モノ系ライターのナックル末吉です。今回は、一風変わった”モバイル”バッテリーを見つけたのでご紹介します。
どこが一風変わっているのかというと…、とにかく製品を見てください。
今回ご紹介するのは、規格外の大きさのモバイルバッテリー「cheero Energy Carry 500Wh」です。まずは、その全容を。製品名の500Whは容量を指しますが、スマホでおなじみの単位に換算すると13万9200mAhとなり、スマホならば約50回も充電可能という驚異の容量を誇ります。その分、本体も巨大です。
本体です。どれだけ巨大なのかは後ほど……
正面には液晶ディスプレイを搭載。給電量や充電量、残容量などが表示されます
本モデルには、さまざまな機器を充電できるように、豊富な出力端子が搭載されています。具体的には、DCポート、シガーソケット、USB、家庭用コンセントです。また、このデカい本体に充電するのに要する時間は約7時間となっています。
左側面には、DCポートとシガーソケット、そしてスマホなどに充電可能なおなじみUSB端子です
入力:DC25.2V / 3.5A
出力:AC 100V / 2.6A,60Hz 300W
DC 12V / 10A(合計120W)
USB 5V / 2.4A(合計24W)(AUTO -IC機能付き)
寸法:270×315×170mm
本体重量:約5.4kg
また、スイッチを押すと点灯するLEDライトも搭載。停電時や暗い野外で活躍します
右側面には、本機を充電するためのコネクタと…
ゴム製カバーをめくると家庭用コンセントがこんにちは
上面には持ち手。これがないと持ち運ぶのが困難です
おわかりいただけただろうか? あくまで”モバイル”バッテリーですが、重量は5.4kgとヘビー
買ったばかりのiPhone Xを充電してみました。「iPhoneを充電するなら普通のモバイルバッテリーでいいのでは?」というツッコミはナシの方向で…
本品は、やはり外へ持ち出してこそ真価を発揮するアイテム。そこで、使い方を考えてみました。
>・扇風機を回す
→夏季には小型の扇風機とともに持ち出せば、手軽に涼をとれます。スポーツや運動会などにいかがでしょうか?
・ホットカーペットを使う
→1畳サイズで消費電力200Wの製品と仮定すると、中運転で4時間、強運転で3時間くらい使えそうです。
・路上ライブの電源として
→アンプや電子楽器の電源として、十分活躍できそうです
このサイズのモバイルバッテリーなんてどこで使うのよ? という疑問が湧くかもしれません。もちろん、スマホに充電するために、日常的にこれを持ち歩くことはありません。メーカーに聞いたところ、そもそものコンセプトが災害時に活躍できる「電源」として開発したとのこと。
確かに、発電機よりは使いやすいですし、大規模な災害でなくても、局地的な停電時などで役立ちそうです。停電時であっても動かし続けなければならないもの、たとえば熱帯魚水槽のエアーポンプ用にもなりそう。
筆者であれば、公園や河川の土手などで、バッテリーを気にせずノートPCを使ってノマドできる心強い味方になってくれそうです。
※内容を一部修正致しました。