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日本のスマホ市場に本格参入のモトローラ「Moto G4 Plus」が絶好調の滑り出し! 富士通「arrows M03」もベスト5入り

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「デュアルSIMスタンバイ」で人気を集める「Moto G4 Plus」

「モトローラ」と言えば、かつて携帯電話で世界を席巻した一大通信機器メーカーである。しかし、携帯電話からスマートフォンへの全世界的なシフトの波に乗りきれず、携帯電話事業は失速。日本市場でもすっかりその名を聞かなくなって久しいが、そのモトローラがこの夏、日本のスマホ市場に本格的な参入を果たした。その記念すべきモデルが、2016年7月22日に発売されたSIMフリースマートフォン「Moto G4 Plus」だ。そして、この「Moto G4 Plus」が、発売されるやいなや、価格.com上でもかなりの人気を集めている。

モトローラ「Moto G4 Plus」

モトローラ「Moto G4 Plus」

まずは「Moto G4 Plus」の特徴を簡単に解説しておこう。本体は、5.5インチのフルHD液晶を搭載した、やや大ぶりなボディ。チップセットにはクアルコムのオクタコア「Snapdragon 617」(MSM8952)を採用している。OSはAndroid 6.0.1。カメラは、1600万画素のメインカメラと、500万画素の員カメラを備える。バッテリー容量は3000mAhと大容量で、15分で6時間分の充電が行える急速充電機能「TurboPower 充電」にも対応する。指紋センサーを搭載。2つの製品ラインアップがあり、メモリー3GB、ストレージ32GBの上位モデルと、メモリー2GB、ストレージが16GBの下位モデルが用意されるが、このうち、本稿で扱うモデルは上位モデルのほうだ。2016年8月3日時点での価格.com最安価格は、38,313円。

このように見ると、現在人気の比較的ハイスペックなSIMフリースマホとさして変わらない感じがするが、本機の最大の特徴は、SIMスロットにある。2つのSIMカードを挿せるデュアルSIMスロットを備えており、しかも、2つのSIMカードを同時に使える「デュアルスタンバイ」に対応しているのだ。デュアルSIMスロットを備えるSIMフリースマホは珍しくないが、「デュアルスタンバイ」に対応する本格的なスマートフォンとしては、本機がほぼ初ということもあって、この機能を心待ちにしていたユーザーから、大きな注目を集めているのである。

図1:「スマートフォン」カテゴリーにおける人気ランキングTOP5製品のランキング推移(過去3か月)

図1:「スマートフォン」カテゴリーにおける人気ランキングTOP5製品のランキング推移(過去3か月)

図1は、「価格.comトレンドサーチ」で、「スマートフォン」カテゴリーにおける人気ランキングTOP5製品のランキング推移を示したものだ。これを見ると、今年の夏のスマートフォン市場で強い人気を発揮しているソニー「Xperia X Performance SO-04H」(ドコモ)や、SIMフリーモデルでは、Huawei「HUAWEI P9 lite」、ASUS「ZenFone Go」といった人気製品に混じって、富士通「arrows M03」と、本機、モトローラ「Moto G4 Plus」の人気が急激に上がっていることがわかる。特に「Moto G4 Plus」については、発売直後から人気爆発と言っていいくらいの好調な滑り出しとなっており、ユーザーの期待の高さがうかがえる。

図2:「スマートフォン」カテゴリーにおける人気ランキングTOP5製品のアクセス推移(過去3か月)

図2:「スマートフォン」カテゴリーにおける人気ランキングTOP5製品のアクセス推移(過去3か月)

図2は、上記の5製品のアクセス推移を示したものとなるが、一番人気のソニー「Xperia X Performance SO-04H」の盛り上がりには及ばないものの、上記2製品に対するアクセス数は、すでに「HUAWEI P9 lite」レベルにまで届いており、3モデルで2位の座を争っている状態だ。なお、2016年8月3日時点の人気ランキングでは、僅差で「Moto G4 Plus」が2位、「HUAWEI P9 lite」が3位、「arrows M03」が4位となっている。

図3:「Moto G4 Plus」に対するユーザー評価(2016年8月3日時点)

図3:「Moto G4 Plus」に対するユーザー評価(2016年8月3日時点)

7月22日に発売されてからまだ2週間弱という短期間でありながら、すでに多くのユーザーが注目し、購入している「Moto G4 Plus」であるが、ユーザーレビューもすでに7名から投稿されており、その満足度は4.72となかなか高い(図3)。特に評価が高いのが、「レスポンス」「画面表示」(ともに4.71)、「メニュー」(4.58)など。逆に評価が低い要素としては、「デザイン」(3.72)、「通話音質」(3.78)、「呼出音・音楽」(3.57)などとなっている。ただ、7名中5名が総合的な満足度で満点の5.0をつけており、ほか2名が4.0という高評価だ。

実際のユーザーレビューを見てみると、やはり本機の特徴である「デュアルSIMスタンバイ」に対する記述が多い。以下はその抜粋となる。

「いままで3台を持ち歩いていたのが、2台で済むのは大きい。どうしてもAndroidでしかできないものがあるし、電話番号が2つ必要となると、どうしても割高になってしまうので、困っていました。データ契約は月サポ切れのタイミングでSMSつきMVNOに移行予定なので、当分はこのドコモだけでいきたいと思ってます。」

「今のところ、使用SIMは、SIM1にY!mobile音声SIMデータ付、SIM2にDTI データSIMとしています。そのうちY!mobileをMNPしてfomaかカケホーダイにして、SIM2を3Gにして音声専用とし、SIM1を4Gにしてデータ専用としようと思います。」

「念願の Dual SIM Dual Standby がこのモデルの最大の魅力です(Dual Active なら言う事なし)。実際にFOMA音声SIM + MVNO音声・データSIM を一台にまとめて使ってみましたが、とても使いやすくて良いです。」

どのユーザーも、本機の「デュアルSIMスタンバイ」機能にひかれて購入し、通信費用の削減に成功しているようだ。特に、音声通話対応のSIMカードと、データ通信専用のSIMカードをダブルで切り替えの必要もなく使用できる点は便利で、それぞれに適したSIMカードを購入して、通信費を削減しているユーザーが多い。

そのほか、「レスポンス」については、「NEXUS5よりもやや速いと感じます。メモリ3GBの恩恵なんですかねぇ。」「RAMが3GBあり、基本的にヌルサク。感覚的にはスナドラ801を搭載しているスマホ位はあると思う。」など、3GBの大容量メモリーの効果によるサクサク感が評価されており、「画面表示」についても、「大きくて見やすく、液晶もきれいです。」など、評価が高い。このほか「メニュー」の項目の評価が高いが、こちらは、基本的にピュアなAndroidのメニューであることと、デュアルSIMの設定が簡単に行えることが、高評価に結びついているようだ。

国産SIMフリースマホとして定着した感のある「arrows M03」

富士通「arrows M03」

富士通「arrows M03」

上記の「Moto G4 Plus」と並んで、今人気を急上昇させているSIMフリースマートフォンがある。それが、富士通「arrows M03」だ。こちらも、7月下旬に発売されてから急激に人気を伸ばしてきており、8月3日時点の人気ランキングでは、堂々の4位にランクインしている(図1・図2)。ユーザーレビューも6名が投稿しており、満足度は4.67と、こちらもそこそこ高い評価を受けている(図4)。

図4:「arrows M03」に対するユーザー評価(2016年8月3日時点)

図4:「arrows M03」に対するユーザー評価(2016年8月3日時点)

本機「arrows M03」の概要であるが、こちらは上記「Moto G4 Plus」とは異なり、いわゆるミドルレンジの標準的なスペックと言っていい。本体は、5.0インチのHD液晶を搭載し、IPX5/8相当の防水性能とIP6X相当の防塵性能を持つ。チップセットにはクアルコムのクアッドコア「Snapdragon 410」(MSM8916)を採用。OSはAndroid 6.0。カメラは、1310万画素のメインカメラと、500万画素の員カメラを備える。バッテリー容量は2580mAhで、独自の省電力設計により3日間の駆動に対応するとしている。メモリーは2GBで、ストレージは16GB。おサイフケータイ機能、ワンセグ機能を搭載する。2016年8月3日時点での価格.com最安価格は、39,800円。

スペックだけを見れば、防水・防塵ボディである点、おサイフケータイ機能、ワンセグ機能を搭載する点、バッテリー持ちがいい点などが特徴であるものの、ほかには特記するような点はなく、普通のSIMフリースマートフォンという感じだが、本機の場合、国内メーカーである富士通が作っており、国内向け機能が豊富な点が大きなブランドイメージとなっているようだ。以下、ユーザーレビューからいくつか抜粋してみた。

「Simple is Best、よく出来たモバイル端末だと思います。ハイスペック機種のように過度に期待しないのであれば、とてもオススメできます。」

「艦これ、ポケモンGO(AR表示可能)と言った昨今Android界隈で話題のゲームも問題なく遊べ、おサイフケータイ、防水、ワンセグといった国産機能も惜しみなく投入。SIMフリーでこれらの用途が必須な方には決定版とも言える端末です。」

「POKE GOを2時間くらいプレイしてもバッテリー半分程度で持ちこたえてます。思ってたよりは良い端末では無いでしょうかね。後、おサイフケータイ関連が、今回ほとんど対応になりました。値段と性能や機能を考えたらよくできた端末だと評価できると思います。」

「M02が欲しいと思いながらも有機EL割れが怖かったので、迷いながらもこちらの機種を待っていました。おサイフ機能を多用しているので、こちらの機種を候補にしていたのですが、こちらの機種はplayストアからすんなりとnanacoのインストールもできたのでびっくりしました(笑)。これだけでも、こちらの機種にしてよかったと思っています。」

上記のように、ハイエンド製品ではないものの、国内ユーザーが求める機能などを余すところなく網羅したSIMフリー機というのが、本機の特徴であり、その点が多くのユーザーに高く評価されている。ちなみに、富士通は今年の前半、前モデルの「arrows M02」がヒットしたことが記憶に新しいが、上記のクチコミにもあるように、ちょっとした衝撃で画面が割れるという事項が数件報告されており、「購入したかったが剛性が不安」というユーザーも多かったものと思われる。そうしたユーザーが、今回の新モデルの発売とともに、購入に走ったものと思われる。

・図5:「スマートフォン」カテゴリーにおけるメーカー別アクセス推移(1〜5位)(過去3か月)

・図5:「スマートフォン」カテゴリーにおけるメーカー別アクセス推移(1〜5位)(過去3か月)

・図6:「スマートフォン」カテゴリーにおけるメーカー別アクセス推移(6〜10位)(過去3か月)

・図6:「スマートフォン」カテゴリーにおけるメーカー別アクセス推移(6〜10位)(過去3か月)

現状、SIMフリーモデルは、台湾や中国などの海外メーカー勢が主力で、国内メーカーでは、この富士通が比較的堅調に伸びてきている。図5、図6のメーカー別アクセス推移を見るとわかるが、この7月後半から富士通のアクセスが伸びてきているのは、この「arrows M03」の人気によるところが大きい。また、その下では「Moto G4 Plus」の人気でモトローラが急激にアクセスを伸ばしている。逆に、アップルやASUSはここのところ大きな話題がなく、「ポケモンGO」周りの話題でASUSが7月後半に若干上げた以外は、この2社は右肩下がりだ。9月以降、新モデルの登場が噂されているこの2社だが、ここへ来て、手堅いSIMフリー機を投入してきたモトローラや富士通、さらにはHuaweiなどの中国メーカーも含めて、今後、SIMフリー機の主導権争いはさらに激化しそうな勢いだ。

鎌田 剛(編集部)

鎌田 剛(編集部)

価格.comの編集統括を務める総編集長。パソコン、家電、業界動向など、全般に詳しい。人呼んで「価格.comのご意見番」。自称「イタリア人」。

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2017.7.28 更新
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