冷蔵庫の見た目といえば、白かグレーでつやつやとした、“いかにも電化製品です”といったものをイメージされる方が多いのではないでしょうか。しかし近年、キッチンやお部屋に調和するデザインを意識した冷蔵庫が続々と登場しています。そこで今回はデザインに注目して、容量ごとにおしゃれな冷蔵庫をピックアップ! 自分好みの冷蔵庫を見つけてみてください。
近年、おしゃれな小型冷蔵庫が登場し話題となっています。小型冷蔵庫は、寝室などに置くセカンド冷蔵庫として使われることが主流ですが、自炊をまったくしない、飲み物を冷やすくらいという方ならひとり暮らし用としても選択肢に入るでしょう。
「Chiiil」は、リビングや寝室などキッチン以外のスペースに設置することを想定した小型冷蔵庫。保存したい食品に合わせて、温度を「冷蔵」と「セラー」の2種類から設定できます(冷凍はなし)。知らなければ冷蔵庫とは思えないような、シンプルかつスタイリッシュなデザインで、カラーバリエーションも豊富です。
1ドア・小型タイプ
グレイッシュな10色のカラーバリエーションが展開されています
内装がブラックなのも大きなポイント! ドアの裏面や縁まで黒で統一されていておしゃれです
“家具を冷蔵庫にする”という発想で作られた小型冷蔵庫「LOOC」。フレンチドア(観音開き)や、高さのある脚を備えた珍しい構造で、筆者も実物を見たことがありますが、本当に家具のようです。このサイズではなかなかない、冷蔵室と冷凍室を備えた「冷凍冷蔵庫」なのも魅力。
どう見てもキャビネットのよう
向かって左側が冷凍室(容量28L)、右側が冷蔵室(44L)で、ドアポケットはありません
目安として、自炊をしないひとり暮らしなら150L未満の冷蔵庫で十分です。ただ、外食中心でも、お取り寄せなどを利用するなら容量が足りなくなる可能性があるので、置けるなら150〜300Lの冷蔵庫のほうがいいかもしれません。このクラスの冷蔵庫でデザインにこだわられた製品は多くはありませんが、いくつかおしゃれなものを見つけました。
大型クラスの高級冷蔵庫に多く見られる、ミラーデザインを採用した冷蔵庫。余分な意匠を排して、上下扉の隙間を極限まで薄くし、まるで1枚の鏡のような物質感を目指したとのことで、クールなお部屋になじみそうなスタイリッシュな冷蔵庫です。
生活感のない洗練された印象
ハイアールの非常にスリムな冷蔵庫。デザイン面での最大の特徴は、ドア面のデザインを変えられる別売のマグネットカバーが用意されていること。インテリアに合わせて着せ替えが可能です。
スリムボディですが、ドアポケット下段には2Lペットボトル3本が入り、冷凍室も買い物かご1.8個分の食材が入る容量を確保しています。冷凍室は引き出し式の3段で、すべてクリアで中身が確認しやすいのもいいところ
専用マグネットカバーはこちら。
自炊をする人のひとり暮らしの場合、150〜300Lが容量の目安です。ただし、作りおきやまとめ買いをするような、しっかり自炊する人は300〜400Lの冷蔵庫もチェックしてみてください。
2-2で紹介したハイアール「freemee JR-SY15AR/JR-SY15AL」と同じく、別売のマグネットカバーを使ってドア面をカスタマイズできるスリムな冷蔵庫。異なる点は容量で、前述の「freemee」が148Lに対し、こちらの「freemo」は208L。また、ドアを90度開ければトレイがすべて引き出せて、ドアが壁などに干渉しない構造なので、壁際ギリギリに寄せて設置できるのもポイントです。
本体幅約450mmのスリムボディですが、冷凍室は74L、冷蔵室は134Lとたっぷり入れられる容量があります
専用マグネットカバーはこちら。
イタリアのスタイル家電メーカーSMEGの代表作、"50Sレトロシリーズ"の冷蔵庫で、モダンでポップなデザインが個性的。カラーバリエーションも非常に豊富です。冷蔵室と冷凍室でドアが分かれていない1ドアタイプ。また、冷凍室は直冷式のため、定期的に霜取り作業が必要です。難点はありますが、特にデザイン重視で選びたい方向けの冷蔵庫。
ポップなカラーに、つるんと丸みを帯びたデザインがかわいい! カラーバリエーションはこれですべてではありません
このクラスになってくると、高級感のあるデザインの冷蔵庫が増えてきます。本格的に調理したり、まとめ買いしたりするなら、なるべく大きめを選んだほうが安心。冷蔵庫は“大は小を兼ねる”ので、設置スペースに余裕があるなら400〜500Lの冷蔵庫もチェックしてみて!
木目調の黒いボディに、直線的なシルバーのハンドルがおしゃれなAQUAの冷蔵庫。冷蔵室から野菜室が見えるように、冷蔵室の底面が透明になっているのも、デザインと利便性につながるポイントです。
ハンドルがアクセントになっていて、スタイリッシュです
大容量ながらも幅54cmのスリムボディを実現したハイアールの冷蔵庫。「ギャラクシーグレー」という珍しいカラー名のとおり、銀河に広がる星のような細やかな輝きとマット感がクールです。
シックなお部屋にもなじみそうなデザイン
3〜4人家族なら400〜500L、5人以上なら500L以上の容量が目安です。このクラスの大型冷蔵庫には、高級感のあるデザインの製品が多くラインアップしています。
プロダクトデザイナー・深澤直人氏がデザインを手掛けた「TZシリーズ」の2024年モデル。冷凍庫と野菜室に引き出しではなくドアを採用しているのが珍しく、ダークウッドブラウンの木目調と相まってまるで家具のようなおしゃれなデザインです。
冷蔵庫とは思えないルックス
同じカラーで420Lも展開しています。
シャープの奥行63cmの薄型冷蔵庫「Fit63シリーズ」の新モデル(2025年 2月13日 発売予定)。デザインの特徴は、ハンドル部分がスレート調の素材であることです。筆者は前モデルの実物を見たことがあるのですが、細かなポイントではあるものの、メタル調のボディと相まって非常に洗練された印象でした。
シックな印象です
マットで落ち着いた光沢の鋼板に木目調のアクセントが光る、上質な印象の冷蔵庫。筆者は実物を見たことがあるのですが、内部のドアポケットや特鮮氷温ルーム、引き出しのケースなどがダークトーンになっていて、非常にクールでした。
上質な印象のデザインです
以上、筆者の独断によるおしゃれな冷蔵庫のご紹介でした。
ネット通販での購入を検討されている方も、できることなら事前に実物を見てから決めたほうが、より家に置いたときのイメージが湧いて安心だと思います。長く使うものだからこそ、少しでも自分好みの見た目の冷蔵庫を探してみてください!