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連日の猛暑日でエアコンの需要が急増! 今年は新型モデルの売れ行きも好調

ダイキン「S22UTES」(冷房6畳用・2017年モデル)

ダイキン「S22UTES」(冷房6畳用・2017年モデル)

月に入ってからエアコン・クーラーの需要が急上昇! 三菱電機・日立の伸びが目立つ

図1:「エアコン・クーラー」、「扇風機・サーキュレーター」カテゴリーの閲覧者数推移(過去2年間)

図1:「エアコン・クーラー」、「扇風機・サーキュレーター」カテゴリーの閲覧者数推移(過去2年間)

図2:「エアコン・クーラー」、「扇風機・サーキュレーター」カテゴリーの閲覧者数推移(過去3か月)

図2:「エアコン・クーラー」、「扇風機・サーキュレーター」カテゴリーの閲覧者数推移(過去3か月)

図1は、「価格.comトレンドサーチ」で見た、「エアコン・クーラー」カテゴリーならびに「扇風機・サーキュレーター」カテゴリーの、過去2年の閲覧者数(ユニークユーザー数)推移を示したもの。猛暑と言われた昨年2016年に比べると、7月第1週にピークが来ているのは同様だが、その数はどちらのカテゴリーも若干ながら昨年を上回っている。なお、昨年の場合、ピークからすぐに数値が下落しているが、今年の場合ピークからの下落幅が少なく、消費者ニーズが長続きしている(図2)。今夏はこの後も、かなりの猛暑になるという長期予報が出ているが、尋常ではない暑さにエアコンや扇風機などで涼を取りたいと考える人の需要は、まだ続きそうだ。

図3:「エアコン・クーラー」カテゴリーのメーカー別閲覧者数推移(過去2年間)

図3:「エアコン・クーラー」カテゴリーのメーカー別閲覧者数推移(過去2年間)

図3は、「エアコン・クーラー」カテゴリーの主要5メーカー別に見た閲覧者数推移を示したもの。昨年も今年も大まかな流れは同様となっているが、昨年よりも今年のほうが、各メーカーごとのばらつきが少なく、ピーク時の現在、すべてのメーカーが同じようなピーク曲線を描いていることがわかる。ダイキンやパナソニッといった人気メーカーは安定して人気が高いが、昨年よりは若干アクセスはダウン。これに対して、三菱電機や日立は、昨年よりも延びている。このように、各メーカー間のPVシェアに差がなくなってきているのが特徴的だ。

また、コロナに関しては、例年冷房専用機のクーラー製品がこの時期一気に人気を高める傾向にあるが、この流れは今年も健在で、現状の売れ筋ランキング(2017年7月19日時点)でも、1位に壁掛け型の「RC-2217R」が、4位に窓枠取り付け型の「CW-1617」が、それぞれランクインしている。これらのクーラー製品は、エアコン製品に比べて機能性には乏しいが、本体価格が1万円程度安く(壁掛け型・冷房6畳用で比較)、お手軽な点で人気がある。

売れ筋製品では、型落ちモデルが早くも姿を消し、最新モデルへのシフトがスムーズに進行

今年の「エアコン・クーラー」カテゴリーの動向を見ていて面白いと思うのは、型落ちモデルが売れ筋上位からほぼ姿を消し、今年の現行モデルにすんなりと移行している点だ。

図4:「エアコン・クーラー」カテゴリーにおける売れ筋上位5製品のアクセス推移(過去3か月)

図4:「エアコン・クーラー」カテゴリーにおける売れ筋上位5製品のアクセス推移(過去3か月)

図4は、「エアコン・クーラー」カテゴリーにおける売れ筋上位5製品のアクセス推移を示したもの。いずれの製品も、6月後半から急激に人気が高まってきていることがわかる。それもそのはずで、現状売れ筋ランキングベスト10に入っている製品のうち、9製品が今年2017年になってから発売された最新モデルなのだ。実は、こうした例は、例年あまり
見られない。例年であれば、前年発売の価格の安い型落ちモデルが、上位の半分くらいを占めているものだが、今年の場合、そうした型落ちモデルが早くも市場から姿を消しつつある状況なのだ。

図5:ダイキンとパナソニックの6畳用モデル新旧の売れ筋ランキング推移(過去3か月)

図5:ダイキンとパナソニックの6畳用モデル新旧の売れ筋ランキング推移(過去3か月)

この状況を、価格.comにおける2大人気メーカーであるダイキンとパナソニック、それぞれの人気モデル(いずれも冷房6畳用モデル)の2016年版と2017年版とで比較してみた。なお、ダイキンのモデルでは、2016年版が「S22TTES」で、2017年版が「S22UTES」。パナソニックのモデルでは、2016年版が「CS-226CF」で、2017年版が「(エオリア)CS-227CF」となる。

上記の図5は、上記4製品の売れ筋ランキング推移を示したものだが、ダイキン、パナソニックともに、2016年モデルは7月に入ったくらいまで、売れ筋ランキングの3位内をキープしていた。しかしながら、6月くらいから徐々に人気を上げてきていた2017年モデルが、7月に入りベスト10内に入ってきたくらいから、これらの旧モデルが人気を失い、新旧モデルが入れ替わっていることがわかる。

図6:ダイキンとパナソニックの6畳用モデル新旧の最安価格推移(過去3か月)

図6:ダイキンとパナソニックの6畳用モデル新旧の最安価格推移(過去3か月)

この状況を、図6の最安価格推移と合わせて見ると興味深い。上記4モデルの最安価格推移を見ると、ちょうど新旧モデルの入れ替わり時期に当たる6月末から7月初旬にかけて、最安価格の面でも入れ替わりが起こっていることがわかる。それまで人気だった2016年版の旧モデルは、6月末くらいまで3万円台後半の最安価格をつけていたが、急激な需要の高まりとともに在庫が少なくなり、最安価格が上昇。これに対して、2017年版の最新モデルの最安価格が、6月末くらいにそれまでの4万円台中盤くらいから、一気に4万円を切ってくるくらいのレンジに下がってきており、旧モデルの最安価格よりも安くなるという現象が起こっている。こうした価格変動によって、新旧モデルの人気もちょうど入れ替わったというわけだ。人気の6畳用モデルの場合、およそ4万円がそのボーダーと言ってよいだろう。

図7:ダイキンの2015年モデル「S22STES」、2016年モデル「S22TTES」の最安価格推移(過去2年)

図7:ダイキンの2015年モデル「S22STES」、2016年モデル「S22TTES」の最安価格推移(過去2年)

図8:パナソニックの2015年モデル「CS-225CF」、2016年モデル「CS-226CF」の最安価格推移(過去2年)

図8:パナソニックの2015年モデル「CS-225CF」、2016年モデル「CS-226CF」の最安価格推移(過去2年)

しかし例年であれば、7月上旬でも、ここまでの新旧モデルのスムーズな交代は行われていなかった。図7、図8は、ダイキン、パナソニックそれぞれの、昨年の現行モデルと前年モデルの最安価格推移(いずれも冷房6畳用モデル)を示したものだが、ダイキンの製品であれば、7月第1週の段階では両モデルの価格差は1,000円程度で、その価格も45,000円前後、パナソニックの製品も、7月第1週の段階での価格差は2,000円程度で、その価格も41,000〜43,000円程度と、最新モデルでも今年ほどの下げ方とはなっていない。上記で見たように、三菱電機や日立などの競合状況が厳しくなっていることや、6月の販売不振の影響もあるだろうが、例年よりもやや早めに、最新モデルの価格下落が起こり、ほぼ同時にエアコン全体の需要増が起こったことで、新旧モデルの交代が例年よりもスムーズに行われたと考えられそうだ。

鎌田 剛(編集部)

鎌田 剛(編集部)

価格.comの編集統括を務める総編集長。パソコン、家電、業界動向など、全般に詳しい。人呼んで「価格.comのご意見番」。自称「イタリア人」。

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