ポップコーンは、家庭で気軽に作れてアレンジも楽しいおやつ。何より、ポコポコとコーンが弾ける様子は楽しく、見ていて飽きません。今回は、そんなポップコーン作りが楽しめるイーバランス「ROOMMATE ポップコーンフレーバー EB-RM9800A」(以下、ポップコーンフレーバー)を使ってみました。ハンドルを回すとポップコーンが出てくる、ちょっと楽しい仕組みにも注目です。
ポップコーンメーカーには、おもに「発熱するプレートなどでコーンを直接加熱するもの」と、「熱風によって調理するもの」の2種類がありますが、「ポップコーンフレーバー」は前者。ポップコーン用のふたに付いたハンドルを回すと、でき上がったポップコーンが次々と外に出てくるという仕組みが楽しさのポイントです。また、小さなホットプレートとして使用できるのも特徴。本体のサイズは270(幅)×200(高さ)×270(奥行き) mm。重量は約700gで、一般的なポップコーンメーカーと比べるとコンパクトです。
専用のボウルと計量カップ、ふたが付属します。電源コードの長さは約80cmと短め
見た目はホットプレートそのものですが、直径は約16cmというミニサイズ
ポップコーン用カバーには、着脱可能なかくはん棒がついています。これでポップコーンを混ぜたり、本体の外に押し出す仕組み
さっそく、「ポップコーンフレーバー」でポップコーンを作ってみましょう。プレート部分に計量カップで計ったコーン(今回は30gほど)を広げ、油と、好みで塩を加えたら、あとは加熱するだけ。油は多めのほうが、コーンがうまく弾けるようです。
「ポップコーンフレーバー」は、マッシュルームタイプとバタフライタイプ両方のコーンが使用できますが、今回はバタフライタイプのコーンを用意。200g入りの袋が180円程度で手に入りました
かくはん棒の下にコーンがあるとカバーが浮いてしまうため、コーンを広げる際は、かくはん棒が当たる部分に溝を作っておくと安心
本体にポップコーン用のふたをかぶせたら、出口に専用ボウルをセットし、電源スイッチオン。1分半ほどでプレートが熱くなり、コーンが弾け始めます。本体内にポップコーンが溜まってきたところでハンドルをくるくる回すと、出口からポップコーンがポコポコと飛び出すはずですが……。
操作ボタンは電源スイッチひとつなので、温度調節はできません
コーンが弾ける頃には、ふたの表面が熱くなっています。なるべくハンドルや取っ手以外の場所に触れないように気をつけましょう
ハンドルを回すとポコポコポップコーンが出てくるかと思いきや、専用ボウルと出口の間に詰まってしまい、順調に出てきません。先に出てきたポップコーンが出口をふさいでしまうことも
軽量カップ8分目くらい、30gの豆で専用ボウルもりもりにポップコーンができるので、容器の中身を入れ替えることなく全部を受け止めるというのは無理があるのかのしれません
ちなみに、ほかのコーンが弾けた勢いで弾け損ねたコーンが飛び出してしまうことも。何回かチャレンジしたのですが、毎回このくらいの量が残ってしまうようでした
という感じで、専用ボウルだとせっかくの「くるくる回すとポコポコ出てくる」楽しさを堪能できなかったので、専用ボウルの代わりに、背の低い器を出口の下にセットしてみたところ、専用のボウルよりはうまく行きました。その一部始終を動画に収めたので、ご覧ください。※ちょっと長いので、2倍速にしています。
それでも容器からあふれてしまうのはご愛嬌ということで。途中でできあがったポップコーンの高さをならしたり、下にランチョンマットなどを敷いておくといいですね
ポップコーンは低コストでたっぷりできるので、アレンジしていろんな味で楽しめるのがいいところ。今回は、キャラメルポップコーンとハーブソルトでの味付けを試してみました。
コーン200gで、直径27cmの大きなボウルいっぱいにできあがります
まずは、キャラメルポップコーン。
砂糖とバター、水を溶かして熱し、きつね色になったところでポップコーンを投入。まんべんなくキャラメルをからませます
つやつやのキャラメルポップコーンができあがり
続いては、しょっぱい系アレンジ。好みの調味料をまぶすだけなので、キャラメルポップコーンなどの甘い系アレンジより手軽に作れます。
マジックソルト(ハーブ)味はビールに合う
ポップコーンメーカーは楽しいし便利ではあるのですが、飽きてしまって使わなくなることも多いと思います。その点、「ポップコーンフレーバー」は小さなホットプレートとしても使用できるので、ちょっと便利。プレートの温度は160℃程度まで上がるため、一般的なホットプレートの調理温度を基準に考えると、目玉焼きや薄めの肉などの調理もできます。
最高温度は160℃くらい。温度の調整はできません
冷凍餃子なら5個ほど並べることができます。ホットプレートが小さいせいか、すごく大きな餃子のように見えます
ホットプレートとして使用する場合は、蒸気口が付いた調理用のカバーをかぶせます
3分ほど加熱したところ、奥の餃子はすでにいい焼き色を通り越して焦げかけているのに、手前に並べたものはまだ焼きが甘いようでした。タイミングを見て場所を入れ替えるなど、使い方に工夫が必要のようです
お手入れについてもチェックしておきましょう。実は本体は水洗い不可です、というのも、プレート部を分離できないためです。油を使用した後も、乾いた布や水気を絞った布巾などで拭くしかないので、衛生面がちょっと心配かもしれません。
プレート部分は取り外しできないので、拭くしかないです。うーん……
ポップコーン用ふたは2層になっているので、その間が洗いにくく乾かしにくいという問題も
「ポップコーンフレーバー」は、ポップコーンメーカーとしての機能、ホットプレートとしての機能、それぞれにやや使いづらいと感じる点があり、うまく使用するのにコツが必要だと感じました。ただ、しばらく使うと飽きてしまって“キッチンの肥やし”になりがちなポップコーンメーカーに、ポップコーン作り以外の用途を持たせるというアイデアは、大いにアリだと思います。サイズもコンパクトなので、本格的な調理家電としてというより、家族や友人が集まるシーンなど、テーブルの上でみんなで楽しく作って食べたいという時にちょうどよいお楽しみグッズと考えれば、便利に活用できるかもしれません。