お湯が手軽に、早く、安全に沸かせて、ひとり分のコーヒーやお茶を淹れる時などにも重宝する電気ケトル。「容量はどのくらいのものがいい?」「買う時にチェックするポイントは?」など、その選び方と、価格.comで人気のおすすめモデルやおしゃれモデルをご紹介します。
IHヒーターを搭載した電気ケトルは、ガスや電気ポットよりも短時間・低コストでお湯を沸かせると言われていますが、実際どの程度早く、経済的なのでしょうか。
【沸騰までの時間】(※1)
140ml(カップ1杯)
電気ケトル 約50秒
ガス 約2分半
電気ポット 対応不可の場合が多い
1L
電気ケトル 約4分20秒
ガス 約7分30秒
電気ポット 約9分
※1 電気ケトルはティファール「ヴィテス ネオ 1L」の公表値、ガス、電気ポットは編集部実測
【1日に約2Lお湯を沸かす場合の光熱費/月】(※2)
電気ケトル 約177円
都市ガス 約138円(※3)
電気ポット(容量2.2L) 約527円(※4)
※2 1kWh当たりの電気代を27円で計算。電気ケトル、都市ガスは1Lを2回沸騰させた場合
※3 東京ガスくらし情報サイト「ウチコト」より
※4 電気ポットの消費電力量は0.65kWh/日で計算。日本電機工業会自主基準による測定(室温23℃、湯沸し2回/1日、 再沸とう1回/1日、保温90℃で23時間/1日)
家電製品の仕様は機種によって異なるので、比較はあくまで目安となるものの、電気ケトルは、ガスより早く安全、電気ポットより経済的です。ただし、在宅時間が長くお茶を飲む機会が多いなど、使用頻度が高いのであれば、その都度電気ケトルで沸かすよりも、保温機能のある電気ポットのほうが使い勝手がよい場合もあります。
「朝晩で1Lずつお湯を沸かす」といった使い方であれば、電気ケトルを使用するのが効率的と言えそうですね
電気ケトルは、容量1L前後のものがほとんどです。容量が少なすぎてお湯が足りないのはもちろん困りますが、必要以上に多く沸かせても、その分本体が大きくなり、手軽さが損なわれては本末転倒。購入する際は、メインの用途を考えて選ぶとよいでしょう。
たとえば、
「朝、マグカップ(250ml)1杯のコーヒーを淹れられればいいから、0.5Lでも十分」
「カップ麺(400ml)を1度に2人分作ることが多いから、0.8L以上は必要」
といった具合です。
なお、電気ケトルには容量1.5Lほどの大容量タイプもあります。
「毎日ポットに麦茶を作るためにお湯を沸かしたい」といった場合は、容量が多いものを選ぶとよいでしょう。
2022年5月9日現在、価格.comには、容量0.35〜2.0Lの電気ケトルが登録されています。写真は、容量0.5Lのミヨシ「折りたためるトラベルケトル MBE-TK02」(左)と、容量1.8Lのラッセルホブス「ヘリテージケトル」(右)
電気ケトルは電気ポットと違い、基本的には沸かしてすぐ使うことを想定しているため、保温機能や温度調整機能がないのが普通。「2杯目もすぐにおいしく飲みたい」という場合は、保温機能付きのモデルを選びましょう。また、温度調整機能が付いていれば、淹れるドリンクの種類に最適な温度設定でお湯を沸かせるほか、赤ちゃんのミルク作りなどにも役立ちます。
温度設定範囲は、1℃刻みで可能なものもあれば、10℃単位でのみ可能なものなど、製品によって異なります
電気ケトルの注ぎ口の形状は、おもに「くちばし型」「コーヒードリップ用」「やかん風」の3種類があり、圧倒的に多いのが「くちばし型」です。コーヒーのハンドドリップがメインの用途なら、細く注げる「コーヒードリップ用」を選びましょう。ただし、「コーヒードリップ用」はお湯が細く出る分、注ぐ速度が遅いので、ハンドドリップ以外の用途に使用することが多い場合は、「くちばし型」「やかん風」のほうが使い勝手はいいでしょう。
電気ケトルはガスよりも安全にお湯を沸かせるとはいえ、ものによっては使用中に熱い蒸気が出たり、本体が熱くなったりと、やけどに注意して使用しなければならない場合もあります。小さい子どもがいる家庭などでは、以下のような安全機能が付いているとより安心です。
・空焚き防止:容器に水が入っていない時は加熱されない
・自動電源オフ:沸騰後に自動で電源が切れる
・転倒ロック:転倒しても中のお湯がこぼれにくい
・蒸気レス:熱い蒸気に触れてやけどをする心配が少ない
・本体二重構造:本体が熱くなりにくいのでやけどの心配が少ない。保温性が高く中のお湯が冷めにくいというメリットもあり
・沸騰お知らせ音:沸騰後に放置してしまう心配が少ない
お湯を沸かすだけとはいえ、毎日使用していれば、内容器にカルキ(カビのようにも見える斑点)が付くなどの汚れも気になってきます。購入の際は、メンテナンス性も確認しておきましょう。具体的には、内容器がフッ素加工されているなどカルキが付きにくい、フタが完全に外せるなど、汚れにくく掃除がしやすい仕様のものがベターです。
フタが外せて給水口が広いもののほうが、内容器をしっかり洗えて清潔さをキープできます。内容器のカルキが気になる場合は、「電気ポットで沸騰させたお湯にクエン酸を入れて2時間ほど置く」というお手入れが有効です
「とりあえずお湯が沸かせれば十分」という人は、おしゃれなデザインや、見た目の好みに走るのもアリ。
デザイン性の高い製品は機能のわりに価格が高いものもありますが、電気ケトルはキッチンやカウンターに出しっぱなしにすることが多いので、インテリアの一部としてこだわる価値のあるポイントでしょう。
「おしゃれな電気ケトル」としては、バルミューダ、デロンギ、ラッセルホブスなどのメーカーのものが知られています。写真はバルミューダ「The Pot K02A」
ここからは、価格.comで人気の売れ筋モデルを中心に、おすすめ電気ケトル14選をご紹介します。
「あっ!という間にすぐに沸く」のフレーズでおなじみのティファールは、多数の電気ケトルを発売していますが、「ジャスティン プラス 1.2L」は、必要十分な機能を備えたシンプル設計の電気ケトル。価格.comの「電気ポット・電気ケトル 人気売れ筋ランキング」で常に上位を走る人気モデルです。3,000円前後という低価格ながら、カップ1杯分(140ml)を約60秒で沸かすことができ、豊富なカラーバリエーションも魅力です。
容量:1.2L
本体サイズ(幅×高さ×奥行):221×209×161mm
重量:0.97kg(電源プレート含む)
消費電力:1250W
保温機能:×
温度調整機能:×
空焚き防止: 〇
自動電源オフ: 〇
転倒ロック: ×
蒸気レス: ×
本体二重構造: ×
沸騰お知らせ音:×
ふたの取り外し:×
湯温を60〜100℃の範囲で7段階に温度設定ができる電気ケトル。コーヒー、緑茶、紅茶、中国茶などを、もっとも適した温度で淹れることができます。また、設定した温度を60分間キープできる保温機能も搭載。窓は目盛り付きで見やすく、空炊き防止機能や、水あかがつきづらい「ウルトラポリッシュ底面」、自動電源オフ機能なども装備しています。
容量:1.2L
本体サイズ(幅×高さ×奥行):160×230×210mm
重量:1.15kg(電源プレート含む)
消費電力:1250W
保温機能:〇
温度調整機能:〇
空焚き防止:〇
自動電源オフ:〇
転倒ロック:×
蒸気レス:×
本体二重構造:×
沸騰お知らせ音:×
ふたの取り外し:×
本体側面に温度をデジタル表示するディスプレイを備えた温度調節機能搭載モデル。ボタンも本体に搭載されているため電源プレートはコンパクトで、設置面積もほとんど取りません。湯沸かし温度は、60、80、90、95、100℃の5段階で調節可能。また、好みの温度で60分間保温できるので、2杯目以降も沸かし直さなくていいのもうれしいポイント。
容量:1L
本体サイズ(幅×高さ×奥行):160×215×205mm
重量:1.31kg
消費電力:1250W
保温機能:〇
温度調整機能:〇
空焚き防止: 〇
自動電源オフ: 〇
転倒ロック: ×
蒸気レス: ×
本体二重構造:〇
沸騰お知らせ音:〇
ふたの取り外し:×
【使ってわかった!ワンポイントコメント】
粉ミルクを溶かすのに、100℃まで沸騰させてから人肌まで冷ますのは時間がかかるので、湯沸かしの温度を設定できる「ディスプレイ コントロール 1.0L」を自腹で購入したのですが、これが大正解でした。新生児用に、100mLのお湯を80℃で沸かすのにかかった時間は41秒。粉ミルクをほ乳瓶に用意しているうちにお湯が沸く速さです。保温機能も付いているので、すぐに使えないときに役立ちました。また、おしゃれなデザインも気に入っているところ。若干、ポットの重量は重めですが、スリムなので設置場所をそれほど取らず、満足度の高い電気ケトルだと思います。
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60〜100℃の範囲で1℃単位の温度設定ができるモデル。湯量の調節がしやすい細口ノズルなので、コーヒーのドリップにもおすすめです。また、60、70、80、85、90、95℃の6段階の温度がプリセットされているほか、ワンタッチで沸騰させることができる「沸騰スイッチ」も搭載しているので、ハンドドリップ以外での使い勝手も◎。60分間の保温機能も搭載しています。
容量:0.8L
本体サイズ(幅×高さ×奥行):285×240×190mm
重量:0.98kg(電源プレート含む)
消費電力:1000W
保温機能:〇
温度調整機能:〇
空焚き防止: 〇
自動電源オフ: 〇
転倒ロック: ×
蒸気レス: ×
本体二重構造: ×
沸騰お知らせ音:〇
ふたの取り外し:〇
業界最速(2022年3月1日時点)の約45秒でカップ1杯(約140mL)を沸とうさせることができるモデル。蒸気を外に出さない「蒸気レス」機能を採用し、高温の蒸気に触れることないので、安全に使用できます。また、本体が熱くなりにくく、保温効果も高い「本体二重構造」を採用。小さな子どもやお年寄りがいる家庭でも、安心して使用できます。
容量:0.8L
本体サイズ(幅×高さ×奥行):143×204×250mm(本体のみ)、159×220×250mm(電源プレート含む)
重量:1.1kg(電源プレート含む)
消費電力:1300W
保温機能:×
温度調整機能:×
空焚き防止: 〇
自動電源オフ: 〇
転倒ロック: 〇
蒸気レス: 〇
本体二重構造: 〇
沸騰お知らせ音:×
ふたの取り外し:〇
タイガー初の温度調節機能を搭載したモデルで、50、60、70、80、90、100℃の6段階で温度設定可能。カップ1杯分(約140mL)を約45秒で素早く沸騰させる性能を備えつつ、蒸気レスや転倒時のお湯漏れ防止、万が一、本体が傾いたり倒れた際にフタが開かないようにするロック機能など安全性に配慮した構造になっているので、小さなお子さんのいる家庭でも安心して使えます。
容量:1L
本体サイズ(幅×高さ×奥行):154×212×264mm(本体のみ)、154x230x264mm(電源プレート含む)
重量:1.1kg(本体のみ)、1.3kg(電源プレート含む)
消費電力:1300W
保温機能:△(湯沸かし後、約5分間の保温 ※50〜90設定の時のみ作動)
温度調整機能:○
空焚き防止:○
自動電源オフ:○
転倒ロック:○
蒸気レス:○
本体二重構造:○
沸騰お知らせ音:○
ふたの取り外し:○
高級トースターで有名なバルミューダが手がける電気ケトルがリニューアル。「BALMUDA The Toaster」と合わせた配色を採用したほか、内部の最大水量を把握できるプレートを新たに追加し、使いやすさが向上しました。サイズや形状は従来モデルと同じで、注ぎ心地にこだわったノズルとハンドルの形は、湯切れがよいのでコントロールしやすく、コーヒーのハンドドリップに最適。容量は0.6Lと少なめですが、デザインと取り回しやすさにこだわりたい人におすすめです。
容量:0.6L
本体サイズ(幅×高さ×奥行):269×170×128mm(本体のみ)、269x194x142mm(電源プレート含む)
重量:0.6kg(本体のみ)、0.9kg(電源プレート含む)
消費電力:1200W
保温機能:×
温度調整機能:×
空焚き防止: 〇
自動電源オフ: 〇
転倒ロック: ×
蒸気レス: ×
本体二重構造: ×
沸騰お知らせ音:×
ふたの取り外し:〇
「キッチンにあるだけで目を引くデザイン」を目指して作られた電気ケトル。光沢のあるプラスチックとステンレスリングのコントラストがポイントです。カラー展開は、レッド、ホワイト、ブラックの3色。注ぎ口はとんがり形状で量の調節がしやすく、取手部分のボタンを押すだけでふたが開く構造を採用。取手側の水量計で注水量がひと目で確認できるなど、使い勝手にもこだわっています。
容量:1L
本体サイズ(幅×高さ×奥行):215×190×165mm(本体のみ)、215×205×165mm(電源プレート含む)
重量:0.9kg(電源プレート含む)
消費電力:1200W
保温機能:×
温度調整機能:×
空焚き防止: 〇
自動電源オフ: 〇
転倒ロック: ×
蒸気レス: ×
本体二重構造: ×
沸騰お知らせ音:×
ふたの取り外し:×
デザインも機能性も重視したいという方にはこちらがおすすめ。5段階の温度設定機能と、20分間の保温機能を搭載(100℃設定時以外)しています。本体はステンレス製なので冷めにくいだけでなく、凹凸加工を施して指紋が付きにくく高級感のある仕上がりです。注ぎやすい口の形状にもこだわっているほか、取手側には水量計を配置。注水量がひと目で確認できて便利です。
容量:1L
本体サイズ(幅×高さ×奥行):270×250×220mm(電源プレート含む)
重量:1.1kg(電源プレート含む)
消費電力:1200W
保温機能:〇
温度調整機能:〇
空焚き防止:〇
自動電源オフ:〇
転倒ロック:×
蒸気レス:×
本体二重構造:×
沸騰お知らせ音:×
ふたの取り外し:〇
お湯をゆっくりと静かに注ぐことにこだわった、「ハンドドリップモード」を搭載したモデル。たっぷり注ぎたい時に適した「通常モード」も備えているので、用途に合わせて注ぐ湯量を切り替えられます。また、お湯を安定した流線で注げるよう、形状を改良した「なめらか注ぎ口」を採用。転倒湯もれ防止構造、蒸気レス構造、本体二重構造も搭載された安心設計です。
容量:1L
本体サイズ(幅×高さ×奥行):230×225×145mm(本体のみ)、230x245x145mm(電源プレート含む)
重量:1.1kg(本体のみ)、1.3kg(電源プレート含む)
消費電力:1300W
保温機能:〇
温度調整機能:×
空焚き防止:〇
自動電源オフ:〇
転倒ロック:○
蒸気レス:○
本体二重構造:○
沸騰お知らせ音:〇
ふたの取り外し:〇
ロックボタンと注ぎ口の開閉を連動させることでほこりの侵入を防ぐ「注ぎ口ほこりブロック」構造を採用した電気ケトル。1,300Wのハイパワーで1Lを約5分で湯沸かしできるほか、注ぎ口から出る蒸気を減らす「蒸気セーブ構造」や「転倒湯もれ防止構造」などの安全機能も充実しています。丸みのある愛らしいデザインや、5,000円以下で購入できるコストパフォーマンスの高さも魅力。
容量:1L
本体サイズ(幅×高さ×奥行):220×195×165mm(本体のみ)、220x215x165mm(電源プレート含む)
重量:0.8kg(本体のみ)、1.0kg(電源プレート含む)
消費電力:1300W
保温機能:×
温度調整機能:×
空焚き防止:〇
自動電源オフ:〇
転倒ロック:○
蒸気レス:△(蒸気セーブ機能)
本体二重構造:〇
沸騰お知らせ音:×
ふたの取り外し:〇
ボディ正面にアナログの温度計が付いたモデル。0〜100℃まで10℃刻みのメモリで温度がひと目でわかるうえ、見た目もレトロ感があっておしゃれです。1Lの容量を約7分で沸とうさせることができるほか、狙った場所にお湯を落とせる極細の注ぎ口が特徴です。グリップは太めのデザインなので握りやすく、電源コードは給電スタンドの底面に巻き付けられるので収納もスッキリします。
容量:1L
本体サイズ(幅×高さ×奥行):285×238×135mm
重量:0.8kg
消費電力:900W
保温機能:×
温度調整機能:×
空焚き防止:○
自動電源オフ:○
転倒ロック:×
蒸気レス:×
本体二重構造:×
沸騰お知らせ音:×
ふたの取り外し:○
洗練されたデザインの電気ケトル。保温機能はありませんが、ステンレス製の密閉に近い構造で自然保温力が高く、沸騰してから1時間後でも、中のお湯は約70℃までしか下がりません。ただし、湯沸かし時は本体が熱くなるので注意。容量0.8L、1L、1.2Lの3モデルがラインアップされています。
容量:1L
本体サイズ(幅×高さ×奥行):250×200×130mm
重量:0.68kg
消費電力:1250W
保温機能:×
温度調整機能:×
空焚き防止:○
自動電源オフ:○
転倒ロック:×
蒸気レス:×
本体二重構造:×
沸騰お知らせ音:×
ふたの取り外し:○
60〜100℃まで、1℃単位で温度調節できる電気ケトル。シンプルな「沸とうモード」のほか、設定した温度まで加熱して保温する「加熱モード」、沸とうしたあと、設定温度で保温する「煮沸モード」の3つのモードを搭載。注ぎ口は先端部分が細くなっており、コーヒーのドリップにもぴったり。ふたが取り外せるので、お手入れもしやすいです。
容量:0.8L
本体サイズ(幅×高さ×奥行):257×165×142mm(本体のみ)、257x195x218mm(電源プレート含む)
重量:0.595kg(本体のみ)、0.98kg(電源プレート含む)
消費電力:900W
保温機能:〇
温度調整機能:〇
空焚き防止: 〇
自動電源オフ: 〇
転倒ロック: ×
蒸気レス: ×
本体二重構造: ×
沸騰お知らせ音:○
ふたの取り外し:〇
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