レビュー
衣類を傷めにくい「かけ面温度」と大量のスチームを常にキープ

めんどうな温度設定不要! 最強にシワを伸ばせるティファールのアイロン「スマートプロテクト」

主婦の嫌いな家事として、常に上位にランクインするアイロンがけ。筆者もアイロンがけするのがめんどうで、最近はハンガーにかけたままシワを取れる衣類スチーマーを使うことが増えました。しかし、物足りない! ワイシャツは気持ちよくパリッとさせたいし、頑固な座りジワはスッキリ解消させたいと思ったら、やはりちゃんとしたアイロンのほうがよさそう。そこで、いろいろと購入する製品を探していた矢先、ティファールから発売されたスチームアイロン「スマートプロテクト FV4970J0」(以下、スマートプロテクト)が目に留まりました。なんでも、生地にあわせていちいち温度変更しなくてもいいそうなのですが……、本当でしょうか。その実力をチェックしてみました。

2017年5月に発売された、ティファール「スマートプロテクト FV4970J0」を使ってみます!

2017年5月に発売された、ティファール「スマートプロテクト FV4970J0」を使ってみます!

生地ごとに温度を変えずにアイロンがけできる理由とは?

アイロンがけがイヤな理由を考えてみると、アイロン台を出してくるめんどうさもさることながら、アイロンをかけている最中もめんどうなことのオンパレードでした。筆者が現在使っているアイロンが10年以上前のコードレスアイロンということも原因なのでしょうが、シワがなかなか取れないためつい力を入れてしまい、その結果、疲れてしまう。さらに、熱に弱い生地には温度設定に気を配らねばならず……。思い出すだけでもやる気がなくなります。このようなアイロンがけのわずらわしさを解消するために、スマートプロテクトは「スマートテクノロジー」を搭載。“生地を傷めにくい温度でありながら、大量のスチームを放出する”ことで、温度設定はほったらかしでも、キレイな仕上がりを実現できるといいます。

サイズは140(幅)×150(高さ)×310(奥行)mmで、重さは約1.3kg。コードレスではありません

サイズは140(幅)×150(高さ)×310(奥行)mmで、重さは約1.3kg。コードレスではありません

コードレスではないので、充電台はありません。安定して自立するように台座のようなものが付いています

“生地を傷めにくい温度でありながら、大量のスチームを放出する”とあっても、大した技術でないように思われるかもしれませんが、これが一般的なアイロンではなかなかできないこと。というのも、生地を傷めにくくするためには、かけ面を高温にすることができず、そうなるとかけ面の上に接して配置されている「スチームチャンバー」の温度も上げることができません。スチームチャンバーとはスチームを生み出すための装置。アイロンにセットしておいた水がスチームチャンバーで熱され、スチームとなって出てくるのですが、かけ面とスチームチャンバーは同じ温源を利用するため、かけ面の温度を優先して低温にするとスチーム量も減少してしまうのです。生地は、水分を含ませ伸ばすほうがシワを取りやすいので、効率よくアイロンがけするにはスチームが必須。しかし、スチームアイロンの構造上、かけ面の温度を抑えながらスチーム量をキープするという“どちらも十分”という状態にするのは無理でした。この致命的な課題をクリアするために、スマートプロテクトはかけ面とスチームチャンバーのあいだに「ヒートプロテクト」を搭載。しっかりとスチームが生成できるようにスチームチャンバーを高温にしても、ヒートプロテクトでかけ面へ伝達する温度を調整することで、生地が傷みにくい約140℃のかけ面温度とたっぷりスチームの両立を実現したのです。

アイロンの熱は、スチームチャンバーからかけ面へと伝達します。その中間に配置されたヒートプロテクトが高すぎる温度を調整し、約140℃のかけ面温度と大量のスチームという状態をキープ

いろいろなスイッチがありますが、温度調節する装置は搭載されていません。なお、本体サイドにある「ノーマル」「eco」ですが、ecoモードに切り替えるとノーマルモードに比べ電気代が約20%節電に。ただし、かけ面の温度がノーマルモードよりも約15℃ほど低くなり、スチーム量も少なくなります

かけ面には、温度が上がるほどすべりがよくなる特殊セラミックを採用。ダイヤモンド型の形状は、前進はもちろん、引いた時に戻りジワができにくい特徴があるそう。スチーム穴もたくさん設けられています

スチームはアイロンをかけている最中にも出てきますが、もっと大量のスチームを噴出したい時には手元のトリガー(人差し指がかかっている部分)を引きましょう。通常時のスチーム量は最大25g/分ですが、トリガーを引いて出る「ジェットスチーム」は90g/分も噴射されます

ジェットスチームのパワフルさは、下の動画でご覧ください。ハンガーにかけた衣類のシワをスチームで伸ばしていく衣類スチーマーでも、ここまでのスチーム量は見たことがありません。

なお、レバーを切り替えれば、スチームが一切出ない「ドライアイロン」に変身します。スチーム禁止の生地にもアイロンがけができるのでご安心を!

もし、ドライアイロンとして使用中に霧吹きしたくなったら「ワンタッチスプレーボタン」(親指がかかっている部分)を押してください。先端にある白くて丸いノズルから霧状に水が出ます

ワイシャツをアイロンがけしてみよう!

さっそく、毎日アイロンがけしている夫のワイシャツをスマートプロテクトでピシッとさせてみます。と、その前に、まずは水タンクに水をセットする準備が必要。水タンクは外れない仕様のため、別容器に水を入れ、スマートプロテクトに注ぎます。少し注意すべきなのは、水を入れる際の本体の角度。水タンクに記された「MAX」マークが床と水平になる角度にして水を注ぐのですが、そうなるとかなり中途半端な角度で本体をキープしないといけないのです。重量が1.3kgあるので、本体に装備されている台座(お尻の部分)をテーブルに置きながら斜めにすると苦労せずに注げるでしょう。

写真のように台座をうまく利用すれば、本体の重さで腕が疲れることもなく水を注ぐことができます。水は最大270ml入れることが可能。なお、水を注ぐためのカップは付属していないので別途用意しましょう

水をセットしたら、次は電源を入れます。スマートプロテクトには電源スイッチがなく、電源コードをコンセントに差せば、電源がオンになります。サーモスタットランプが消えたら、アイロンがけしてOK!

赤く光っているサーモスタットランプが消灯したら、準備が完了したということ。室温によっても若干変化しますが、今回は54秒でサーモスタットランプが消えました。なかなか立ち上がりが早いですね

準備ができたので、アイロンがけスタート! 今回、アイロンがけするワイシャツは綿96%。洗濯表示タグには“アイロンがけの温度「低」”と記されていましたが、スマートプロテクトは温度設定はなにもしなくてOKです。なんてラクなのでしょう!

綿96%なので洗濯ジワがつきやすいのが悩み種。特に、後ろ身頃に細かいシワがたくさん入っています。このままの状態で夫に着させるわけにはいかず、これまでは“力を込めて”アイロンがけしていました

スチームが出る「スチームアイロン」でシワを取っていきます

スチームが出る「スチームアイロン」でシワを取っていきます

アイロンが通った場所だけシワが消えています! 力はまったくかけておらず、本当にアイロンを動かしただけだったので「こんなに力要らずでいいの?」とおどろきました。アイロン自体に重さ(1.3kg)があるのに、スーッと滑るように動かすことができ、気持ちいい!

前身頃や袖、襟など、ひと通りアイロンがけするのにかかった時間は4分51秒! 普段は7〜8分ほどかかっていた筆者にとって、これは快挙です。こんなピシッとしたシャツを着ていれば、夫も仕事ができるビジネスパーソンに見えるのでは! ?(笑)

小ジワが激しかった後ろ身頃の裾のほうも、目に付くシワは残っていません。普段、筆者が使っているアイロンなら、ここまでラクな力でキレイにはできないので感動しきりです

仕上がりには大満足でしたが、やはり気になる点もありました。それは、重いということ。アイロンをかけている間は滑りがいいので重さは気にならないのですが、衣類の位置を変える時にスマートプロテクトを持ち上げなければならず、その際の重みが若干気になりました。アイロンがけする衣類の位置をズラすためには、アイロンをいったん机に置き、再び衣類に当てなければなりません。その際の動きで、結構手首に負担がかかるのです。また、ボタン周りなど細かい個所をアイロンがけする時も、少々重く感じました。とはいえ、広い面では本当に驚くほどラクにかけられます。

アイロンがけ中に衣類を動かしたりする際に、アイロンを立たせるという行為が発生しますが、この立てたり寝かせたりの動きは少々手首に負担を感じました。筆者所有のアイロンはコードレスなので、充電台に乗せることはあっても立てることはなく。動きに慣れていないせいかもしれませんが、盲点でした

ヨレヨレで格好わるいワンピースもキレイにしたい!

続いて、筆者愛用のワンピースにもアイロンがけしてみます。洗濯するたびにヨレヨレになってしまうのが難点ですが、お気に入りなので着たい! でも、アイロンがけはめんどう……という、毎回、葛藤を繰り返していました。なお、ワンピースの素材は洗濯表示によれば、綿70%、ナイロン30%で、アイロンの温度は「低」。といっても、スマートプロテクトなら、設定不要なので気にしなくていいのですけどね!

ヘビロテで愛用しているワンピース。このままでは絶対に着られないほどに、毎回洗濯ジワがついてしまいます。このシワは、衣類スチーマーではとても取り切れません

滑りはいい感じ。通常の状態ですが、大量のスチームがモクモクと噴出しています

滑りはいい感じ。通常の状態ですが、大量のスチームがモクモクと噴出しています

ストレッチ素材で生地が動きやすいため、さすがのダイヤモンド型特殊セラミックかけ面でもアイロンジワはできてしまうようです。こればかりは仕方がない

そこで、ジェットスチームを使ってみました。トリガーを引くと、すさまじい量のスチームが! ジェットスチームを行った後、アイロンを滑らせれば、あっという間にアイロンジワも取れてしまいました

さらに頑固なシワにはワンタッチスプレーボタンを押し、水を噴射してからアイロンをかければ、取りやすくなります

アイロンをかける前の状態がウソのように、すっきりシワが取れました。これなら仕事のために着て出かけても、恥ずかしくありません!

スーツの折り目もクッキリつけられる?

ここまで使ってみて、温度設定が不要という利便性もさることながら、大量スチームによるシワ取り効果の高さをつくづく実感しました。今までアイロンがけがキライだったのは、スチーム量が足りず、時間をかけたわりにシワが伸びないところに原因があったのかも。そこで、もっとも苦手としている夫のスーツのアイロンがけにトライしてみることにしました。スーツはパンツの股や膝裏に入ったシワが取れにくく、さらに折り目もピシッとつけないといけないので、いつも夫に頼まれると、とりあえず「え〜……」と言ってしまうのですが(笑)、この苦手意識からも解放されるのでしょうか。

パンツは折り目がなく、よれっとしています。そして、この膝裏のシワがクセモノ! なかなか取れなくて、いつもイライラしてしまいますが、スマートプロテクトを使えばラクになる? いや、なってほしい!!

温度調整は不要ですが、「あて布使用」と表記のある素材には、その表示にしたがってアイロンがけしなければなりません。今回のスーツにはあて布が必須でした。あて布がなくてもOKになれば、もっとラクになるのになぁ

折り目をつけながら、膝裏のシワを伸ばしていきます。がんこなシワはみるみる取れつつも、折り目はしっかり!

アイロンがけが完了したパンツをご覧ください! 横から見ても、膝裏のシワはありません。アイロンをかけるためにかかった時間は5分程度。これなら、次回から夫にシワ伸ばしを頼まれても渋らずにできそうです

まとめ

今回、レビューのために20枚以上のワイシャツをアイロンがけしましたが、毎度あまりにシワがキレイに取れるので、アイロンがけがすっかり楽しくなってしまいました。さらに温度設定が不要なので、使う時にいろいろ考えなくていい、というのも便利です。10年以上コードレスアイロンを使っていたため、コードが少々じゃまに感じることもありましたが、このパワーを持続させるためと思えば仕方ないですね。ただし、本体重量は気になるところ。長時間続けて使うと手首がつらくなるため、心配な人は一度店頭で持って試してみたほうがいいかもしれません。でも、この重さが、一発でシワをキレイに伸ばせる要因でもあると思うので、悩ましいところです。本格的にアイロンがけしたい人ならかなり満足できる、ハイスペックアイロンといって間違いないでしょう。

なお、ジェットスチームを利用すれば、衣類スチーマーのようにハンガーにかけた服のシワ伸ばしも可能。ただ、やはりアイロンの重量があるので長時間行うなら、衣類スチーマーと使い分けるほうがいいでしょう

田中真紀子

田中真紀子

毎日をより楽しく、より便利にしてくれるモノ・コトを中心に執筆するフリーライター。特にアラフォー&ママならではの視点に定評あり。得意ジャンルは育児用品と家電製品。

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