新製品レポート
健康とおいしさを追求した値ごろ価格の炊飯器が続々

カロリーがわかる!食物繊維成分が増える!“ひと味違う”アイリスオーヤマの新型IH炊飯器

2015年に炊飯器事業に参入した、アイリスオーヤマ。値ごろな価格の5.5合炊きIH炊飯器や、水量を計測してくれる3合炊きIH炊飯器など、お得感のある価格設定とニーズにマッチした機能で順調に売上を伸ばしているといいます。そんなアイリスオーヤマから、同社初の圧力IH炊飯器「銘柄炊き KRC-PA50-B」と、昨年発売し、話題となった水量計測機能を搭載したIH炊飯器の新モデル「銘柄量り炊き KRC-ID30-R」が誕生。食物繊維成分が増える、カロリーがわかるといったユニークな機能が装備された2モデルを、発表会で見てきました!

左側がIH炊飯器「銘柄量り炊き KRC-ID30-R」(市場想定価格:32,800円)で、右側が圧力IH炊飯器「銘柄炊き KRC-PA50-B」(市場想定価格:29,800円)。どちらも、2017年10月14日発売予定です

お茶碗1杯分のカロリーを知らせてくれる「銘柄量り炊き」

炊飯部とIHクッキングヒーターとしても使える発熱部が分離できる構造になっている「銘柄量り炊き」には、米の種類にあわせて必要な水量を計測する「量り炊き」機能が装備されています。「量り炊き」機能を知らない方のために簡単に説明すると、米の銘柄を指定してから米を内釜にセットすると、適切な水の量が表示され、その数字を見ながら「OK」の表示になるまで水を注げば水の過不足なく炊飯できるというもの。たとえば、1合を炊く場合、水量が±5g以上あると味に変化が出てしまうのだそう。実際、内釜内の目盛りピッタリに水を入れたとしても、8割以上の人が5g以内の誤差に収めることはできないという検証結果も出ているほど水量の計測はシビアなのです。実は、筆者も前モデルで「量り炊き」機能を体験したのですが、内釜の目盛りを利用した計測とでは炊き上がったごはんの味がまったく異なりました。使う前は実感するレベルで違いが出るとは思っていなかったので、「量り炊き」機能の有用性は高いといえます。そんな「銘柄量り炊き」の新モデル「KRC-ID30-R」は、水の計量だけでなく、カロリーも計測できるようになりました。お茶碗によそったごはんの量からカロリーを算出して教えてくれます。

炊飯容量0.5〜3合の「銘柄量り炊き KRC-ID30-R」。容量は前モデルと同じですが、新モデルのほうがデザインに高級感が出た印象です

炊飯部を持ち上げると発熱部(IHクッキングヒーター)と分離。分離すると通電がストップするため、炊飯部の保温機能を使うことはできません(おひつのように、炊飯器自体の保温力頼みになります)

「量り炊き」機能において、もっとも重要となるのは銘柄の指定。表記されている銘柄は6つですが、取扱説明書には「ななつぼしの場合は、ゆめぴりかを選ぶ」といった説明があるので、一般的に流通している銘柄であれば銘柄指定できるはず。新モデルには近年人気の特Aクラスの9銘柄のプログラムも搭載され、計40銘柄に対応できるようになりました

ちなみに、25gの米を炊くのに必要な水の量がこちら! 銘柄でかなり差があることがわかります。1合は約150gなので、実際に1合炊くと、この写真の6倍の水となりますが、「量り炊き」機能のない炊飯器では銘柄ごとに最適な水量がわからないため、すべて同一水量での炊飯しかできません

計測した水の量やカロリーは、前面の液晶モニターに表示されます。発表会では新機能「カロリー計量」のデモンストレーションのみだったので、「量り炊き」の使い方が知りたい方は前モデルのレビュー記事を参照ください

<関連記事>「量り炊き」機能のくわしい説明は、前モデルのレビューでチェック!

炊飯プログラムなどは従来と同じですが、お手入れがラクにできるように工夫されました。前モデルでは2か所をつまんで内フタを外さなければいけなかった仕様が、新モデルではロックを上にスライドさせるだけで取り外し可能に!

蒸気が溜まる「蒸気口キャップ」も、ロックを外せば簡単に分解できるようになりました

蒸気が溜まる「蒸気口キャップ」も、ロックを外せば簡単に分解できるようになりました

なお、IHクッキングヒーター部は前モデルと変更なし。約80W〜約1,000Wの火力と、約160℃、約170℃、約180℃、約190℃、約200℃で設定できる揚げ物用のモードも用意されています

KRC-ID30-Rで炊いたごはんを試食しましたが、ふっくらとしており、みずみずしい! 甘さは控えめですが、粒感もあって上々の炊き上がりです

さて、KRC-ID30-Rのウリである「カロリー計量」の方法を見ていきましょう。といっても、仕組みは比較的シンプル。内釜にあるごはんの量からどれほど減った(お茶碗によそわれた量)のかを計量し、カロリー数をかけ合わせることで摂取するカロリーを算出します。白米モードのほか、玄米、おかゆモードで炊飯した場合でもカロリー計算可能。

フタを開けてから「カロリー」ボタンを押し、食べたい量のごはんをお茶碗に入れます

フタを開けてから「カロリー」ボタンを押し、食べたい量のごはんをお茶碗に入れます

お茶碗によそったごはんのカロリーが液晶モニターに表示されました。続けて計量したい時は、再び「カロリー計量」ボタンを押せばOK

試しに、筆者が普段食べている夕食時のごはん量をよそってみたところ……290kcalという表示が! まわりの目を気にして少し控えめによそったので、毎日ごはんだけで300kcal以上摂取しているようです。痩せないはずだ……

食物繊維成分の量が増える「銘柄炊き KRC-PA50-B」

ここからは、アイリスオーヤマ初の圧力IH炊飯器「銘柄炊き KRC-PA50-B」の紹介に移ります。KRC-PA50-Bの大きなウリは2つ。ひとつは、銘柄を指定して炊き上げる「銘柄炊き」機能が搭載されていることです。「銘柄炊き」は銘柄にあわせて加熱工程と加圧時間を調整して炊くというものですが、この仕組みは上位モデルのIH炊飯器ではめずらしいことではありません。ただし、その調整具合(炊飯プログラム)はメーカーごとに異なります。アイリスオーヤマはもともと精米事業からスタートしているので、炊飯器を開発するためのデータだけでなく、精米してどれほど経過したかによる米の変化、地域ごとの米の特性など膨大な情報を保有しているのが強み。その知見を炊飯器に活用することで、米本来のおいしさを引き出した炊き上がりを実現しました。

「銘柄炊き KRC-PA50-B」は最大炊飯容量5.5合

「銘柄炊き KRC-PA50-B」は最大炊飯容量5.5合

本体に記されているのは6銘柄ですが、「銘柄量り炊き KRC-ID30-R」同様に取扱説明書に細かい分類の案内があります。計32銘柄に対応

内釜は厚さ3mmの極厚銅釜。ムラなく炊き上がるように、米に熱が均等に伝わるようになっているそう

内釜は厚さ3mmの極厚銅釜。ムラなく炊き上がるように、米に熱が均等に伝わるようになっているそう

フタにもヒーターが搭載されており、上下左右から包み込むように加熱。保温時には、結露防止にも効果を発揮します

KRC-PA50-Bで炊いたごはんを試食してみました。一見、「銘柄量り炊き KRC-ID30-R」で炊いたごはんと大きな違いはないように思えたのですが、KRC-PA50-Bのほうは米粒と米粒の間に粘りが糸を引くほどで、もちもち感がすごい! 甘みと弾力もしっかりと感じました

そして、もうひとつのウリは料理にあわせたごはんを炊き上げる「こだわり炊き分け」機能。たとえば、「冷凍」モードでは解凍した時にふんわりとした食感になるようにし、「カレー」モードではルウがからみやすいようにしゃっきりとした粘りのないごはんを炊き上げてくれます。このような炊き分け機能は他メーカーモデルにも搭載されていますが、KRC-PA50-Bには、業界初の食物繊維成分を増加させる「食物繊維米」モードが用意されているのがポイント。「食物繊維米」モードは、米に含まれる食物繊維成分の一種である「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」を増やす炊飯方法で、標準モードで炊いたごはんよりも約1.4倍多くなるのだそう。レジスタントスターチは消化されにくく、大腸まで届くので、便秘解消など、整腸作用や生活習慣病の予防に効果があるといわれています。

「こだわり炊き分け」に用意されているのは、「おむすび」「冷凍」「丼」「カレー」「すし飯」「食物繊維米」の6モード

「こだわり炊き分け」で炊いたごはんを食味官能評価したレーダーチャートを見てみると、甘さ、艶、ふっくら感、粒感、味、粘り、硬さのバランスが大きく異なることがわかります

「丼」モードで炊くと、汁を吸っても表面が崩れないので粒感を残したまま味わえます

「丼」モードで炊くと、汁を吸っても表面が崩れないので粒感を残したまま、かつ、ダマにならないごはんが味わえます

「すし」モードでは、標準モードで炊くよりも酢が芯まで染み込んでいます。表面上にしか染みていない場合、口にふくんだ時に「すっぱい」味覚を強烈に感じてしまいますが、中までしっかり浸透しているとまろやかな酸味となるそう

「食物繊維米」は、約170分かけてじっくり炊き上げます。レジスタントスターチが増えたことで、お茶碗1杯分のごはんに含まれる総食物繊維量はレタス約1/2個相当!

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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