レビュー
粘土をこねるようにフィギュアが作れる「ZBrushCore」が楽しい!

知識ゼロの初心者でも3Dモデリングしたくなったワコム「Intuos 3D」体験レポ

学生時代から美術や図工の成績が悪かった筆者は、絵を描いたり造形することへの憧れが強く、PlayStation向け「ファイナルファンタジーZ」のCGに魅了され、そのゲームの制作ソフト「Maya」を習得するためにスクールに通ったりもしました。しかし、空間認識能力がとぼしいため、まともなCGを作ることはできず……。そんなクリエイティブなセンスがないのにまだまだあきらめきれない筆者が、初心者でも3Dモデリングが手軽にできるというワコムのペンタブレット「Intuos 3D」の体験会に行ってきました。

つまんで引っぱって、押して3Dモデルを作ろう!

「Intuos(インテュオス) 3D」は、1,024段階の筆圧検知に対応した電磁誘導方式のペンタブレット。気軽に3Dモデリングを楽しんでもらえることを目的に、ソフトウェアとして、プロ仕様のスカルプティングソフト「ZBrush」(Pixologic)の簡易版である「ZBrushCore」をバンドルされています。メッシュごとの最大ポリゴン数がZBrush(1億)の1/5の2,000万だったり、レンダリング機能非搭載など機能は絞られていますが、メモリー4GB以上を搭載したWindows 7/8/10、Mac OS X 10.8.5以降で扱えるのは魅力。高価なグラフィックボードをたくさん積まなくてもいいのは、3D制作をはじめる敷居がグッと低くなりますからね。なお、ZBrushのウリである、粘土をこねるように造形する操作方法はZBrushCoreにも踏襲されているので、直感的にモデリングできます。

Intuos 3Dのサイズは275(幅)×217.2(奥行)×10.7(高さ)mmで、読み取り範囲は216(幅)×135(奥行)mm

Intuos 3Dのサイズは275(幅)×217.2(奥行)×10.7(高さ)mmで、読み取り範囲は216(幅)×135(奥行)mm

ZBrushCoreには約50のテンプレートが用意されており、それをもとにしてモデリング可能

ZBrushCoreには約50のテンプレートが用意されており、それをもとにしてモデリング可能

体験会ではテンプレートを使い、龍をあしらったリングをその場でデモンストレーションしてくれました。

1か所をつまんで引っぱるだけでシンメトリーに突起を作ったりくぼませたりできるので、左右対称のモノを作りやすそう。もちろん、1点だけでカタチを変えることもできます

ペンタブレットで絵を描くように動かしているだけなのに、5分もかからず完成

ペンタブレットで絵を描くように動かしているだけなのに、5分もかからず完成

デモを見ているととても簡単そうなので、筆者もチャレンジしてみることに。会場で披露されたのと同じ、リングのテンプレートに猫の顔を作ってやるぜ!

引っぱる、くぼませるといった基本的な操作しか習っていないこともあり、できたのは3Dモデルとは言いがたい……。かろうじてツノで3D感を出していますが、ほぼ2D。でも、操作はたしかに粘土をいじっている感じです

苦戦している筆者を見て、スタッフが「違うテンプレートで作ってみては?」と提案してくれました。参考のためにと、目の前で実演してくれたのは球体のテンプレートで猫を作っていく工程(下の動画参照)。パン生地をこねるように成形されていきます。ZBrushCoreにはレイヤー機能はありませんが、マスクを使って操作する場所を限定することもできるのですね。

上の動画のやり方をまねて、うさぎを作ってみました。オブジェクトを横やうしろに向けて調整していないので立体としてはいびつでしょうが、とにかくいじっているのが楽しい! ZBrushCoreの基本である粘土をいじるような操作感が気持ちいいです。筆圧によって彫れる深さや盛り上がり具合が変わることも、使っているうちにわかるようになります。ソフトを触り始めて30分ぐらいでなんとなくコツがつかめてきました

完成したデータはOBJ、STL、VRMLの各形式で出力できるので、所有の3Dプリンターでプリント可能。また、「Intuos 3D」に付属の割引クーポンを利用して3Dデータ出力サービス「DMM.make」で出力するのもあり! 

まとめ

筆者の作った作品だけ見るとZBrushCoreがたいしたことのないソフトに見えますが、ほかの参加者の中にはモデリングに馴れた方もいらっしゃり、同じツールで作ったにもかかわらず筆者とはレベルが段違いの作品が完成していました。ZBrushCoreのもととなったソフト「ZBrush」は、フィギュア作りをしている大半の人が使っている有名なものですからね。使い手の技量さえあれば、精巧な作品が作れます。

Intuos 3Dで作られたフィギュア。DMM.makeで出力したそうです

Intuos 3Dで作られたフィギュア。DMM.makeで出力したそうです

今回はイチからすべてをレクチャーしてもらえる体験会ではなかったので、かなり手探りでのモデリングとなりましたが、夢中になる度はハンパじゃない。気付けば、会場には筆者しか残っていない状態になるほど熱中していました。正直、時間に制限がなければ何時間でもいじっていたでしょう。

2016年10月14日時点におけるIntuos 3Dの価格.com最安価格は、19,433円。3Dモデリングを始めたい人にとっては、ワコムのペンタブレットとスカルプティングソフトが一緒にゲットできるのはかなりお得ではないでしょうか。ちなみに、ZBrushCoreはIntuos 3D以外のペンタブレットでも操作できるそうです。

f-jyoko

f-jyoko

リアルよりも二次元男子が大好きで、20年以上“腐活動”をしている筋金入り腐女子ライター。おもしろいモノ・コトにも目がない雑食系です。

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