レビュー

今年は手作り☆ 「ホールケーキメーカー」でクリスマスケーキを作ったよ

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食材を入れて調理モードを設定するだけで、ケーキやパンを焼くことができるイーバランス「ROOMMATE PREMIUM ホールケーキメーカー EB-RM30A」(以下、ホールケーキメーカー)で、ケーキ作りに挑戦! クリスマスケーキを作ってみました。

「混ぜる」「こねる」「焼く」「こねてから焼く」をおまかせできる

「ホールケーキメーカー」は、16種類のプログラムモードを搭載し、ケーキやパンを焼く際の、「混ぜる」「こねる」「焼く」「こねてから焼く」といった一連の工程が1台で可能。オーブンがない家庭でも、本格的なケーキやパン作りを手軽に楽しめます。

サイズは335(幅)×345(奥行225)×(高さ)mm、重量は約4kgで、なかなかの存在感。高さはそこまでないですが、設置スペースは5号炊きの炊飯器よりひと回り大きいくらいでしょうか。筆者宅がそうですが、「オーブンがない=大きなオーブンレンジが置けない」という家庭も多いと思うので、このサイズの家電製品を設置することができるのかやや不安です(汗)

フタを開けると、現れるのはフタ付きのケーキパン。これに材料を入れて調理します

フタを開けると、現れるのはフタ付きのケーキパン。これに材料を入れて調理します

ケーキパンの直径は約20cm、容量は約1Lです。一般家庭ではこれ以上多い必要もないと思うものの、本体サイズのわりに調理容量は少ない印象

本体内側には、ケーキパンをぐるりと囲む位置にヒーターが装備されています

本体内側には、ケーキパンをぐるりと囲む位置にヒーターが装備されています

ケーキパンの中はこんな感じ。混ぜる工程のない調理の場合は、ブレードを外します

ケーキパンの中はこんな感じ。混ぜる工程のない調理の場合は、ブレードを外します

前面のダイヤルとタッチパネルで操作します

前面のダイヤルとタッチパネルで操作します

スポンジケーキは、焼き加減のチェック方法に注意!

今回はクリスマスケーキ(といってもただのショートケーキ)を作るので、まずはプレーンのスポンジを焼きます。ちなみに、レシピは取扱説明書にいくつか掲載されていますが、写真がないためわかりづらいのと、工程数が多いレシピばかりなので、全然手軽に作れる感じがありません。なので、今回は市販のケーキの素やホットケーキミックスを使って、本当に気軽に作れるか試してみました。

レシピがなかなか渋い。文字ばかりなので正直読む気になりません……。ケーキ作りをあまりしたことがない人だと尻込みしてしまいそう。でも大丈夫! ケーキの素やホットケーキミックスでもおいしく作れます

スポンジは「01」モード(食材を焼く専用モード)で作ります。まずは市販のケーキの素(モントン1袋と3分の1分)の表示どおりに作った生地ケーキをケーキパンに流し込みます。予熱は不要。

ケーキパンにはクッキングシートなどを敷く必要はなく、そのまま材料を投入してOK。今回は混ぜる工程がないので、ブレードはつけません

ケーキパンにフタをして本体にセットし、ダイヤルを「01」に合わせ、「スタート/ストップ」ボタンにタッチすれば調理が開始されます。

調理する際は、ケーキパンのふたをしっかりと閉めます

調理する際は、ケーキパンのふたをしっかりと閉めます

直感的に操作できそうで実はできない操作部。最初、説明書を読まずに動かそうとしたことろ苦戦。説明書はちゃんと読みましょう。慣れれば簡単です

ケーキパンにフタをして調理するため、調理中、ケーキパンの中は見えません。フタの窓は何のためなのか?

ケーキパンにフタをして調理するため、調理中、ケーキパンの中は見えません。フタの窓は何のためなのか?

「ピー」という電子音が6回鳴り、調理完了を知らせてくれます。調理中の様子はまったく見えないので、焼き具合を推しはかる術となるのは香りのみ。「大丈夫、焦げてない」くらいしかわかりませんが、焦げ臭いにおいがしてくることなく、無事焼きあがりました。

ふくらみがよかったのか、一部フタについてもげちゃった以外はいい感じ!

ふくらみ方がよかったのか、一部フタについてもげちゃった以外はいい感じ!

焼き加減を確認して、追加加熱が必要であれば、焼き時間を追加することもできます。今回も10分ほど追加で加熱しました

ゴムベラ(付属しないので、自宅にあるもの)をケーキパンの内側に沿って1周回します。ケーキを取り出しやすくします

ちょっと底がはげてしまいましたが、きれいに取り出せました。ブレード部分には穴が空きます

ちょっと底がはげてしまいましたが、きれいに取り出せました。ブレード部分には穴が空きます

横から見ると、あら、薄い……。取り出した直後よりしぼんでいる気がします

横から見ると、あら、薄い……。取り出した直後よりしぼんでいる気がします

ケーキを冷まして半分にスライスしてみたところ、明らかに焼きが足りない! 失敗の原因は、焼き加減を確かめる時に、ケーキの中央に竹串を刺したこと。オーブンでケーキを焼く場合、もっとも火が通りにくい中央部分に竹串などを刺して確認するのがよしとされていますが、「ホールケーキメーカー」の場合、中央の突起からも生地に熱が伝わるため、もっとも火が通りにくいのは中央ではないようです。

焼け具合を確認する時は、上の写真でちょうど生焼けになっているところあたりに串を挿してチェックするといいですね

とはいえ、時すでに遅し。気を取り直してスポンジにクリームとフルーツ、サンタとツリーを飾ってみました。あら、意外といい感じ。

クリームとフルーツをはさんだせいか、高さも出ました。我ながら、かわいくできたなぁ

クリームとフルーツをはさんだせいか、高さも出ました。我ながら、かわいくできたなぁ

やや焼きが足りない部分はありますが、ベトベトの生焼けということもなかありません。よく言えば、「超しっとり」。お店のケーキとは違う素朴な味わいで予想以上にめちゃくちゃおいしい! たった2日で、ケーキ1台ぺろりでした(1人で)

モードが多すぎて迷う! 「こねてから焼く」もやってみる

こねてから焼くモードも試してみます。「ホールケーキメーカー」にはこねてから焼くのメニューは、混ぜる時間や加熱温度違いで9種類もあるので、かなり迷った末、「04」のモード(10分こねたあと、125℃で60分間焼く)で焼いてみることに。モードは、レシピの温度と加熱に近いものを選べばたぶんOKです。焼きが足りない場合、追加熱は可能ですが、焼きすぎは取り返しがつきません。調理中は中の様子が見れない分、焼きすぎには気づきにくいので、最初は「ちょっと足りないかな?」くらいの時間で様子を見ながら焼いたほうがよさそう。

ホットケーキミックスと適当な材料で、バナナケーキを作ってみます。取扱説明書に掲載されているレシピを読んだところ、まぜる工程を含むプログラムを使用する場合でも、卵は先に溶いておいたほうがいいみたいです

ダイヤルを回して「4」を選択します

ダイヤルを回して「04」を選択します

混ぜ工程は音がやや大きめ。「ウィーン」というモーター音のほか、ブレードが回る「ガガガ」という音も頻繁に聞こえます。寝ている間に使用するものではないので、問題はないかと。

焼き上がり。まわりに混ざり切らなかった粉が少し残っていますが、かなりきれいに焼けています!

焼き上がり。まわりに混ざり切らなかった粉が少し残っていますが、かなりきれいに焼けています!

今回はちゃんと火が通りづらい部分で焼け具合を確認したので、全体がムラなく焼けています。大きめにカットしたバナナも偏ることなく全体に散らばっていました。放射線状に伸びた焼き色に沿ってカットすれば6等分になるので、カットもしやすい

ヨーグルトやジャム作り、チョコレートのテンパリングまでできる

「ホールケーキメーカー」には、ジャムを作るモードやチョコレートのテンパリング、ヨーグルトを作れる発酵モード、チョコレート・ガナッシュやピューレを作れるモードも備えています。いくつか使ってみました。

テンパリング

60℃で7分間チョコレートを溶かした後、余熱で13分間テンパリングするモード。

刻んだチョコレートをケーキパンに入れ、約20分でテンパリング完了。チョコレートは、思わず「きれい!」と声を上げてしまったほどつやつやで美しい仕上がり

チョコレートはテンパリングすることで、つやが出て、口当たりがやわらかくなるとのこと。湯せんで溶かして固めただけのチョコと、仕上がりを比べてみました。見た目はまったく変わりませんね

割って中を見ても、食べても違いはわかりませんでした……。調理する量が少なかったかもしれません

割って中を見ても、食べても違いはわかりませんでした……。調理する量が少なかったかもしれません

ヨーグルト

混ぜ合わせはなしで、35℃で8時間保温するモード。(10分〜12時間を10分刻みで時間調整可能)

8時間の発酵で、ちゃんとおいしいヨーグルトになっていました

8時間の発酵で、ちゃんとおいしいヨーグルトになっていました

ジャム

ブレードで混ぜ合わせながら140℃で60分調理するモード。

レシピには砂糖と水あめで作ると書いてあったのですが、甘さ控えめにしたかったので、ちょっと分量を減らしてブルーベリーと砂糖のみで作ってみました

できたてこそよかったものの、時間が経つとかなり硬く、乾いた水あめ状態なってしまいました。レシピ通りに作ったほうがよい場合もあるみたいですね

まとめ

手軽にケーキが作れるという「ホールケーキメーカー」ですが、実際は、そこそこケーキやパンを作り慣れている人向けの製品だと思います。筆者も今回いくつか調理をしてみて、大きな失敗をすることもありませんでしたが、操作やモード選びにややとまどうところがありました。

「ホールケーキメーカー」を購入する人は、おそらく「こねてから焼く」モードでケーキを焼く目的が主となると思います。取扱説明書に掲載されているレシピだけをひたすら作るわけでない限り、自分で用意したレシピで作ることになりますが、「混ぜて焼く」モードはメニューの種類が多く、モード選びにはけっこう迷います。調理中にオーブンのように中の様子をひんぱんに確認することは構造上難しいため、感覚的に時間や温度を調整できる人でないと、使いこなせるようになるまでにはちょっと時間がかかりそうです。とはいえ、「ホールケーキメーカー」の最高温度は140℃と、オーブンを使用する場合よりだいぶ低いので、激しく焦げるといったことはないと思いますが。

また、チョコレートのテンパリングやピューレモードなど、よほどお菓子作りが好きな人でないと使用する機会がなさそうなモードが搭載されている点も、「ホールケーキメーカー」が上級者向けだと思うゆえん。ヨーグルト作りや発酵もできるので、いろいろなスイーツやパンを作る人には楽しい製品だと思います。本体がそこそこ大きいのが気にはなりますが、設置スペースが許す家庭であれば、お菓子作りが好きな人には便利なアイテムではないでしょうか。

大泉瑠梨
Writer
大泉瑠梨
美容・健康家電を中心に新製品レポートやレビュー記事を担当。時には体を張って製品の実力をチェックします。
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