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10万円以下で手に入る最高級モデルのスチームオーブンレンジ「ヘルシーシェフ」のこだわりがスゴい!

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スチームオーブンレンジのハイグレードモデルは発売スタート時の価格が15〜20万円ほどしますが、2017年7月20日に発売される日立「ヘルシーシェフ MRO-TW1」は約76,000円(2017年7月19日時点の価格.com最安価格)。一般的なハイグレードモデルの約半分の価格でありながら、かなりの実力を有します。そんなMRO-TW1の魅力を見てきました!

2段調理ができる30Lの庫内容量クラスにおいて、小さめの本体サイズ48.7(幅)×36.5(高さ)×44.9(奥行)cmも魅力

重さと温度をチェックして火加減する「Wスキャン」

日立のスチームオーブンレンジ(上位モデルのみ)は「重量センサー」と「赤外線センサー」を利用し、加熱パワーや時間を自動調整するのが最大の特徴です。最初に、庫内にセットされた食材の重さと状態を検知して必要な加熱時間を算出。加熱が始まると物量と温度上昇のバランスから加熱時間を補正して、加熱不足や超過を防ぎます。赤外線センサーだけでチェックするよりも、精度の高い火加減ができるのだそう。たとえば、肉や魚を焼く場合。個体差で大きさに違いが生じるのにあわせ、本来なら必要な加熱のパワーや時間は違ってきます。そういった分量の違いをきちんと判別できるのが、重さと温度ではかる「Wスキャン」。レシピどおりの分量でなくても、最適な火加減でオートコントロールしてくれます。

8つの眼を持つ赤外線センサー(赤い囲み部分)が庫内を120分割してセンシング。重量センサー(青い囲み部分)は3か所で計測するため、食材を置いた位置も正確に判断できます

付属のレシピには食材の分量が記載されていますが、「1回に作れる分量」の部分に注目してください。ハンバーグの場合、「1〜6人分」となっています。つまり、ハンバーグの自動調理メニューでは1〜6人分という規定内の分量であれば、「○人分」を指定しなくてOK。重さから最適な加熱を導き出し、調理してくれます

しかも、Wスキャンの赤外線センサーは天面奥の中央部にあるのもポイント。一般的なスチームオーブンレンジは天面にあるヒーターを避け、側面に赤外線センサーを搭載していますが、天面にあるほうが上から器の中の食材の温度を計測できます。

側面から赤外線でセンシングする場合、容器に対して中の液体が少ない場と液面が見えず、容器の温度しか検知できないことも。天面からであれば、容器の中までしっかり見ることができます

天面にはヒーターがあるのでセンサーを搭載するのは難しいのですが、日立は赤外線センサーの熱を取るためだけの冷却装置を用意することで実現しました

なお、重さを計測できることの優位性が高く評価されているのが「解凍」。冷凍庫で凍らせておいた肉や魚などを解凍する場合、一般的にハイクラスのスチームオーブンレンジは、レンジ(マイクロ波)+スチームであたためます。「弱」「強」と加熱具合を設定できるモデルもありますが、基本的には“おまかせ”で、時間や温度は設定しません。ところが、スチームが放出されると赤外線センサーが利かなくため、事前に重さを把握できることが解凍ムラ低減に大きく影響するといいます。

Wスキャンなら100g〜1kgまでオートで解凍してくれます。重さが計測できない他メーカー製では、50〜600gまでと分量に制限がある場合も

オート調理に新メニューが追加!

Wスキャンを搭載した「ヘルシーシェフ」には、レンジ、オーブン、グリル、スチーム、過熱水蒸気の5種類の加熱方法を組み合わせて自動調理する「Wスキャン調理」が用意されています。たとえば、ローストビーフをオーブン加熱だけで作ると、外はカリッとできますが、中が生煮えで生臭い仕上がりになることも。いっぽう、Wスキャン調理では、最初にレンジで素早く牛肉の内部温度を上昇させ、オーブン+過熱水蒸気で表面を焼いて旨味を閉じ込めます。その後、オーブンで表面をじっくり焼くというように「レンジ、過熱水蒸気、オーブン」を組み合わせることで、中も外も最適な焼き上がりを実現。食材の重さと初期温度、昇温速度から推定し、それぞれの加熱時間やパワーを調整します。

Wスキャン調理には焼き物や揚げ物、蒸し物、炒め物などいろいろなメニューが揃えられています。メニュー数は93も内蔵

火加減が難しい煮物もWスキャンは、レンジとオーブンを使ってプロの技を再現

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説明を受けたとおりに、ローストビーフの火のとおり具合が絶妙! 臭みもまったく感じませんでした

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ぶり大根もすべての食材にしっかりと味が染みています。煮崩れもないので、見た目もキレイ

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レンジを利用した「炒め物」で作ったチンジャオロースは、フライパンで炒めるよりも油が少ないため、後味がさっぱり! 野菜が炒め過ぎでフニャフニャになっていないのも◎

スチームとレンジ、オーブンを組み合わせた「蒸し物」で作った茶碗蒸しは鬆も入っておらず、パーフェクトな口当たり

油で揚げない「揚げ物」は、レンジとオーブンを組み合わせて作ります。筆者は、ノンフライで作ったとんかつを幾度となく試食してきましたが、今回食べたとんかつはかなりおいしい! ノンフライだと言われないと気付かないほど、食べ応え十分でした

そんなWスキャン調理に「おかずセット」が追加されました。主菜1品、副菜2品を一度に作ることができる料理で、最大4人分まで調理可能。分量を計測して加熱をコントロールするため、分量設定は不要です。

焼き網に主菜を載せ、下のテーブルプレートに副菜2品を並べてセット

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該当のメニュー番号を選び、調理をスタートして待つだけ

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準備や操作は簡単ですが、中でどのような加熱が行われているのか見てみましょう。レンジで全体を加熱後、グリルと過熱水蒸気で主菜を主体に加熱。最後に主菜の表面をグリルで焼き上げて完成……と、主菜と副菜で加熱方法も切り替えて調理しているようです

31分の調理で、鶏の照り焼き、かぼちゃのごまあえ、ほうれん草のソテーの3品が完成しました

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鶏肉にはおいしそうな焼き色が! 皮がパリッとしてそうです

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硬いかぼちゃも、葉物のほうれん草も同じ加熱時間でしたら、どちらも悪くない仕上がりです。おかずセットを利用すれば、バランスのよい食事ができそうですね

予熱をスピーディーに、調理はムラなくのオーブン加熱

最後に、MRO-TW1の進化点で一番感心したオーブン加熱について紹介しておきましょう。オーブン加熱は予熱が必要で、それをめんどうだと感じる人が多いため、「○○℃まで○○分で到達」といったように予熱時間の早さをアピールしているモデルが多いのですが、そこに焼きムラにつながる落とし穴があったのです。実は、予熱を早めることと調理時においしく焼き上げることは相反することなのだそう。というのも、予熱時は庫内の中心部に熱風を集め、素早い温度上昇を図るのに対し、調理時は焼きムラを低減するために熱風を黒皿を沿うように流さなければならないのです。つまり、予熱時と調理時では求められる風の流れが別物。そこで、MRO-TW1は予熱時と調理時でファンの回転方向を切り替え、どちらにも最適な熱風の流れを実現しました。

庫内奥にあるファンを予熱時は右回転、調理時は左回転させて熱風を最適な流れで循環させます。ファンに仕掛けがあるのではなく、ファンのまわりに空いている穴の数を左右で変えることで、熱風の流れをコントロールしているのだそう。なお、予熱200℃まで約4分50秒で到達します

中村真由美(編集部)
Writer / Editor
中村真由美(編集部)
モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。気づけば15年以上、生活家電の情報を追い、さまざまな製品に触れています。
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