レビュー
“鉄板モデル”の地位は引き続き安泰

パナソニックの全自動コーヒーメーカーが「デカフェ豆」コース搭載でもはや無双!

ミル付き全自動コーヒーメーカーのファーストチョイス、鉄板モデルと言われているのがパナソニック「NC-A56」だ。必要にして十分な機能性を備え、コストパフォーマンスも良好。価格.com「コーヒーメーカー」カテゴリーの売れ筋・注目ランキングでも双方で1位に輝いている(2018年9月20日時点)、まさに王道中の王道製品だ。今回注目するのは、そんな「NC-A56」の後継機として2018年9月1日に発売された「NC-A57」。早速チェックしてみよう。

<前モデル「NC-A56」のくわしいレビューはこちら!>
ミルからドリップまで全自動! “味変”もできるパナソニックのコーヒーメーカーの実力に迫る

目玉は新搭載の「デカフェ豆」コース

「NC-A57」。の基本的な設計、機能は従来モデル「NC-A56」から変更はなく、豆挽きからドリップ、ミル洗浄までを自動で行ってくれる。進化点は、カフェインレス豆抽出専用の「デカフェ豆」コースが新搭載されたこと。「デカフェ」はカフェインを取り除いたコーヒー豆、つまりカフェインレスコーヒーのことで、夜眠れない人や、妊娠授乳期の女性も安心して飲むことができる。日本でもここ数年でかなり普及してきた感があり、カフェやコーヒースタンド、喫茶店などでデカフェを注文する人を見かけることも多くなった。

しかし、デカフェはカフェインを取り除く工程を経ているため、通常の豆に比べて、コクや香りが出にくい傾向にあるのも事実。デカフェに対して、「香りが足りない」「後味が薄い」といったイメージを持っている人も多いことだろう。湯温を高く、抽出時間を長くすればコクや香りはある程度引き出せるが、いっぽうで、雑味や渋みまで抽出されてしまうという弊害もある。そこで「NC-A57」の「デカフェ豆」コースでは、高温で蒸らし、低めの温度でゆっくり抽出することで、雑味や渋みを抑えながら、コクと香りを抽出できるようにしたという。

本体サイズは約220(幅)×245(奥行)×345(高さ)mm、重量は約3kg。ミル付きの全自動コーヒーメーカーとしては比較的コンパクトな部類に入る。価格.com最安価格は20,900円(2018年9月20日時点)

早速、「デカフェ豆」コースでコーヒーを淹れてみよう。まずは本体中央のバスケットを開け、ペーパーフィルターをセットする。バスケットがアクセスしやすく、お手入れもしやすいスイング式なのが好印象

「粗挽き」「中細挽き」の2種類のメッシュフィルターが付属し、これを付け替えることでコーヒー粉の粒度を調節できる。サードウェーブ系の酸味が強い豆をシングルオリジンで楽しむのなら話は別だが、「粗挽き」の出番はそれほど多くなさそうというのが正直なところ。基本的には常に「中細挽き」を装着しておけばいいだろう

ガラス製のサーバーを本体下部の保温板にセット

ガラス製のサーバーを本体下部の保温板にセット

サーバーのフタには酸味調節レバーが付いており、「ソフト」に合わせると、抽出されたコーヒーがミネラルフィルターを通り、酸味を抑えられる

続いて豆容器に豆を投入。もちろん、豆からではなく、コーヒー粉からドリップすることもできる

続いて豆容器に豆を投入。もちろん、豆からではなく、コーヒー粉からドリップすることもできる

水容器の目盛りに合わせて水を入れ、本体背面にセットする。水容器の容量は670ml。コーヒーカップなら5杯分まで、マグカップなら3杯分まで一度にドリップできる

抽出コースは、コクと苦みのバランスが取れた「マイルド」、深くコクのある味わいでミルクとの相性がいい「リッチ」、そして「デカフェ豆」の3コース。コースを選んで、「豆」ボタンを押すとドリップがスタートする

デカフェ豆でも深いコクと豊かな香りに納得!

「デカフェ豆」コースで淹れたコーヒーをひと口。全体としてはすっきりとした味わいだが、なるほど確かに、深いコクと豊かな香りもしっかりと感じられる。試しにデカフェ豆を「マイルド」コースで淹れてみたが、こちらは苦みや雑味が目立ち、「デカフェ豆」コースのような均整の取れた仕上がりとはならなかった。デカフェ豆をおいしく淹れられるコースとして、「デカフェ豆」コースの活用機会は想像以上に多そうである。

今回はコーヒーカップ4杯分を「デカフェ豆」コースで淹れてみたが、約11分でドリップが完了した。ドリップ終了後は最大約2時間まで自動で保温されるが、風味が飛んでしまう前にいち早く味わいたいところ

単に「薄い」のではなく、スッキリとした味わいの中に、コクや苦みがしっかりと感じられる。「デカフェ豆」コースの効果を実感できた瞬間だ

お手入れが必要なパーツは本体から簡単に取り外すことができる。日々のメンテナンスにストレスを感じることはないだろう

さらに完成度が高まった、ミル付き全自動コーヒーメーカーの鉄板モデル

さすがはベストセラーモデルの後継機。使い勝手に関しては何ら不満がなく、「この完成度なら、それは売れるはずだ」と素直に感じた次第である。「デカフェ豆」コースの追加については、あるいは自分には縁遠い機能に思える人も多いかもしれない。しかし妊娠授乳期の女性以外にも、たとえば夜、寝る前にデカフェのコーヒーを楽しむといった使い方もあるわけで、「あって損はない機能」だと筆者は思う。高い完成度を維持しながら、時代のトレンドであるデカフェにいち早く対応してきた「NC-A57」。選んで間違いのない、“鉄板モデル”の地位は引き続き安泰と言っていいだろう。

毛利真大

毛利真大

編プロでの広告制作、雑誌編集を経てフリーライター/エディターに。家電をはじめ、自動車、ファッション、ビジネス関連など幅広い分野で活動。86年、秋田県出身。「大曲の花火」とグミをこよなく愛する。

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