECテストに合格するなど、高い堅牢性も特徴だ。基本スペックも強化されており、CPUはインテルの「第5世代Coreプロセッサー」から最新の「第6世代Coreプロセッサー」に変更されているほか、オプションで高速なPCIe NVMe SSDも選べる。

ThinkPad X1 Carbon

ThinkPad X1 Carbon

デル
Surface対抗の2in1「Latitude 12 7000」

デルもCES 2016に合わせて多くの新モデルを発表。注目モデルは12.5型のディスプレイを備える2in1デバイスである「Latitude 12 7000」だ。マイクロソフトの「Surface」シリーズと同じキックスタンドを搭載するほか、ペン入力に対応するなど、Surfaceを意識したモデルと言える。12.5型のディスプレイの解像度は「Surface Pro 4」を上回る4Kだ。

キーボードは、スリムキーボードとプレミアムキーボードの2つを用意。薄さと軽さを重視したスリムキーボードはチクレットキーを採用。プレミアムキーボードはジェスチャー対応のタッチパッドを備える。詳細は公開されていないが、重量は12.5型の2in1としては最軽量級を謳う。

Latitude 12 7000

Latitude 12 7000

LGエレクトロニクス
15.6型で重量は980g! 「gram 15」

日本ではテレビや液晶ディスプレイ、スマートフォンなどを展開するLGエレクトロニクスだが、海外ではパソコンも販売している。そんな同社がCES 2016で発表し、話題になっているのが「gram 15」だ。15.6型ディスプレイを備えた、いわゆるスタンダードノートでありながら、980gの軽さを実現。13型クラスのモバイルノートでも1kgを切るモデルは少ないので、そのインパクトは大きい。Core i5モデルとCore i7モデルをラインアップする。残念ながら国内で発売される可能性は低いが、これだけ軽いスタンダードノートであれば日本でも一定の需要があるかもしれない。

gram 15

gram 15

三浦善弘(編集部)
Writer / Editor
三浦善弘(編集部)
出版社で月刊誌やWebメディアの編集・記者を経験し、2013年にカカクコム入社。「価格.comマガジン」にて、PCやスマートフォン分野を担当。取材歴は20年以上。現在は「価格.comマガジン」全体を統括する。
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