価格.comの「ノンオイルフライヤー 人気売れ筋ランキング」では、ショップジャパンの「カラーラ」が1位に輝いている(2017年12月20日時点)。
ショップジャパンのノンオイルフライヤー「カラーラ」。サイズは約260(幅)×315(高さ)×330(奥行)mmで、重量は約4kg
本製品は、最高200℃の熱風を循環させる「高性能ターボエアウェーブ機能」により、食材を一気に加熱。調理に油を使わず、さらに食材自体の油も落とすため、脂肪分最大83%カットのヘルシーな料理が作れる。
価格.com最安価格は、21,384円(2017年12月20日時点)。
日々の料理が簡単にヘルシーに作れるのはうれしいが、正直、“料理ベタな独身男性”には、あまりピンとこない。だって、どの料理も結局のところ下ごしらえが面倒くさそう……。スーパーやコンビニで惣菜を買ってきて「レンジでチン!」したほうが早いし安いしウマいんじゃないの〜?
でも、料理がおいしくなると噂のノンオイルフライヤーは使ってみたい・・・・・・。
そこで、(筆者を筆頭に)“料理ベタな独身男性”がヘビーユースするファストフード店の5品を、「カラーラ」で温め直したらどこまでおいしくなるのかを実験してみた。
今回、ノンオイルフライヤーによる“温め直し”に使ったのが、下記5つの人気ファストフードだ(価格はすべて税込)。
● マクドナルド「マックフライポテト Lサイズ」 320円
● マクドナルド「チキンマックナゲット 5ピース」 200円
● ケンタッキーフライドチキン「オリジナルチキン 2ピース」 490円
● 築地銀だこ「たこ焼」 550円
● 天丼てんや「天丼弁当 並盛」 500円
左から、銀だこ「たこ焼」、てんや「天丼弁当」、マック「マックフライポテト」、マック「チキンマックナゲット」KFC「オリジナルチキン」
誰もが知っているこの5品はどれも安定のおいしさを誇るが、やっぱり冷めてしまうとそのおいしさも半減してしまう。お店の2階に自宅があればでき立てが食べられるかもしれないが、基本的にはテイクアウトしたら自宅に着いたときには冷めてしまっていることが多い。
冷めたファストフードは、電子レンジで温めてもいいが、やはり食感や味わいはでき立て時よりはだいぶ落ちてしまう。そこで、でき立ての味わいを復活させられるというノンオイルフライヤー「カラーラ」の登場というわけだ。早速、実験してみよう!
まず、マクドナルドのベストセラー「マックフライポテト」からスタート。アメリカ産のじゃがいもを使っている同メニューは、でき立てでは外はカリッと、中はホクホクな味わいが特徴だが、冷めるとカリッと感はゼロになる。
冷めた「マックフライポテト」
でき立てはシャキッとしているが、冷めるとフニャフニャ
本体から、食材を入れる取っ手付きのバスケットと、その土台であるバスケットパンを取り出す
ここでは、Mサイズ分のポテトをセット。食べ比べ用に一部は残した
バスケットパンから取り出したバスケット。側面には、「ウインドキャッチャー」という切れ目が縦に入っており、熱風が内部に循環しやすくなっている。これにより、食材の旨みが凝縮されてジューシーに仕上がるという
ポテトを入れたバスケットとバスケットパンを本体にセット。温度を調節して、タイマーをセットすれば調理がスタートする。温め直しの場合は、150℃で調理時間10分以内を目安にセットする
まずは様子見で、5分間温めてみた。タイマーが設定時間にくると、「チーン!」と終了の合図が鳴る。
5分間温めた「マックフライポテト」。見た目には特に変化はなさそうだ
手で持ってみると、フニャッと曲がらない!
左が温め直したもので、右が冷めたもの。見た目の変化はほとんどないが……
見た目に変化はないが、問題は味だ。冷めたほうは、サクッと感が皆無でグニャッという食感。中身のホクホク感も薄い。いっぽう、「カラーラ」で温め直したほうは、多少ホクホク感が復活したようだ。ただ、カリッと感はまだなく、余計な油が落ちたせいか中身がややパサついていた。
温める時間が短かったかなと思い、冷めたあとに今度は10分間150℃で再調理。こちらは、でき立てほどではないがカリッと感が復活した。
次に、同じくマクドナルドの「チキンマックナゲット」を調理。タイ産の鶏肉を使ったチキンナゲットは外はカリッと、中はジュワッとジューシーな味わいが楽しめる。ぜひ、この食感が復活してほしい!
冷めた「チキンマックナゲット」
「マックフライポテト」と同じように、150℃で5分間温め直した。
左が温め直したもの、右が冷めたもの。見た目には特に違いはなし
半分に切ると、温め直したナゲットからは肉汁が出てきた!
こちらも見た目に変化はないが、温め直したほうから肉汁が出てきたので期待。冷めたほうは、衣の歯ごたえはなく、肉の弾力があるだけの食感。鶏肉のジューシー感もなし。いっぽう、温め直したほうは、びっくりするほどサクッとジューシー! これ、もしかしたらでき立てよりもおいしくなっているかも。
お次は、KFCの「オリジナルチキン」。同社の登録飼育農場で育てた国内産ハーブ鶏を使用しており、外はカリッと、中は噛んだ瞬間に旨みのある肉汁があふれ出るジューシーさが特徴だ。果たしてどうなることやら。
冷めた「オリジナルチキン」
「オリジナルチキン」は150℃で8分間温め直してみた。
左が温め直したもの、右が冷めたもの。衣のこんがりと焼けた色が戻ってる! 衣ににじみ出てきた油や肉汁のテカリが食欲をそそる
温め直したら、外見もでき立て時のように仕上がった「オリジナルチキン」。冷めてしまうと衣がシナシナになってしまい、味気なくなってしまう。これを「カラーラ」で温め直すとすごいことに! 衣はカリッとしており、中の鶏肉に歯を立てた瞬間、肉汁がジワーと口の中に広がる。ウマい!
築地銀だこは、「たこ焼」。皮はパリッと、中はトロッと、たこはプリッとおいしい同店のスタンダード商品だ。関西出身者に言わせると「大阪のたこ焼きとは別の食べ物」らしいが、“東京のたこ焼き”の代表格といえる。
冷めた「たこ焼」
8個入りなので食べ比べのために、4個だけ150℃で5分間温め直した。
左が冷めたもので、右が温め直したもの。皮のこんがり感が少し戻っている
同じく左が冷めたほうで、右が温め直したほう。竹串でちょっと押してみると、前者はやわらかく、後者はでき立てのように硬めに仕上がったのがわかった
外カリ中トロの銀だこの「たこ焼」。冷めるとフニャフニャにやわらかくなってしまい、その魅力が半減してしまう。いっぽう、「カラーラ」で温め直したら、皮がカリカリに! 銀だこはこれがないとね。でも中身は、アツアツではあるがトロッと感は戻っていなかった。残念。
最後に、天丼てんやの「天丼弁当」。海老、いか、きす、かぼちゃ、いんげんの天ぷらがのっており、魚介と野菜のバランスがとれたスタンダードな一品だ。でき立てでは、天ぷらの衣のサクッとした部分に甘みのあるたれがたっぷりかかっていておいしい。
冷めた「天丼弁当」
バスケットに天ぷらだけ入れて150℃で8分間温め直した
温め直した天ぷらをご飯の上に再びのせたもの
「天丼弁当」は冷えてしまうと、天ぷらすべてがシナシナな食感に。これはこれでおいしいんだが、やはり少し味気ない。温め直した天ぷらの海老をひと口食べて、ザクッ! という食感に驚いた。加えて、きすやかぼちゃにおいてはジューシーさが復活。いかもぷりぷり感が向上していた。いんげんはグニッとした食感からサクサクに! 正直、このおいしさは、でき立てを超えたんじゃないかな。
今回5品で実験して、でき立てと同じくらいのおいしさが戻ったのは、「チキンマックナゲット」。個人的に、でき立てよりもおいしくなったと感じたのは、「オリジナルチキン」と「天丼弁当」だった。「カラーラ」は、揚げ物の衣の油を落とし、カラッと仕上げてくれる。また、中身は旨みが凝縮されてジューシーに。そういった点から、衣がしっかりと厚めについたフライドチキン系や天ぷらとの相性がよかったと言えそうだ。
また、「カラーラ」は2つのアナログなダイヤルを回して調理するシンプル設計で、料理ベタな人にとっては使い勝手がよい。お手入れは、バスケットパンとバスケットを中性洗剤で洗って乾かすだけ。これらは食器洗浄器でも洗えるのがうれしい。
そもそも、温め直しは本機のオプション的な機能。ほかのノンオイルフライヤーと同じように、食材を使ったさまざまな調理もできる。レシピは公式HPに掲載されているので確認してみよう。
温め直しだけだとなんかもったいないので、簡単にできるじゃがバターを作ってみた。材料は、じゃがいも、バター、パセリのみ。
材料はこの3つ
洗ったじゃがいもをアルミホイルに包み、200℃で30分ほど加熱
ホックホクのじゃがバターが完成! 激ウマでした